43話 紙切れに導かれて
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あらすじ
異世界にこぶたとして転生した元人間、チョップは涙の洞窟で元人間のモンスター、ゲルと出会う。2匹は旅を共にする約束を交わし、仲間が待つ場所へと戻ることにした。のだが…
「なんだぁ?誰もいないじゃないか」
2匹がファイア、ボス、カエンの場所に戻ると、そこに3人の姿は無かった。
チョップは、ボスが座っていた切り株に紙切れとそれが飛ばないように置かれた小石を見つけた。
紙切れには広範囲の地図が描かれていた。
その中に丸印で囲まれた建物があった。
「さてはチョップの仲間はこの丸印の場所に向かったんじゃないか?」
ゲルが紙切れを見てそう言った。
「恐らくボスが書いたんだろうな。俺たちもこの場所に行ってみよう!」
「おう!」
チョップとゲルの2匹は、地図に描かれた丸印を目指すことにした。
チョップとゲルが出発した数分後…。
「上手くいったようだな」
小石と紙切れを拾う人影が現れたのだった。
チョップとゲルが歩き始めて早2日。
道を歩いていると、通行人から驚かれることが続いた。なんだか申し訳なく思った2匹は草むらを道に沿って草むらを歩くことにした。
すると、今度は冒険者から狙われるようになった。狙われてはたまらないので、2匹は道からもっと離れた場所を歩いていた。
「まだ着かないのか?丸印の場所には」
ゲルが不満気に話し始める。
「この地図思ったより大きい地図だよ。この様子だと一週間はかかりそうだ」
「まじかよ…まぁ旅も冒険の醍醐味だよな!」
ゲルは自己完結的にテンションを上げていた。
沈みかけた心を「冒険の醍醐味」という言葉で最大まで押し上げている。
便利な言葉だな、チョップはそう思った。
「ストップ!」
ゲルが突然チョップに言った。
「一体どうしたんだ?」
「そこの草むらの奥に誰かが見える」
ゲルはどうやら目がいいらしい。
チョップが目をこらすと、確かに何かが動いていた。2人は慎重に近づいていき、草むらから顔を出すと
小さな蝿型のモンスター1匹に襲われているぽっちゃりした少年がいた。
「あれ…何してんだ…?」
「何…してるんだろう…」
ゲルとチョップは思わず声が漏れていた。
すると、少年はこちらに気づいたようで
「助けてくださぁ〜い!モ、モンスターに襲われてるんですぅ!!」
と2匹に向かって泣きながら走ってきた。
チョップは、ゲルの方がモンスターだろ…と思い
ゲルは「俺の方がモンスターだろ…」と呆れた声を出していた。




