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異世界の豚〜異世界に家畜として生まれた男の成り上がり  作者: アフ 郎
アントライオンダンジョン編
17/79

17話 アントライオンダンジョン

あらすじ

異世界にこぶたとして転生した元人間、チョップは相棒の牛侍、ベテラン冒険者のレガと共に旅を続けていた。道中、チョップと牛侍は言葉を話せるようになる。一行はモスイ村に寄り「ダンジョンに行ったっきり、1カ月前から帰らない村の若者を探して欲しい」と頼まれた。それを了承したチョップ達は、村人達に見送られて出発し、ダンジョンへと到着したのだった。





チョップ

「ここが…ダンジョン…」


目の前にそびえ立つ、地下へと続く入り口は一度入ったら二度と帰れない…そんな威圧感を放っていた。


レガ

「よっし!行くか!」


レガが意気揚々と武器屋の店主に貰った新しい剣を担いで、ダンジョンの中へ進んで行く。


牛侍

「私たちも行きましょうか」


牛侍がそれの後に続いてゆっくりと歩き始めた。

「2人とも肝が据わってるなぁー…」チョップは心の中でそう思い


チョップ

「行こう!」


自分を奮い立たせ、牛侍達を追ってアントライオンダンジョンへと駆け出した。


チョップ

「ん?」


チョップは後ろを振り返る。

何者かに睨まれた気がしたのだ。

しかし振り返ったところで、案内してくれた村の少女しかいなかった。


レガ

「チョップー!置いてくぞー!」


レガにせかされたので、チョップは駆け足で入り口を通り抜けるのだった。






ダンジョンに入ったチョップ達、ダンジョンの中は暗い洞窟のようだ。

太陽の光は届くはずもなく、とても視界が悪い。


レガ

「よっこらしょ」


レガがおっさんみたいな小言を言いながら、カバンから何かを取り出した。

小型のランタンのようなものだった。


レガ

「こんな事もあろうかと、灯りを持ってきたぜ!」


「グッジョブ!」「さすがベテラン」


チョップ、牛侍が褒めるとレガは鼻を高くして「ベテランなめんなよ!がははは!」と、分かりやすく気を良くしていた。


楽し気に進む一行だったが、そこにモンスターが現れた!


とは言っても小さなネズミにしか見えないのだが。

牛侍がネズミ型モンスターに突進をすると、すぐに倒れて、いつのまにか消えてしまった。


牛侍

「つまらないわね、もっと強いモンスターと戦いたいものだわ」


牛侍がつまらなそうにため息をついていた。

その後も順調に進んでいく。宝箱から小さなポーションも見つけることが出来た。

ホクホク顔でダンジョンを進むチョップ達。すると突然…


フッ…と灯りが消えた。

明かりが消えたことで、辺りは真っ暗になり何も状況が分からない。


チョップ

「おーい、大丈夫か?」


チョップの問いかけに


牛侍

「大丈夫。灯りが消えたわよ、レガ」


牛侍が答える。しかし、レガからの返答は、返ってこない。


チョップ

「レガ?」


チョップは不思議に思い、もう一度呼んでみた。

しかし返事は返ってこなかった。


チョップ

「牛侍、レガを探そう!はぐれたみたいだ!」


急いでレガを探そうと言ったが、今度は牛侍からの返事も聞こえなくなってしまった。


チョップは怖くなってきた。

次々と仲間が居なくなっていく。


チョップは入り口に向かって走り出した。しかし、時すでに遅し。

チョップは正体不明の何かに足を取られ、砂の中に引きずり込まれた。

アントライオンダンジョン・・・またの名を、あり地獄の迷宮。

チョップ達はいつ終わるとも知らない地獄に招かれたのである。





チョップ

「う、うーん…」


チョップは起き上がろうとした。

しかし体が思うように動かない。


自分の体を見ると、足から少し血が流れ出ていた。

チョップは泣きなくなった。

「体が痛い」「このままでは死んでしまう」「死にたくない」そんな感情がチョップの心を覆ってしまった。しかしチョップは思い出した。


チョップ

「探さないと…レガを、牛侍を…」


チョップが思い出したのは何か、それは仲間だった。

痛む足を懸命に引きずりながら、チョップは前へと進む。


チョップは体中がぼろぼろだった。

そこへ、血の匂いにおびき出された巨大蟻のようなモンスターがチョップを囲み始める。


チョップはついに泣いてしまった。

「あぁ、自分はここで死ぬんだな」そう悟ってしまったのだ。


ジリジリと近寄るモンスター達はチョップが死ぬまで手を出すつもりは無いようで、じっくりとこちらを観察している。いつ死ぬかと嬉しそうに足を鳴らす大きな蟻型ようなモンスター。

しかし、地面についていたはずのチョップの4本足は、ぷるぷると震えながら地面に突っ張っていた。


チョップ

「こんなとこで…」


チョップは泣きながら走り出す。


チョップ

「死んで…たまるかぁ!!」


モンスターに突進するチョップ。

その同刻、チョップの真上。

天井の小さな穴から、大量のモンスターに走り出すこぶたを見て、ガハハと笑う1人の大男がいた。


謎の大男

「へぇ、面白ぇ!」


そう言って大男はチョップの前に降り立つ。

チョップは突然現れた大男に驚いた。

だが、その傷だらけの背中は男らしく、気高く、そして優しかった。


謎の大男

「おらぁ!死にたくねぇなら一緒に戦え!!!お前の生き様、見せてみろやぁ!!!」


大声で叫んだ大男の檄に、チョップの心が奮い立つ。


チョップ

「まだ…諦めないぞ!」


チョップは、戦う覚悟を決めた。



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