3話 王子と再会
昨日は最悪だったな
入学式から7日間は休みだ先輩たちは通常通りの日課をこなしているらしい
昨日 クラスを見てクラスからだされて
あいつと話ながらじぶんの寮に帰ったのだけど
凄く疲れて寝てしまった
朝おきてからお風呂に入って仕度をすませて
これから普通のクラスを見てまわる予定だけど
明日から予定を考えていないのだ
(お前って毎回考えながら歩くよな 普通は昨日のおさらいしながら歩く奴なんて世界に何人いるかな?)
うるさいわね まぁいいわ
まずは2年生の銅クラスか見学にいきましょ
(金クラスからじゃないのか?)
銅クラスが一番近いから銅クラスを見に行くのは当たり前でしょ?
(金も銀も銅もお前にとって一緒かw)
そうね、完全に一緒って訳ではないけれど
私より下ということにはかわりないわ
別に見下しているわけじゃないわよ
事実だものしょうがないわ
(はいはい、そーですね)
そろそろ銅クラスに着くわね
(お姫様、次の授業は実習棟にて金クラスと銀クラスの戦闘訓練の見学でございます)
いきなりどうしたの?気持ち悪いわね
(今銅クラスにいる隣国のお姫様の従者の言葉をそのまま言っただけだよ)
盗み聞き?あまりいい趣味ではないわね
(お前と話してない時は暇で暇でしょうがないんだよ)
暇だから盗み聞きね、最低だわw
(違うって魔力探索の集中力をあげてくと聞こえてくるんだって)
あくまでも事故といいたいのね?
(あぁ、事故だ)
従者の言葉を復唱することも?
(……おっ、入学式でお前に話しかけてきたやつがこっちにくるぞ!)
「あっ!こんにちはリリアスさん!」
「こんにちは」
「今日は見学に?」
「えぇ、あなたもでしょ?」
「そうなんですよ!早くどんなことをやるのか知りたくて!」
「いい心構えですね」
「リリアスさんはどのクラスに?」
「そうですね、当ててみてください」
「銀クラスですか?」
「理由を聞いても?」
「リリアスさんってできる女ってイメージなんですが金クラスでは見なかったので」
「貴方は金クラスなんですか」
「そうなんですよ! 自慢じゃないけどクラス内で5位なんですよ!」
「良かったわね」
「もし良かったら一緒に見てまわりませんか?」
「いいですよ」
「やったー! じゃあ行きましょ」
「今から3クラスが実習棟に行くそうなので行きますか」
「はい!」
実習棟まで約5分 この子の自慢話に付き合うと思うと今日も厄日なのかなと思う
なんとか相槌しながら実習棟まで来た
「やぁ、久しぶりだねリリアス」
思いもよらない人物がそこにいた
初恋の相手 王子様だ
婚約者がいるからあきらめた王子様がそこにいた
「クリシア様! 今日はどうしてこちらに」
「俺は二年生だぞ いるのは当然だぞwそれに、君がくるとは思わなかったがなリリアス嬢」
「私も会うとは思ってなかったわ」
私の魔力探知を邪魔したわね!
(その方が面白いかなってなw)
最低だわ!
「わざわざ来てくれてありがとうニーナ」
「クリシア様、クリシア様には婚約者がいるのでは?他の女性を呼び捨てはどうかと」
「そうだな、まだそう呼ぶ時ではないな、」
まだ?いったいこいつは何をいってるのだ?
(あぁ これは多分あれだな、ゲーム的な展開だかこいつの婚約者はいい人だからなー小説的な展開かな? 悪役にされる方がいい人だとかわいそうだな)
何をいってるの?
(俺の古い記憶の話さ)
そう言えばこいつの過去のことなんて知らないな
私が産まれたときから私の中にいるらしいけど
ほんとに謎ね
「それはそうと今は授業中では?」
「まぁ俺からすれば授業も大事だが大事な人に会うのも大事なことだからな」
「クリシアったら」
「それでは私は授業のほうの見学に行ってきます」
こいつらは置いておこう、関わるとめんどくさそうだ、初恋の相手も今見れば顔だけの能無しだそこそこの知能はあると思っていたが脳は6歳の時から成長してないのだろうか?
(ニーナ、あいつには関わらない方がいい何をされるか分からない。 えっ?どうしてですか? あいつと関わると不幸になるからだ、必ずな。 私のことを心配してくれるんですか! あぁお前に何かあった俺は… だってさ)
貴方はほんとに趣味が悪いわねそれも盗聴?
(人聞きの悪いこと言うなよ)
でもあなたのしたいことが分かったわ
(ほう?)
王子の気持ちのこと
王子は昔から私のことをそう思ってたのね?
でも私にそれを言っても信じないって思った、
気持ちが態度に出ていないのだから分からない、
ましてや私は天才、自分の考えの方が正しいと思うわ、だから態度に出る今を狙った、そうね?
(正解だ、最初はふざけて王子の心を読んだんだ、そしたら真っ黒、同じ男としてどうかと思ったぞ、そんなやつを見た目がいいからって好きになるお前もお前だがな)
私の黒歴史ね、告白していたらと思うとゾッとするわ
って言うかどのクラスもそこまで面白くないわね
金クラスの上位3人はともかく他はザコね
(そう言ってやるな金クラスは多分この世界の平均値よりは上にいる連中だ、努力を認めてやれって)
これぐらいの努力を? 私は学園でこの人たちの今までの努力を上回る努力を強いられるようになるわ
特別クラスでね
(俺もだけどね)
さて、見学もしたから 帰りましょ
(そうだな)