<冥府の胎動>設定
取り敢えず書けたぁ(;´Д`)
◆背景
<オワリ夏の陣>、<キソ冬の陣>、<トライネル城合戦>の後、<金鯱城>の城主が軍備増強を始めた。
以前から拡大政策は進めていたが、ここに来てそれが顕著になったのだ。
禁忌とされていた魔導実験にも手を染め、数々の人体実験を行った結果、自らも暴走し、魔王と成り果てた。
嘗て<金鯱城>の城主だったオダ家の当主は、この時点で人の心を無くし、<第六天魔王>としてこの地方に破壊と混乱を招く事になった。
これに乗じ、オオスやオケハザマの巨人族、そしてオワリ東地域の山林に潜伏していたダークエルフたちが一斉に武装蜂起したのがこの事件の発端である。
この事件の間、<金鯱城>は<煉獄の城>としてナゴヤエリアの恐怖の象徴となった。
◆実装時期と関連クエスト
レベル上限が70になって半年ほど後にイベントが正式に実装された。
実はそれ以前から間接的にPTランクのクエストが徐々に増えていたが、<冥府の胎動>関連である事は伏せられていた。
オワリ地方東部の山林地帯で、ダークエルフたちの活動が活発になり、その討伐依頼が急激に増えていたのが兆候である。
こちらのスタート地点は<トヨタ>であるが、周辺の村だけでなく、キヨスや闘技場窓口でも依頼が相次いでいた。
臨場感を増すため、<冥府の胎動>そのものは情報統制が敷かれ、プレイヤー達には知られていなかった。
だが、討伐依頼の割合が急上昇していたため、大手ギルド等は新たなイベントの存在を議論していたと言う。
・関連クエスト詳細
出発地点は<トヨタ>であり、そこから現実の愛知県東部地域の山林に分け入り、ダークエルフのゲリラ部隊を討伐していくのが内容である。
一定期間内の討伐数に応じて報酬が支払われる。支払窓口はクエスト受付場所と同様。
個々のクエストはPTランク×3~6程度、レベルも様々である。
<冥府の胎動>発動時は数が急激に増える。また、撃ち漏らしたゲリラ部隊が大地人の部隊を襲うので対処が必要である。
因みにこの時は、<トライネル城合戦>時に友誼を結んだ<人馬族>が力を貸してくれたため、難易度が若干下がった。
具体的には、近くにダークエルフが居ると知らせてくれたり、街道の警備を強化してくれたりといった物である。
◆<冥府の胎動>内容
トライネル浮遊城攻略、地上の大地人部隊護衛、オケハザマ攻略、<煉獄の城>城下町の防衛、<煉獄の城>攻略をこなす同時多発イベントである。
それぞれが影響し合っており、いずれかが失敗すると他のクエストの難易度が芋づる式に上がる。
また、山林地帯のダークエルフ討伐も間接的に関連しており、大地人部隊をダークエルフの一団が襲いに来る事が有る。
・トライネル浮遊城攻略:中隊規模ランク・人数制限無し
現実の長篠上空に有り、<煉獄の城>に居る<第六天魔王>から魔力供給を受ける。
一時間ごとに地上に極大魔導砲を撃ち、大地人の地上部隊を砲撃する。
このチームは城に乗り込み、装置を破壊してそれを阻止する。
ただし、装置は魔力供給により、一定時間で修復されるため、敵を蹴散らしつつ、装置の核を壊さなければならない。
核を壊せば自動修復はされないが、湧いてくる敵がその核を修復しようと進攻してくるので、それを撃破し、防衛する。
防衛に時間制限は無く、魔王が倒されるまで続く。
・大地人の地上部隊護衛:各部隊はハーフレイド相当・人数制限無し
ルート①:ウェルブリッジ→アンジュ訓練場(オケハザマを抑えるため)
ルート②:キヨス→煉獄の城(オオスと魔王勢力の分断・防衛のため)
いずれも、各目的地に送り届けるのがクエスト内容である。
①は街道沿いのルートを進む事になる。
②はキヨス城の横の道を南下し、煉獄の城の三の丸付近が目的地になる。
それぞれ、二時間毎に人員の補充がなされ、その都度護衛任務が発行される。
道中が長いため、同時に複数の部隊が存在するので、護衛もその分、人数が必要である。
ただし、トライネルの魔導砲が健在である場合、①の道中は一時間毎に魔導砲の射撃対象になるため、その壁になる役目は必須。
各目的地到達時の残存人数によって、それぞれのステージの難易度が変わる。(敵のレベルが3~7程度変動)
なお、両ルートとも、、ダークエルフのゲリラ部隊がたまに襲撃しに来るのでそちらも対処する必要が有る。
両方とも時間制限は無く、魔王を倒した後、最後の部隊を送り届けるまで継続される。
・オケハザマ巨人族討伐:中隊規模ランク・人数制限無し
オオスと共に活発化した巨人族の群れを討伐するのが内容。
通常時より敵が強化されている上に、イベント中は<グランハイト>の砦にHPが設定されていて、巨人たちの投石攻撃を受けると減少する。
HPが0になると城壁が崩され、大地人部隊が壊滅的打撃を被り、オオスの巨人族のレベルと人数が増える。
城壁の修復手段は大地人部隊到着時のみで、護衛ルート①の結果により修復量(HP回復量)も変わる。当然、人数が多い方が回復量も上がる。
敵の平均レベルも変わり、大地人部隊が到着する二時間毎に更新される。成功人数が多いと下がるが、少ないと上がる。(開始当初より-7~+6程度)
なお、イベント開始当初は敵のレベルが通常より2~3上がった状態になっている。
沈静化して討伐完了するのは、最後の部隊を送り届けた時。
・オオス~<煉獄の城>の城下町防衛:人数制限無し
ここの目的は、魔王勢力とオオス巨人族の分断である。
参加人数が任意なのは、現実の広小路通り~外堀通りまでの間が対象だからである。
この領域がフリーダンジョンになっているため、範囲が広いのである。
初期の敵の分布は、桜通りを境に、南側に巨人が多く、北側にそれ以外の敵が多い。
なお、巨人側の敵はオオスの出入り口からしか出て来ないが、魔王側の敵は、勢力範囲内であればランダムな場所に出現する。
そして、三の丸入り口付近に、中ボスとしてドラゴンゾンビが陣取っている。フルレイドランクのレベル68である。
この中ボスは魔王の魔力を受けており、一定時間毎にHPが数%程度回復するため、DPSが低いとジリ貧になるので注意を要する。
その上、倒しても魔王が健在である限り一定時間で復活する。
更に、一時間毎に分裂し、片方が城に引っ込み、天守閣に登って魔王の部下として出現する。
また、大地人部隊ルート②の結果により、魔王側の勢力のレベルと勢力範囲が増減する。
到着部隊の人数が多いと、桜通りより魔王勢力の境界が北上し、出現範囲が減少する。
人数が少ない場合、勢力範囲が桜通りより南下し、最悪の場合、広小路通りまで魔王勢力に覆い尽くされるため、敵の分布が完全に入り乱れる事になる。
勢力範囲の更新は、大地人部隊が到着するのと同時なので、二時間毎である。
クエスト終了は魔王討伐完了後、最後の大地人部隊が到着した時である。
・<煉獄の城>攻略と<第六天魔王>討伐:大隊規模ランク
頂上の天守閣に居る魔王を倒すのが目的である。
城内の出現モンスターは不死系が多い。
魔王自体はダブルレイドランクであるが、周りの魔法陣から配下の敵が湧いてくるため、玉座の間はレギオンクラスのステージになっている。
玉座の間は、縦横100メートル四方の広さが有り、天井の高さも、通常の従者召喚で空中を飛ぶぐらいは可能な高さが有る。
玉座背後の屏風の裏からドラゴンゾンビが出て来る。
城下町の中ボスの分裂体であるため、このモンスター自体はハーフレイドランクである。
周囲の壁際に魔法陣が設置されており、様々な死霊系モンスターが湧いてくる。
この魔法陣は天井にも配置されていて、空を飛ぶモンスターが時々現れる。
ドラゴンゾンビが健在である間、魔王は不可侵のバリアを張って魔力をトライネル浮遊城に飛ばす。
そのため、ドラゴンゾンビを倒さないと魔導砲が再生し続けるうえに魔王にダメージを与えられない。
魔王は当初、玉座に座ったままで、エネルギー弾や地震を起こして攻撃してくる。
魔王のHPを半分以下にすると、口から広範囲のブレス攻撃を放ってくる。
HPが2割以下になると、玉座から離れて自ら暴れ回るようになる。
なお、歩き出しても一時間毎に立ち止り、バリアを張って魔力供給を続けるため、そちらの対応も怠ってはならない。
・<第六天魔王>の特技一覧
<魔弾>
※魔力のエネルギー弾であり無属性
※対象は単体:ヘイト上位6人からランダム
※割合ダメージであり、まともに食らうと最大HPの5%を食らう
※<パルスブリット>と同じ感覚で常に放ってくる:再使用規制は3秒と少し長い
※防御や回避で被ダメージの減少は可能
<衝撃波>
※魔力の衝撃波:無属性
※魔王を中心に360°、半径20メートルの範囲に飛ばす:空中の冒険者も対象
※再使用規制は3分
※食らった冒険者は仰け反り、魔王から1メートルほど後退させられる:この効果は強制で防御と回避が不能
※ダメージはまともに食らうと最大HPの1%程度:障壁や装備の魔法防御効果等でダメージを減少させたり防ぐ事は可能
※少しでもダメージを食らった冒険者に10%の確率でスタン効果有り:10秒程度行動不能
※なお、ダメージに関係なく、対象となった冒険者たちのヘイトをリセットする
<冥界激震>
※部屋全体を揺らす地震
※床に接している冒険者全体が対象:空中に居る冒険者は対象外
※防御不能
※初動モーションは右膝を上げる動作→2秒後に床に打ち下ろして発動:初動で潰す事は可能だが一定量のダメージが必要
※発動条件が有り、冒険者が一定人数、一定距離に近づくと発動する
※最大HPの4割をダメージとして食らう:実は魔王から遠い方が揺れが大きいためダメージが若干高い(+数%)
※再使用規制は5分
<魔界の星渦>
※天井に異空間の穴が空き、魔界の嵐が吹き荒び、時々隕石が落ちて来る
※部屋全体に降り注ぐが、空中に居る冒険者の方が被ダメージが高い:ただし防御可能
※初動モーションは左膝を上げる動作→2秒後に床に打ち下ろして発動:こちらも初動で潰す事は可能だが一定のダメージが必須
※発動条件は空中を飛んでいる冒険者が一定人数以上存在した場合
※再使用規制は8分
<煉獄の炎>
※HPが半分になると玉座から放つブレス攻撃
※闇属性
※扇風機の様に首を振り、広範囲に放つ:範囲は部屋の半分程度(50メートル程度)
※再使用規制は20分
※当たった者に対し、防御不能のHP吸収(最大値の1割)
※当たった者に対し、防御不能のMP吸収(最大値の2割)
※当たった者の中でヘイト上位20人に対し、状態異常をランダムに付与
※射程範囲内での対抗手段は、<キャッスルオブストーン>か魔法回避・物理回避共に100%のみ(99%では回避不能)
<魔王の咆哮>
※HPが2割以下になり、歩き出してから放つ<衝撃波>強化版
※無属性
※360°は変わらないが、半径が30メートルになっている
※最大ダメージは最大HPの7%:被ダメージ減少は可能
※ヘイトリセットとスタン効果は健在:スタン効果は30%の確率になり、行動不能が20秒に増加する
※強制後退は無くなるが、逆に魔王に対する引力効果が発動し、数十センチほど強制的に近づけさせられる
※遠くに居る部下たちを呼び寄せるので、後衛職は注意を要する
※再使用規制は3分~7分:変動条件は規制中最初の2分間のDPSで、多いほど短くなる
◆<第六天魔王>の人間時代のフレーバーテキスト
オワリ・ミカワ地方を支配した豪族の一角、オダ家の当主で当時の居城は<金鯱城>だった。
東西の貴族、及び周囲の魔物たちに対抗するため、軍備増強を推し進めるが、数々の魔導実験の結果、暴走を引き起こし、自分も精神を魔に蝕まれた。
最終的に心を無くし、名実ともに魔王となる。この時の一連の実験結果が後の<不死王>の暴挙に繋がる。
現在の政治の中心であるキヨスの城主はオダ家の子孫が当主になっている。
※因みに人間時代の名前は「ノブノブ」(開発スタッフが名前を考えるのを面倒臭がったため)
◆アツタに奉納されている<天の叢雲の剣>フレーバーテキスト
分類は日本刀であり、<冥府の胎動>の際に大地人部隊を率いた古来種が、ユーララ神と冒険者への感謝を込めてアツタに奉納した。
現在はノンアクティブオブジェクトのご神体として祀られている。
大災害以前は後のアップデートでレイド報酬になるという噂が有った。
参加人数は如何ほどかw