表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/79

1話 転生





「もう読み終わってしまった…」


どこにでもいる普通の高校生、佐藤勝太は漫画好きだ。その中でも異世界転生に彼はどハマりしていた。


「あ〜、転生してぇ〜」


彼の口ぐせだ。今の生活も好きなのだが、どうしても

魔法を使いたい、最強のモンスター倒して英雄になりたい。そんな願望が頭から離れなかった。


漫画を読み終えて、やる事が無くなった勝太は行きつけの本屋に向かうことにした。

家から歩いて10分ほどの場所だ。

服を部屋着から外着に着替えてお金を3000円ほど持った。


「出発!新たな冒険が俺を待っている!」


この日から、勝太にとっての長い長い冒険が始まる。







本屋でお目当ての本を買い、帰り際に目に止まった自分好みの本も思い切って買ったことで所持金は1000円と小銭が少しになってしまった。自動販売機で選んだジュースを飲みながら歩いると目の前の信号機が青に変わった。


ちょうど…半分渡り終えた頃だっただろうか。

右からものすごいスピードで走る車とサイレンを鳴らしながら追うパトカーが見えた。

怖いと思いすぐに渡りきったのだが、お婆さんが横断歩道の半分あたりでゆっくり歩いている。


「早く渡ってくれ…」


暴走した車とお婆さんとの距離が、かなり縮んでいた。


「あぁ…!もう!」


勝太は走ってお婆さんの所へと向かった。


「お婆さん!早く!車来てるよ!」


「あぁ…ごめんなさいねぇ…私足が悪くて…」


そう言い終わるのが先か後か、勝太の体に重い衝撃が走った。どうやら間に合わなかったらしい…。

力が抜けていく…。

お婆さんの方を見ると、お婆さんも倒れて動いていなかった。


「く…そぅ…」


もっと早くお婆さんの所に行けば自分とお婆さんは助かったかもしれない。

後悔が激しく押し寄せた。

もう体が動かない。だいぶ出血してるようだ。

(短かい人生だったな…)そう思った。




そしてこれがこの世界での最後の感情だった。






そして、この世界とは別の世界。


まったく違う文明を持った世界で新たな生命が生まれた。


それは名も無きこぶた。


これは異世界に、こぶたとして生まれた男が成り上がる物語。

お気軽にコメントなど下さると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ