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異世界の豚〜異世界に家畜として生まれた男の成り上がり  作者: アフ 郎
流離いのミュージシャン編
37/79

37話 ローブの必殺技

お久しぶりです!

あらすじ

異世界にこぶたとして転生した元人間、チョップは売れないミュージシャンのファイア、元音楽家のご老人、ボスと旅を続けていた。チョップはモンスターに襲われていた時に助けてくれたローブのご老人に稽古をつけてもらうことになったのだった。







「ほっほ、どこからでもかかってきなさい。チョップよ」


「へぇ~、本気でいいんですかぁ~?」


「当たり前じゃ、本気を出したところでたかが知れているじゃろうがのぉ」


ご老人は、チョップをおちょくるようにそう言った。

チョップは少しだけイラっ★ときた。

小刀・闇曇を取り出し、構えを取った。

ご老人はローブを被り眠っているかのように動かない。が、隙が全く分からなかった。


チョップは走り出しご老人の体の中心に向けて小刀で斬りつけた。

しかし


「酷いのぉ…いきなり腹かい…当たったらどうするんじゃ」


斬りつけた場所にご老人はおらず、チョップの後ろで優雅に立ち髭を触っていた。

チョップは後ろに刀を振るが、ひょいと交わされて距離が離れてしまった。


「中々の速さじゃが、まだ遅いな」


ご老人は鼻歌を歌っている。


「くそ~!だがまだまだこんな速さじゃない!」


「ほぉ…?」


チョップは小刀・闇曇の効果スピード大幅upを使いご老人に飛びかかった。

ご老人は鼻歌をやめ、瞬時に横へと物凄い速さで避けた。

チョップは勢いのまま木にぶつかり大きなたんこぶが出来てしまった。


「驚いたわい、いい武器を持っておるな」


ご老人は驚いた様子もなくそう言った。


「じゃが武器のスピードにお主が付いて行っておらんな」


「う、うぅ…」


チョップは頭をうち、フラフラとしていた。


「そこでじゃチョップよ。この速さをいかせる必殺技を覚えてみぬか?」


「必殺・・・技?」


「あぁ、その小刀のスピードを使って斬撃を飛ばすのじゃ」


「でも斬撃を飛ばすなんてできないですよ」


チョップが聞くと、ご老人は「簡単じゃよ」と言いながら、地面に落ちている枝を拾った。

ご老人は拾った枝を投げる寸前で止めた。

それだけで衝撃波が10mほど先の木を揺らした。


「これ、やってみたい?」


ニタァと笑うご老人。


「や、や・・・やってみたい!!!」


チョップはやる気に満ち溢れて斬撃を飛ばす稽古を開始した。

その日チョップは丸一日稽古をしたが、軽い衝撃波を飛ばせるくらいで、完成には程遠かった。




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