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異世界の豚〜異世界に家畜として生まれた男の成り上がり  作者: アフ 郎
トライアングルダンジョン編
64/79

64話番外編 とあるベテラン冒険者の日記2

この話はチョップと別れた仲間達による番外編です


あらすじ

異世界にこぶたとして転生した元人間、チョップと共に冒険をしたベテラン冒険者レガ。頼れる仲間、リーダーのアバラキ、回復が得意で好奇心旺盛のルー、メガネ少年のハル、そして新たに加わった鳥型モンスターのクウテン。4人と1匹は海を渡り、この世で一番大きいとされるディラストル大陸の8神兵の国、ブエイトナイツ兵国を訪れていた。






どこからからだろうか、演奏家が笛を吹く音が聞こえた。日光がちょうど真上にある時間帯。だが、もうすぐ冬が来ると言うこともあってか暑くは無かった。人が次々と行き交う賑やかな青空市場を、楽しげに歩く2人の冒険者と1匹の鳥モンスターがいた。


「ここが、ブエイトナイツ兵国…!」


「クァ〜!」


「クウテンも喜んでるや!」


「あそこ行ってみようよ!美味しそうな食べ物がい〜っぱいだよ!」


卵から孵り、どんどん成長したクウテンは体長がハルの半分程はあろうかと思われた。

今ハル、ルー、クウテンは冒険者ギルドに行ったレガ、アバラキと別行動をしていた。

市場を歩いていると、2つの人影が道を塞いだ。


「よぉ!最近調子に乗ってる『レガ』ってやつ仲間はお前らかぁ?」


「そうだよなぁ?そうなんだよなぁ!今はアバラキもレガいないようだぁ」


「それがどうしたの?見くびらないでよね!私だって戦えるんだから!」


ルーは自慢の弓を構えた。ハルとクウテンも戦闘体制だ。


「ったく生意気な女だ…お前ら!やっちまえ!」


市場から息を潜めていた大勢の冒険者が、一斉に飛びかかった。


「やれやれ、人気者は辛いな」


市場に吹き抜ける熱風。ルーの周りを灼熱の炎が走った。


「これ以上、焼かれたくなかったら…さっさと失せな」


「そうだぞぉ?アバラキを怒らせると怖いから…その辺にしときな〜」


そう言って現れたのはアバラキの放った炎から現れたチリチリ頭のレガだった。


「レガさん!何やってるんですか!?」


突如現れた、遅咲きの冒険者。しかしその実力はここ一帯の冒険者では最強と謳われる。


『こいつが…レガ!』


幸い命令を下した冒険者は、アバラキの炎に焼かれずにいた。戦意を失い、逃げ出す冒険者が続出していたが男は


「こいつの力…確かめてぇ!」


無謀にもレガに飛びかかった。


「居合…冬鴉」


男は、レガがいつ刀を抜いたかさえ分からずに地面に倒れ伏した。

レガはかつて共に戦った仲間。剣を交わしたライバル。共に剣を交え、お互いを高めあった父と娘を思い。


「皆、元気にやってるだろうか」


と空に呟いたのだった。






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