表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/52

だからくじ運は本当に大事。



ショタ先生がこれから使う教科書やプリント類を配り、説明を始めた。


「じゃー今からクラスの代表と副代表を決めて貰うよ。中等部は成績で決まってたけど、高等部は今後の事とか色々あるから立候補制度だからね。」


要は学級委員のようなものだが、高等部からはさらに代表になれば生徒会に立候補が出来るらしい。

私からすればそんなものには興味はないが、貴族にとっては将来の為にもなるのでぜひともなりたい役職……らしい。


全部ショタ先生が配ってくれたプリントに書いている。



「ジュリアは立候補しないの?」


「ムリムリ、向いてないよ。」


ジュリオとは運が悪くて万年隣の席になっている。


「将来役に立つと思うけどなぁ。ここの生徒会に入ってたら職には困らないよ。」


「それは遠回しに私が結婚出来ないって言ってる?」


「いやいや、そんなことないよ。貰い手はきっとあるよ、ね、メルクリオ君?」


そして反対側の席はヤンキーイケメンに成長したメルクリオだ。くじ運なさすぎてびっくりする。


「はっ、知るかよ。」


「メルクリオ君は立候補しないの?」


「るっせ。」


私を挟んで絡まないで頂きたい。


「はーい、そこうるさいよ。立候補者はもういないね?じゃあこの中から投票にするから手をあげてねー。あ、自分にはあげちゃダメだからね。」


ショタ先生が黒板に立候補者の名前を書いていく。


レミジオ、セレナにメアリーも立候補している。


「あれ、ニーナも立候補したんだ。」


ニーナの名前も立候補者の末尾に書かれていた。

こういうのに興味があったんだ、意外だ。



投票が続き、一定数から安定のレミジオが代表になった。私も悩んだがレミジオに入れた。

副代表は僅差でセレナを抜いたメアリーになった。

ちなみに私はセレナに入れていたが、ニーナはメアリーに入れているのが見えた。



「じゃあ、改めて、僕に投票してくれた人はありがとう。そしてそれ以外の人は後悔させないから安心してくれ。」


代表に決まったレミジオが挨拶をする。

隣にはメアリーも立っている。


お似合いにみえるが、それのせいでセレナはメアリーを苛めていき、あまり良くない結果に繋がるのが本来の結末だ。


「さっそくだが、シャマリオ先生が配ったプリントに記載がある年間予定の通り、高等部の最初のイベントは隣国の学校との交換留学だ。」


しっかり目を通していなかったが、このイベントは記憶にある。隣国の人がメアリーにちょっかいを出して、セレナが『みんなに媚びを売って、この八方美人が!』と言うセリフだけは印象的だったので覚えていた。


この八方美人がって悪口なのかなと作者の使い方に疑問を持ち、スマホで調べたっけな。あー、スマホ懐かしいなぁ。

と頭の中で色々と脱線していると、交換留学に行く順番を決めるくじの時間がやってきた。


10人ずつ丸ごと交換して、2週間過ごして再度交換する。

つまり約1ヶ月隣国の人との交流がある形だ。


「はい、ジュリアも引いてね。」


可愛い天使のようなメアリーがくじを持ってきてくれたが、だから私のくじ運は悪いって言ってるじゃないか。


そう思ってくじを引いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ