表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の豚〜異世界に家畜として生まれた男の成り上がり  作者: アフ 郎
アントライオンダンジョン編
14/79

14話 金髪ルーキーvsベテラン冒険者

あらすじ

異世界にこぶたとして転生した元人間、チョップは相棒の牛侍、途中で仲間になったベテラン冒険者のレガと共に旅をしていた。旅の途中、モスイ村に立ち寄った一行は、以前レガの剣をこなごなに折った金髪の冒険者と鉢合わせる。チョップ、牛侍を馬鹿にした金髪に対して怒ったレガは、1対1の決闘を申し込むのだった。






レガが決闘を申し込み、金髪がそれを了承した。

2人は店の外に出て、村の中心の広場へと向かった。


広場に立つ2名の装備。その差は全く違うと言っていいだろう。

金髪は煌びやかな装飾がついた重そうな大剣を両手に持ち、防御力が高く、かつ動きやすい鎧を着ていた。一方、レガの武器は木刀一本。冒険中も身に着けている薄汚れた服しかもっていなかった。

明らかにレガが不利である。

しかしチョップと牛侍はレガの実力があるならば負けないだろうと思っていた。


金髪ルーキー

「あぁ…そうだ」


金髪がなにかを思い出したかのように、空を見上げている。


金髪ルーキー

「俺が勝ったら、豚と牛を貰うからな」


全くそんなことは話していないのだが、交換条件とばかりにそう呟いた。


レガ

「そんな約束はしてねぇだろうが!!」


金髪ルーキー

「おら、いくぜぇ!」


抗議しようとするレガだったが、金髪が不意打ちぎみに切りかかった。

少し慌てたレガだったが、ギリギリの所で大剣を交わした。


金髪ルーキー

「へっ、避けたか!まだまだいくぜ!」


金髪は大剣を素早く振り回し、レガを切りつけようと躍起になっている。

レガは防戦一方だ。

しかし反射神経を最大限利用して、乱れ来る大剣を交わし続けていた。


金髪ルーキー

「おらおら!どうした!?こんなもんかよ!」


金髪の剣を振るスピードが上がっていく。

右から剣が来たと思ったら、上から剣が振り下ろされる。

普通では考えられない速度にまで剣のスピード上がってるように思えた。

不思議に思っていると、牛侍がチョップに話しかけてきた。


牛侍

「ふと思ったんだが、金髪の連れていた仲間が見当たらないぞ」


チョップ

「そういえば・・・たしかに見てないな」


チョップは金髪の仲間を探してみた。

しかしどこにも見当たらない。その代わりに、ブツブツと何かを唱えているような音が微かに聞こえることに気が付いた。ブツブツとした音は広場の近く、古い家裏からしているように聞こえた。


「・・・怪しい」


不審に思ったチョップと牛侍が家歩いていくと、思った通り金髪の仲間がいた。

何かの魔法を金髪に向かって唱えているようだ。


チョップ

「あのスピードはお前たちのせいだったんだな」


チョップはため息をついた。

そして、今も尚、こちらに気づかずに魔法を放っている金髪の仲間に向かって詠唱を開始する。


「空に舞い、散る力よ。願わくば我の力となりて今ここに具現化されたまえ。氷よ、かの者を打ち払え…!」


本に書いてあった通りに言葉を唱えると、氷の塊が現れ始める。


「アイスボール!」


そう叫んだチョップは金髪の仲間目掛けて、魔法を放った。

アイスボールが当たった金髪の仲間は「冷て~!」と言いながら逃げていった。

ユキさんに貰った魔道書を少しずつ読んでいたチョップは、初めての魔法を成功させることができた。


牛侍

「さぁ、レガの方はどうなってるでしょうね」


チョップと牛侍はレガが戦っている場所へと、急いで戻ることにした。


レガ

(くっ!こいつこんなに強かったのかよ!)


レガは絶体絶命のピンチだった。ギリギリの所で大剣を交わし続けてはいるものの、反撃するタイミングが無い。


金髪ルーキー

「弱いな!弱すぎる!もっと楽しませろよぉ!」


金髪の大剣がレガに襲いかかる。

サイドステップで交そうとしたレガの目の前に大剣が現れた。

このままでは間に合わない。レガは(最後まで諦めてたまるか!)と木刀で受けようとした。

恐らく木刀では受けきれずに、大怪我をするだろう。

しかし諦めなかったレガにチャンスが舞い込んだ。

大剣が木刀に当たり壊れた瞬間、金髪の動きが鈍くなったのだ。


「っ!!」


レガはバックステップをしながら折れた木刀を掴み両手を添えた。

ためを十分に作り、心を落ち着かせる。狙いを迫りくる金髪にロックオンした。

そして強く地面を踏み込んで、金髪の横を通り過ぎた。

レガはため息を吐くように


「居合突き」


と呟いた。突きを受けた金髪は地面に倒れ伏し、動けなくなっていた。

レガはうずくまる金髪を見て自分が決闘に勝利したのだと確信する。


レガ

「よっ…よっ…!」


両手の拳を強く握り、自然と勝利の喜びが口の中からあふれ出た。


「しゃあぁ!!」


ルーキーvsベテランの戦いは、ベテランが勝利を収めて終結した。






ミニストーリー

とあるベテラン冒険者(自称)の日記

ついにやってやった!

前からなにかとケチを付けてくる金髪のルーキーに勝ったぞ!これもチョップや牛侍のおかげだ!

2匹には本当に感謝だ。結局、金髪は「覚えてろよぉ!?」とか言いながら逃げて、チョップ達に謝らなった。決闘前の約束は果たせなかったが、まぁそれは小さなことか。


・・・それにしても最近は驚きっぱなしだ。

チョップは元人間で言葉が話せるようになったし、牛侍も元人間のおばあちゃんだったなんてな。

今では若い女性の声だから、おじさんドキッとしちゃったよ。まさか・・・女性だったとは・・・。


そういえばジンとユンは元気にしているだろうか。

あの2人は辛い経験をしたんだ、せめてこれからは幸せになって欲しいと思う。

おっと、牛侍に呼ばれてしまったな。今日の日記はここまでにしておこう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ