小学校5年の思い出
どうも、はじめまして。
本当に短い短編小説を書いてみました。
このようなサイトに投稿するのは初めてですごくドキドキしています。
軽く読んでくださるとうれしいです。
少年と少女が会ってから恋が始まる物語はいくつでもある
そう、俺たちの出会いもそのようなありふれているものがたり,
そして俺は小学校5年の時その少女に出会った。
暑い8月の時だった。
その日、家で出てはじめて目にしたのは
俺の家の前の大きな木,
その下で楽しく歌っている一人の少女だった。
長い黒髪、可愛い顔、白い肌。
一目惚れ。
その時俺はこれがきっと一目惚れって言うことだろうって思った。
そんなことを考えていながら彼女をじーっとみていた。
そして気がついたら彼女も俺を見ていた。
彼女は俺を見て,
「えーっと、はじめまして!
私は鈴木千夏って言うの
あなたはたしかここの前の家に住んでるよね?
朝出かけるのをみたからわかってるの!
私はその隣の家に引越ししてきたの今日からよろしくね!」
彼女はそう言って笑った。
彼女はその以外にも色々言ったんだけど
当時の俺はそんなのはどうでも良くて
ただ、こう言っていた。
「千夏…千夏って言うのか
俺は正之、桂正之。
どうやら俺は君に一目ぼれしてしまったようだ。
結婚を前提に付き合ってくれ!」
彼女に出会って初めて言った言葉は
この前テレビでやっていたドラマの中のセリフだった。
それから5年、高校生になった今でも俺たちは一緒にいる。
「今でも覚えてるよーあの夏のことを!」
「お前、毎年の夏にそれ言ってるぞ?」
「だって、この事を話すと正之の顔がすごく赤くなるからー」
「いじめるために言っているのか?」
「うん!」
肯定すんな、おい。
「でも、お前だってあの時の返事が
'いいよ!じゃ、死ぬまでよろしくね!'
だったろ?」
「んーでも、私は別に恥ずかしくないよ?」
「なんでだ?不公平だな…」
「だって、私は今でもそう思っているからね」
「…それ、言って恥ずかしくない?」
「べーつに?」
いや、俺のほうが恥ずかしいだろうが
「もう…どうでもいいよ。」
「へへっ!じゃ正之!」
「うん?」
「再び、死ぬまでよろしくね!」
「…こちらこそ、よろしく頼みます。」
どうやら俺が小学校5年の時にしたプロポーズの話は、
死ぬまで聞かされるようだ。
あとまで読んでくれた方がいらっしゃるならとてもありがたいです!