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独り言は聞かれたくない。



何だか初日から色々あった。

部屋に入ると布団が畳んであったが、それを敷くだけの体力もなくそのままダイブする。


「……」


ありがたいことに個室で過ごせるのだが、壁が薄いのか微妙に隣の人の声が聞こえてくる。


「………………」


「………………!」


微妙に聞こえそうで聞こえない。何か言い争ってるのかだんだん口調が荒くなっている気がする。


壁に耳を当ててみるが効果はなく、会話は終わってしまった。


「宿題するか……」


現実に戻り、宿題をすることにした。




朝起きて、食堂に向かおうとすると隣の部屋からニーナが出てきた。隣はニーナだったのか。全然部屋割りみてなかったや。


「おはよう、昨日大丈夫だった?」


「な、何が……?」


「いや、何か揉めてるような声が聞こえてきた気がしたから。」


「変なこと言わないでよ、1人で寝てたわ!」


ニーナは怒って先に向かってしまった。

誰かと話してる気がしたんだけど、気のせいだったのかな。


ニーナを追って食堂に着くと他のクラスメイトは各々朝食を食べていた。

私もご飯を貰いメアリーの隣に座った。


「おはよう、メアリー。」


「おはよう、昨日は大変だったわね。」


「ホントにね。中々ない経験は出来たよ。」


「ただ、昨日の男の子、セイメイだったかしら。まだジュリアが気になるみたいね。」


「え、どういうこと。」


もしや毎日放課後にあんなことしないといけないのか。


「だってさっきから、ずっとこっちを見てるんだもの。」


メアリーの視線を追い、振り返るとセイメイがこっちを見つめていた。私が振り返ったのを見て慌てて視線を反らす。

でもこれは……


「メアリーのことじゃないのかな……?」


昨日も赤くなってたし。


「私?私にも何かあるのかしら……」


「可愛い顔があるかな。」


まぁレミジオとセレナには結ばれて貰うとして、ジュリオは論外、他の男の子よりかはセイメイの方がまだ暫定一位で良いのではないだろうか。あんまわかんないけど。


そうこうしている間に、朝食を食べ終わったので、準備をしてから教室へ向かった。




今日の授業は国語から始まる。科目的には同じだが、やはりこちらの方が私には馴染みがある授業内容だ。


「我輩は猫である。友のメロスを助け……」


いや、気のせいだった。全然知らない話だった。

そんな物語を聞きながら所々で心情をペアで話し合う。


「ヒミコ……は無理だよね。」


「清めはしたようですね……構いません。この国にいる間はペアとして対応しましょう。」


おいおい、結構上から目線ですね。いやこっちが学びに来てるからいいのか?


「むしろあなたより今日は……」


ヒミコは後ろを振り返り見つめる。それに気づいたジュリオがウィンクを飛ばしていたが、意に返さず誰かを見つめていた。

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