1話 学校の入学式
入学式は退屈
白く長いひげに白のマントが特徴の校長の話は長すぎる。
(いやー 校長って感じの校長だな)
またか、これは鬱陶しい 小さい頃からこの声は聞こえてきた 魔法でもないし該当する前例もない天才の私が解明できない数少ない件のひとつだ
(だから 俺は魂的なもんなんだって)
魂ならそれはつまり魔法と変わらないはずだ
そうならわからないはずがない
たまにふった奴が魔法で魂だけになり入浴を覗こうとしてたので消滅させてやった記憶がある
(安心しろ俺はそんなことはしない)
こいつのせいで昔の私は頭がおかしいと言われていたのだ それはそうだろう いきなり1人で話始めたらそれはヤバイやつだ
こいつのことは誰も信じなかったし
今はもうなれたけど、最初は大変だったな
(人のことまるで害悪みたいに言いやがって)
あたりまでしょ ちょくちょく話が会うからいいものの完全にハズレだったら自殺ものよこれ
(はいはいw それよりさっきから横の奴が話かけてるがいいのか?)
早く言いなさいよ 私は天才だけど貴方ほどじゃないのよ普通の状態なら6人に話かけられても一人一人理解できるけど貴方と会話するときは貴方1人で限界なんだから
(ザコだなw 俺は普通の時もお前と話てる時も12人は言ってることを理解できるぜw)
こいつは本当にムカつくなぁ
まぁこんな奴しか親友と呼べる奴がいない私も私か
「ねぇってば きこえてますか?」
「あら、 ごめんなさい私ったら校長の話につい聞き入ってしまったわ」
(うそつけ)
「そうでしたの 邪魔してごめんない」
「いえ、 あなたは?」
「あぁ 私はサナ 平民出身のサナです」
「なぜ平民のって強調したかわ分からないけど、貴女の挨拶に合わせるなら私はリリアス、 リリアス アーリトリア、 貴族の娘です」
「平民っていうとね 嫌な顔をされるんだ 仲良くなっても途中で言っても嫌な顔をして2度と喋ってくれないのだから先に言っておこうかなって」
「はぁー そうなんですか お疲れ様です」
「えっ?それだけ?」
「それだけもなにも、他に言うこと無いじゃない」
「嫌な顔すらしないんですか?」
「興味ないもの」
「そうですか」
なにこの子めんどくさいわね、あわよくばねぎらってほしいって感じがすっごくでてるじゃい
(そう言ってやるな 悲劇のヒロイン気分を味わいたいんだろ?)
まったくどうしようないわね
(それが人間ってやつさ)
もし人間が全員そうなら今から行くクラスっていうのはそうとうめんどうね
(がんばれー)
はぁ こいつはほんとにムカつく