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うーざーはラムネ瓶の中  作者: スカート保存委員会
5/11

チラムネ 

大騒ぎの祭り会場の広場。

活気があっていいが何か異変が起きてるのは間違いない。


「おいうーざ! 」

どうやら狼たちが正体に気づいたらしい。

何でもこの辺りを騒がすキツネの集団。通称・フォックス。

そいつらが人間たちに悪さをしてるのだとか。


「お前ら戦って来いよ! こう言うのに慣れてるんだろう? 」

ここは頼むのではなく命令する。

しかし狼にも事情があるそう。

ここは隣村で縄張りもあって騒ぎを起こせないと。

情けない話俺たちは隣村から来たヴィジターって訳だ。


キツネたちは自分たちの縄張りと正当性を主張するそう。

そうなったら手も足もだせないらしい。

憎たらしいことにキツネたちは狼がいるのに堂々と歩き回っている。

よく見ると全部メスだ。


「なあメスばっかりだな。オスはどうしてる? 」

普通キツネは家族単位で行動しているはず。

それはあくまで常識の通用する世界でだが。

「ははは! さすがはうーざー。俺たちとは目の付け所が違うぜ」

そんな風に関心してるようだが絶対に馬鹿にしている。

大体メスとなぜ分かったかと言うとチラムネしているから。


まるで人間のように二足歩行で服さえ着ている。

だが彼女たちは機能性を重視してか胸周りは逆に開けている。

だからチラムネしてすぐに気付けたのだ。

決して俺に特殊能力があった訳じゃない。


ううう……

威嚇が始まった。集団で襲ってきたフォックス。

彼らの狙いは祭りの食いもの。匂いに釣られてやって来たに違いない。

「何だって? 」

狼に通訳してもらう。

「食いものを寄越せ! 我々はキツネ集団フォックスだそう。

ほら耳を澄ましてみろ。あいつらも知能が高いから人間の言葉を覚えてる。

まあ俺たちほどではないがな」


「人間どもは大人しく散れ! さもないと容赦なく襲い掛かるぞ! 」

とんでもないこと。チラムネを気にしてる時じゃない。

「どうするんだよ? 」

「ははは! 刹那に生きるんだろうようーざー」

ダメだ。様子見だそう。やはり縄張りには勝てない。

俺たちはあくまでヴィジター。ホームのフォックスには敵うはずがない。


人間の真似をするように太鼓を叩いたり歌を歌ったり。

まるで本当の人間のよう。大半は食いものを漁っているが。

「ほらうーざー。お前の出番だ。夜のポエマーが泣くぞ」

そうやって焚きつけられたら出ざるを得ない。


だが一歩遅かった。

ステージに集まった数匹のキツネが踊り始めた。

くそ! 先を越されるとは。

ステージ上ではどうやらミスコンを行ってるらしい。

うーん。どの子がいいかなと本気で悩むが…… 

チラムネしてるとは言え獣…… おかしな思考に陥るな。

とりあえず奴らを黙らせるとしよう。


♪へいへいキタキツネ アツイダンスバトル デ バトルホープ イエイ!


突撃開始! もはやダンスバトルでも何でもない。

驚いて逃げると思いきや挑戦を受けるそう。

まずい。どうする?

逃げたら恥だしここはどうにかしないと。


「はーい。こっちですよ」

フォックスはキツネダンスを披露。

そしてなぜか俺まで踊れと友好的だ。

どうやら人間の置き土産をえらく気に入ったらしい。

それでご機嫌らしくバトルせずに受け入れてもらった。

キツネダンスを教わり着け耳までプレゼントしてもらう好待遇。

これでは争えない。


キツネダンスを終えるとお待ちかねのミスコンを開く。

ファイナリスト五名が美しさを競う。

俺はヤジと応援と拍手で盛り上げることに。

夜のポエマーの面目躍如。


ハアハア

ハアハア

もう限界。どのチラムネがいいか発表することに。

どうやら俺の意見で今夜のミスコンが決まる。

要するに俺は審査員長だ。いい気分だぜ。

三番の子にする。

胸は大きくないがそれでも一生懸命に踊っているのが好感が持てる。

これにて今回のミスコンは終了?


勝者が決したところで邪魔が入る。

「ちょっと待った! 」

乱入らしい。演出としてはとても盛り上がるがこいつはたぶん……

調子に乗った嘘つき男が乱入して一番目を推す。

そんな風に叫ぶものだから驚いたフォックスによって袋叩きに遭う。

あーあ何やってるんだよこいつはよ? 俺はもう知らない。

だが見殺しと言う訳にも行かない。


「済まない。俺のツレだ。それくらいで勘弁してやってくれ。

あまりこう言うのに慣れてないんだ」

らしくないがここはトラブルを収める為に頭を下げる。

すると笑顔でボコボコの嘘つき男を返してくれた。


さあお荷物も引き渡してもらったことだし俺たちはそろそろ戻るかな。

会場を後にする。

それにしてもキツネ集団フォックス。

今後俺たちに立ちはだかりそうな予感。


嘘つき男を依頼人の元に送り届けて任務完了。

僅かながらのお礼を頂く。

昼には村に戻る。

ハードな一日となったがこれはこれで悪くなかった。


さあ仲間探しに戻るとしますか。

昨日ダーゲンと猫を仲間に加えた。

俺も入れてだからあと少なくても二名か。できれば三人は欲しいな。

トノサキとダーゲンに知り合いを当たってもらっている。

だが決して誰も興味を示さない。

レジェンドを集結させれば自分の立場が危ういと思ってるらしい。

だからそんな危険で逆にデメリットしかないことには関わらないそう。

頭痛いなもう。刻一刻とタイムリミットが近づいてるのに。


シュワシュワ時間で四十八時間を切った。

少なくても明日までにどうにか。明後日には出発したい。


                   続く

また来週!

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