5話 鈴木シンジ 2
俺は神から異世界に送られた正義の使者
なんつってなw
あいつに異世界に送られたのはもうしょうがないとして 送られた意味がわからない
俺自身の体もない、目的もない、ただの魂だ
ちょっとした炎のかたまりみたいな容姿だ
なにをしろと?
肉体があれば 異世界らしく旅して強くなって魔王的なの倒して元の世界に戻るって感じがありそうだけどな
炎のかたまりだからな
やるとこといったら俺が宿ってる子の視界を見ることぐらいだ
そんな毎日を過ごせば同然あきる
「つまらないなー なんか出来ないかなー
暇だー 体があればなー 」
思い出すように俺の昔の体をイメージする
顔、首、体、腕、手、足 1つ1つ細かく思い出す、頭の中でその体を動かす
さすがにむなしいよな と思い 目をあける
!!
「なんだこれ!?」
俺の容姿が炎のかたまりから燃えてる人間レベルまで形を変えていた
「んー?、もしかしてだけど」
炎が荒々しい、この体に炎がおさまるように形を凝縮して固定するしていく、
「やっぱりか」
どうやらこの体はイメージ次第で変えられるのかもしれない、次に俺は腕を伸ばしたり腕を剣にしたり体の大きさを変えたりして遊んでいた
やはり異世界、これは面白い
次に魔法を試してみることにした
炎、水、氷、雷、属性っぽいやつは全部試していく、どれもイメージすれば作られていく
属性ではなく 透明な壁や糸、いろんなものも作っていく、
やべぇ!楽しすぎる!
今までがつまらなかったので熱中して
数年間色々なことを試して遊んだ
気がつけばこの体の持ち主は今日6歳の誕生日らしい、俺がこっちに来てから6年目だ
今まで無関心だったが祝ってやるか、一緒に生まれた仲だしな
ん?
今俺の見ているスクリーン、彼女の視界には鏡に写った彼女の顔がみえる
どっかで見たことが?
あっ!!!!
俺の彼女にそっくりじゃねぇーか!
どっかで見たと思ったら昔に彼女から見せてもらった彼女の小さい時の写真で見たんだ
めっちゃそっくりやん
あと10年すれば多分めっちゃ可愛くなるだろこれ!
それから俺は彼女に話しかけるようになった
最初に話しかけた時は驚かれた
俺も驚いた まかさ本当に話しかけることができるとは思わなかったのだ
そこから俺の新しい挑戦の始まりだ
外の世界、彼女のいる世界で俺の魔法を発現させたり、スクリーンに頼らず霧状にした魔力で彼女の周りを認識したり
彼女が10歳になる頃には親友になっていた
その頃から彼女が俺の世界、白い世界にくるようになった、勿論魂だけ夢みたいなもので朝起きる頃には彼女は来た記憶を少し忘れる
白い世界は覚えてるが何をしたのかって事と俺の顔を忘れていく 悲しいことだ
彼女はどんどん成長していく
俺も成長しているが彼女ほどではない
いつかは彼女を越える予定だ
まぁ平和だから強くなる必要はないようだけど
魔法の練習はもう趣味みたいなもんだけど
それでも俺は強くなろう
未来のために