36話 孤児院のシスター
あらすじ
異世界にこぶたとして転生した元人間、チョップは売れないミュージシャンのファイア、元音楽家のご老人、ボスと旅を続けていた。墓でモンスターに襲われていると、突如現れたローブの老人に助けられたのだった。
「あ、あんた一体何者なんだ?」
返事は帰ってこない。
「助けてくれたんだよな、ありがとうな」
返事は返ってこない
「お、おーい」
カエンはローブを覗き込んだ。すると白い髭を蓄えたご老人が眠っていた。
「寝てんじゃねぇか!!」
カエンのツッコミが墓地に響いた。
「助けてくれた礼をしたいからよ、大した物はねぇが来てくれ!」
カエンの提案により、チョップ達3人とご老人は孤児院にお邪魔することになった。
墓地から何10分か歩いていると、かなり古い建物が見えてきた。
「あそこだよ!」
少年が建物を指指した。
建物の前にはシスターの格好をした女性が心配そうに立っていた。
「エルーネ!ただいまぁ!」
子ども達がシスターに向かって駆けていく。
「あぁ!おかえりなさい!こんな時間までどこに行ってたの?」
「私たち、怖いやつに襲われてたんだ!」
「でもでも!カエンとこの人達が助けてくれたんだ!」
「おう!そういうことだ!」
「カエンもおかえりなさい」
そしてシスターは何かに気づく。
若いシスター
「傷があるじゃない!急いで治療するわね」
カエン
「お、おい。そんなの後でいいって」
カエンは皆に見られているのが嫌なのか、照れているようだった。
若いシスター
「いいからほら横になって!」
カエン
「参ったなぁ…」
その様子を見たチョップは、子ども達を守ったカエン。
傷を心配するエルーネと呼ばれたシスターをいいコンビだな、と思うのだった。
エルーネ
「皆さん!ほんっとうにありがとうございます!」
治療を終えたエルーネがチョップ達に頭を下げた。
チョップ
「いやいや!全然気にしないで大丈夫ですよ」
ローブの老人
「zzz…」
カエン
「また寝てんじゃねぇか!」
カエンが鋭いツッコミをいれていると
エルーネ
「相当お疲れのようですね、今日のところは孤児院でお休みください!」
チョップ達はシスターに感謝を伝えたのち、丸1日休んで疲れを癒すのだった。
次の朝。
チョップは朝食に出されたパンを食べて、顔を洗いに水場に向かった。
水場にはいつものように眠っているご老人が突っ立っていた。
チョップ
「また眠ってる・・・」
チョップが独り言を言った。
ローブの老人
「起きとるよ〜」
ご老人から声が聞こえた。
チョップ
「起きてたんかい~・・・」
ローブの老人
「うん、今日は眠くないぞ〜」
チョップは会話をしながら顔を洗った。
ローブの老人
「お主達は何をしとるんじゃ?」
ローブを顔にかぶせたまま、ご老人が聞いてきた。
チョップ
「ふっふっふー説明しましょう。最初は・・・」
チョップは自分が何故旅をしているか、仲間とどうやって出会ったかをご老人に話した。
ローブの老人
「ほっほ〜!お主たちは旅をする演奏家かい!」
チョップ
「そういうわけさ、まだ駆け出しなんだけどね」
ローブの老人
「いやぁ、いいと思うぞ。わしも音楽が大好きじゃ」
ご老人は何かを思いついたように
「お主、名前はあるのか?」
と聞いた。チョップは不思議に思わず
「チョップですー」
と言った。名前を聞いてご老人は何か考えたようだが、すぐに考えるのをやめたようだ
「ほぉ、時にチョップよ。お主、「強さ」は欲しいかの?」
「強さ・・・ですか」
ご老人は髭当たりながら頷く。
「そうじゃ、これからも旅を続けるというのなら、危険も付いて回ろう。その危険を斬り伏せる強さは欲しくないかと聞いておるんじゃ?」
「そりゃあ欲しいとは思ってますけど・・・」
「よし、ならば決まりじゃ!わしが特別に稽古をつけてやろう!そのかわりといってはなんだが、稽古が終わった暁には演奏を聴かせて貰えるかの?」
こんな強い人に稽古をつけてもらえるなんて、そうそうないチャンスだ。
「その話!のったあああああ!」
チョップにとって地獄の稽古が、始まろうとしていた。
ミニストーリー
上空の会話
「だああああ!ちくしょう!」
男は椅子を蹴り飛ばす。
「落ち着けよ…」
辺りに低い声が響き渡った。
「これが落ち着いていられるか!?」
男が壁を殴ると、簡単に穴が開いた。
「あいつのせいで全部台無しだ!!覚えてろぉ…地獄見せてやるぜぇ…」
「ノスタスウウウ!!!」




