56話 2つの扉
あらすじ
異世界に転生した元人間、チョップと元人間のモンスター、ゲルは戦いの末に傷ついていた。そんな2匹を救うためにコウタ、牛侍、白ゴリ、金髪ルーキーとその仲間達は、変人の声と共に出現したトライアングルダンジョンへと挑む。
変人の声が聞こえなくなり、最初に動いたのは牛侍だった。
「なんだか分からないけど、チョップを治してもらえるんなら私は行くよ」
牛侍は2つある扉の、巨大な扉に近づいていき
「白ゴリ、ついてきな」
と前足で白ゴリを呼んだ
「ウホ!」
白ゴリは喜んで付いていく。
「それから、金髪ルーキーと気絶してるあんた」
「私たちはこっちから進む、もう一個の扉は任せたよ」
牛侍はそれだけ言い残し、白ゴリと共に扉の奥へと消えた。
それから少し時間が経ち、コウタが目を覚ました。金髪ルーキー、ギラバスはコウタに変人が現れた事と牛侍たちは先に進んだ事を話した。
「なんだぁ、あの大きな牛は仲間だったのか、てっきり死んだかと思ったよぉ」
「生きてて良かったな、牛侍たちは先に行ったが俺たちにもやるべきことはある。お前もついてくるか?」
ギラバスはコウタに手を差し出した。
「もちろん!」
コウタはギラバスの手を取らずに自分の足で立ち上がった。「手を取れよ!」と怒るギラバスを仲間達が宥めるのだった。
軽く互いの自己紹介をして、コウタ、ギラバス、ゴンダス、ナマリン、チームは扉の前に立った。
「初めてのダンジョン、ワクワクするぜ!」
「ギラバス!気ぃしめていこうぜ!」
ギラバスの浮き上がる心をゴンダスが落ち着かせる。
「緊張するのねん!」
「大丈夫」
「チョップさんとゲルさんもしっかり持ちました!」
ナマリンを落ち着かせるチーム。
チョップとゲルを担ぎ上げるコウタ。
誰一人として経験者がいないダンジョン攻略。彼らの冒険はギラバスの声で始まる。
「っしゃああ!やってやろうぜ!!」
「おう!」
5人は扉を開け、未知のダンジョンへと踏み出した。




