50話 黒い鎧との戦い
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あらすじ
異世界にこぶたとして転生した元人間、チョップは元人間のモンスターゲルと出会う。2匹はモーモウ村のボロ小屋で休憩していると、馬に乗って走る黒い鎧を纏った人々を見つけた。それを見て危険だと判断したチョップはゲルを連れて村の中へ逃げこむのだった。
チョップとゲルは走り続ける。突如現れた黒い鎧の集団を見たときチョップの動物としての本能が危険だと警報を鳴らした。黒い鎧の集団は馬に乗っており、2匹が追いつかれるのも時間の問題だった。
「なんなんだぁ!あの黒い鎧どもはよぉ!」
「絶対やばいってことしか分からない!」
「そんくらい見たらわかるぜぇ!!!」
ゲルがスライムの体を走らせながら叫ぶ。
「村はかなり広くて見つかりやすい!どこかの森に隠れよう!」
「えぇ!また森かよぉ!」
「文句言わない!」
チョップとゲルは走りながら会話を交わし、村の途中で森へと向かうことにした。
チョップとゲルは懸命に走り、森まで後少しという所まで来た。
「やった!ここに入ってしまえば!」
チョップが喜びの声をあげた。
「ここに入れば…どうやら入れなかったようだな」
だが後一歩という所で、馬に追いつかれ、黒い鎧に包囲されてしまった。
「後少しだってのによ!」
「入った所で森ごと焼き払うのみ」
一際大きい鎧から、ずっしりとした男の声が聞こえた。
「それにしても驚いた。本当に人の言葉を話すとはな、かなり知能が発達していると見える」
「それはどうも!俺たちに何かようか?」
「我が主人の命令だ。お前たちはここで死ぬ」
「さらばだ」
男がそう言うと、一瞬にして姿が消えた。
辺りを見渡してもどこにも姿が見えない。
そして、いきなり足を切り裂かれた感覚がチョップを襲った。
「っ!?」
「まずは足を封じる。」
チョップが自らの足を確認すると前足を切り裂かれていた。
「骨まではいかなかったか」
「チョップ!足が!」
「大丈夫だ…このくらい!」
チョップの傷は決して浅く無く、血がかなり流れ出ていた。それでもチョップは立ち続ける。
「ゲル…相手の動きを食い止める方法、何か無いか…?」
「あ、あるにはあるが時間がかかりすぎる!今の状況じゃとても使えねぇ!」
ゲルには涙の洞窟で作り出した、とっておきの技があった。
「時間なら…俺が稼いでみせる!」
チョップは肩にかけているバックから小刀・闇雲を取り出した。
「ほう…足を切り裂かれてもまだ戦うか」
「いつも諦めは悪いんだよ…」
「暗殺騎士の我、ダマイモンにそんな小刀が通用すると思うか?」
ダマイモンは剣を下から振り上げ、衝撃波を飛ばした。チョップはそれを老人から教わった衝撃波、畳刀で相殺する。
「少しは…やるようだ。お前ら放て」
ダマイモンが命令すると、待ってましたとばかりに弓を引き絞り矢を放つ黒い鎧達。
チョップはそれを小刀・闇雲のスピード大幅upを使い打ち落とした。
「いつまで持つかな?矢を放ち続けろ!」
そう命令してダマイモンは再び姿を消した。
黒い鎧の攻撃をひたすらに防ぐ戦いが始まった。




