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7話 森を抜けて

前回までのあらすじ


車に跳ねられて死んでしまった元人間のチョップは気がつくとこぶたとして生を受けていた。コーン牧場から出荷されたくない思い1つで脱走をしたチョップは、相棒の牛侍と共に森の中を進んでいく。しかし、脱水症になったチョップ達。危機一髪の状況だったが、うさ耳の少女エリアに助けられる。その後、角の生えた虎に襲われ大惨事になったのだが、

どこからか現れた「龍人」と名乗る者によって、命を助けられたのだった。







危機が去ったチョップ達はどっと疲れていた。

しかしいつ虎が戻ってくるか分からない。

2匹は、すぐにエリアを村まで送り届けることにした。

もうすぐお別れと分かってか、エリアはたくさんチョップに話しかけてくれた。


そして、エリアの村のすぐ近くまでチョップ達は到着する。


「ブヒブヒ」


ここでお別れだ、そう言ってチョップは村を蹄で刺した。


「チョップ!」


エリアは涙目でチョップを抱き寄せた。


「また、会えるよね?」


エリアはそう聞いてきた。


「ブヒブヒ!」


チョップはもちろんと鼻を鳴らした。牛侍もモォ〜と鳴き、鼻を鳴らしている。


「牛さんもありがとう!…じゃあ、またね!」


そう言ってエリアは村へと走って行った。


「寂しくなったな」


こぶたはブヒブヒと牛侍に語りかける。


「モォ〜」


牛侍も悲しそうだ。しかしエリアには帰る場所がある。

無理やり旅に連れて行くなんて出来るわけが無い。


だが、チョップと牛侍には帰る場所が無い、故に進み続けるのだ。


生きて幸せになるために。

こぶたと牛侍は決意を新たに、森を歩き始めるのだった。






森の中を牛侍と共にゆっくり歩くチョップ。

エリアと別れて、もう5日ほど経っただろうか。


今度は水に困らないように川沿いに進んでいくチョップ達は森に生えている雑草を食べながら着実に前は進んでいた。


長かった森は終わりを迎えて、広い草原が顔を出した。


「抜けたー!」


「モォ〜!」


今2匹を包むのは森を抜けた達成感だ。

しばらく余韻に浸った2匹はこれからの予定を考えた。


村に行くにもチョップはこぶた。

捕まって、焼かれて、食べられて終わりだ。

牛侍も同様である。


どうしようかと草原で悩むチョップ達。

そうしているとザッザッと足音が聞こえた。

次の瞬間!森の反対の方から、1人のおっさんが現れた。

いかにもベテラン冒険者らしいそのおっさんが最初に放った一言は


「なんで…こぶたと牛が?」


という言葉だった。

チョップは全くその通りです。そう思ったのだった。






ミニストーリー

とあるベテラン冒険者(自称)の日記


今日から日記を付けてみようと思う。というのも昔からパーティーを組んでいる俺の仲間のユキが


「あんた、日記でも付けてみたら?一日を振り返るってかなりいいわよ」


と言っていたからである。

とは言っても…何を書けばいいの変わらないな。

今は草っ原で休憩中です。こんな感じか?

……ってちょっと待てよ!なんだあれ!こぶたと牛…?

一体なんでこんなところに…。


まぁいいや、ちょっと見てこよう!

日記は後回しだ!

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