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机に伏せて寝ると型がつく。



教室に着くもセレナの姿はなかった。

探しに行こうとするが授業が始まり、セレナは体調を崩して早退したと言われた。


授業が終わり、急いでセレナの寮の部屋に向かった。


「セレナ、大丈夫?」


ドアをノックして返事を待つ。少しして、セレナがドアを開けてセレナが顔を出す。

泣いていたようで、目が赤くなっていた。


「大丈夫よ。」


「そんな顔には見えないけど、ちょっと話せる?」


部屋を開けて迎え入れてくれた。中に入るとセレナから口を開いてくれた。


「レミジオに対して、あんな態度を取るつもりはなかったのよ。」


「存在無視してたもんね……」


話を聞くと、予想通りレミジオがモテてのヤキモチからの行動だったらしい。

こちらに来ていた留学生は積極的でレミジオに対して「輝いてる人」とみんな夢中になってたようだ。


「私なんて、堕ちてるって言われましたけどね。」


「えぇ、ジュリアまでそんな侮辱をされていたの!」


「ジュリアまでって、まさかセレナも言われたの?」


「私ではないのだけど、事件の事を先生から伝えられた時に、留学生の方達がニーナのことを堕ちてたと……」


「えっと、こっち側にはヒミコっていう視える人がいたんだけど……そんな人がいたってこと……?」


「詳しくはわからないけど……それで私が怒って注意したらレミジオは文化の違いだからと……でもニーナが不憫で……」


なるほど、単なるヤキモチだけでなく、ニーナへの気持ちもあったのか。


しかしレミジオも真っ直ぐな性格だから、セレナの言うとおり留学生がニーナを侮辱するようなことを言ってたら怒りそうな気もする。


またレミジオの方にも話を聞いてみようと思い、今日はセレナの話に付き合うことにした。




次の日、早めに教室に行くとレミジオがすでに来ていた。早く来てるのは知っていたが、一番に来ていたようで他にはまだ誰も来ていない。


「おはよう、ジュリア」


「おはよう、早いね。」


「あぁ、普段からあまり寝る習慣がなくてね。今日は特に、花を変えてあげようと思ってね。」


ニーナの机には花が飾ってあった。どうやらレミジオが置いてくれてたようだ。


「ありがとう、ニーナも喜んでるよ。」


「そうだといいな……アルベルトも、気づいてやれなかったしね。」


「……それはレミジオの責任じゃないよ。」


「……」


レミジオが何か言おうとしたが、ドアが開くのを見て口を閉じてしまった。


「おはよー。あれ、ジュリア珍しく早いじゃん。」


「ジュリオこそ、いつも遅刻ギリギリの癖に今日に限って早いのね。」


「いやー、ジュリアがフラれるのが見れる気がしてね。」


ジュリオを無視してレミジオに話の続きを聞きたかったが、授業の準備をする為に教室から出ていってしまった。


「……で、レミジオから何か聞けたの?」


「え?」


「ジュリアもレミジオと話をしようとして、早く来たんだろ?まさか本当に告白でもしてたとか。」


「そんな訳ないでしょ。話って言ってもアルベルトとニーナに申し訳ないなって感じの話でジュリオが来たから、何も重要なことは話してないよ。」


「そっか……じゃ、俺はちょっと寝るから授業始まったら起こしてよ。」


そういうとジュリオは机に伏せて眠ってしまった。


「え、早く来たのに寝るの。」


「だって誰かのせいでレミジオと話出来なかったからねー。」


自分だったらもっと話出来てたってか。

授業が始まっても起こさずに放置することにした。



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