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うーざーはラムネ瓶の中  作者: スカート保存委員会
10/11

合言葉で元の姿に

トノサキの活躍により狼の襲撃を免れた。

翌日再び旅立つ。


メンバー表。

うーざー

アッキー

ダーゲン(プラスネコ)

腹ペコ魔人タケ

栗さん(ツー爺が疲れたので代打)


「どこに向かってるんっすかね栗さん? 」

「南西方向だ。さあきりきり歩け! 」

鬼軍曹と化した栗さん。真面目だからダーゲンはやりにくそう。


「もう限界ですよ栗さん」

「馬鹿者! それでもアスリートか? 」

栗さんが根性論を振りかざす。

「いえ俺はただの真夜中のポエマーだから」

「何だと! 毎夜の素振りの量を倍にしてやろうか? 」

いつも優しい栗さんが豹変。誰も止められない。

タケに頼るにしても…… あれ普通についてこれてるぞ。

一番最初にへばると思ったのに違った。意外にも歩けるらしい。

見た目に反して機敏な動きを見せる腹ペコ魔人のタケ。

南西方向のレジェンド…… それはアンタッチャブルな案件。(ダーゲン談)


「そろそろ戻りましょうぜ。いいことないって」

焦るダーゲン。どうやらどこで誰に会うのかもう目星がついてるのだろう。

「そうだな。新たな火種になりかねない」

アッキーも心配そう。

「仕方ないだろう? 今度の旅はシュワシュワ蒸発した者たちを探し出す旅。

説得して連れ帰るのが最終目的だから」

そう言えばそうだった。いろいろあって当初の目的を忘れるところだった。

いや待てよ…… 俺の本当の目的は記憶を完全に取り戻し元の世界に戻ることだ。


「栗さんどうです? 」

「迷った…… 」

すべてはキャプテンの指示に従ってこれまでやって来た。

だが今そのキャプテンが栗さんに。頼れない状況。こんなことは初めてだ。

「栗さん! 」

「うーざー済まない。たぶんこの辺だと思うんだが。見当がつかなくてな」

迷ったので聞き込むことに。


ドスンドスン

ドスンドスン

ちょうどいい具合に関取が歩いていた。

「あの…… 人を探してるんだ」

「どすこい! 」

「そうじゃなくてこの辺りに…… 有名なレジェンドが…… 」

「どすこい! 」

「おい聞いてるのかよお前? 」

「どすこい! 」

口癖のようにどすこいを繰り返す関取?


「おいふざけるな! 聞いてるだろう? 

古いんだよお前は! それはもう昨日終わったろ? 」

ついエキサイトして関取に食ってかかる。

「バカうーざー! その方は伝説のどすこいだって! 」

ダーゲンが止めに入る。危うくチョップを食らわすところだった。

あれ…… キレてるな。へへへ…… どうしたんだろう? 


「やっぱりまずいっすよ。伝説のどすこいを召喚するなど無茶だ」

らしくなく取り乱すダーゲン。いつもの悪ふざけはどうしたんだろう?

悪夢再びか? 時期も悪い。

「おいどうしたんだよ? この関取はダーゲンの知り合いか?

面白い格好でどすこいって何だよ」

つい調子に乗ってからかってしまう。


「どすこい! どすこい! どすこい! 」

どすこい三連発。相当怒ってるに違いない。

「よしいいぜ。勝負だ! 」

こうしてポエム対決を挑む。


♪ヘイソコノセキトリ! ヒアヘアヒヤヒヤ ユーユ―ユー フーアーユ?

フッタフットブッタホットボーイ キマリテオシエロオシオシエロエロイエーイ!

ドスコイ ドスコイ ドスドス コイコイ ドスコーイ!


伝説のどすこいとポエム対決は見事俺の勝利で幕を閉じる。

「しかしこいつどすこいしか言わないな。舐めてるのか? 」

つい勝ったものだから調子に乗る。

知らねえぞと耳を塞ぐ小物のダーゲン。

それにしてもせっかく封印までしたのにポエムを披露。

どうしていつもこうなんだ俺は? しかも相手は相当怒ってる。

いくらポエム対決で負けたからって大人げない。


復活の真夜中のポエマーを舐めるな!

こうして再びの激突の予感。

真夜中のポエマー対伝説のどすこい。

第二ラウンドはまさかの国技?


まずはどれくらいやれるかを見る為にダーゲンで実験だ。

「うわ! ちょっと待ってくれ! まだ心の準備が…… 」

いつものノリのよさが消えひたすら怯えるダーゲン。

彼にも苦い記憶があるのだろう。

「まずい…… 元に戻さないと合言葉は単純で…… 」

騒がしいな。まったく往生際の悪い奴だ。

だから冷や飯を食うことになるんだって。

ふふふ…… どすこいを怒らせるだけ怒らせて様子見とは我ながらあくどいぜ。


「どすこい! 」

一発でダーゲンが伸びてしまう。情けない。

続けて栗さんと対決。

しかし体形も劣り体勢も万全で一方的に押され土俵際。

どうにか堪えるも豪快に投げ飛ばされる。

ベテランの栗さんに何てことを…… もはや誰も立ち向かうことはできないのか?

いつの間にか俺が戦うことに。

まだアッキーもタケ残ってるのになぜか俺。勝てるはずがない。

体格が違い過ぎる。ただの夜のポエマーだっての。


「頑張れうーざー。今のどすこいは無敵だ。元の姿に戻すには合言葉がいる」

無責任に煽るダーゲン。彼の言う合言葉とは? 

そんな風に考え込んでるところに突撃を始める猪突猛進型のどすこい。

「どすこい! どすこい! どすこい! 」

単純攻撃なのでどうにか避けるが足がもつれ転倒してしまう。

砂地に足を取られたのだろう。これは絶体絶命のピンチ。


「山! 」

合言葉の一つが分かったそう。ダーゲンが思い出した。よしこれなら楽勝。

「海! 」

しかしどすこいは突撃態勢を崩さない。違ったらしい。

ならばもう一つしかない。そう。山と言ったらもうこれだ。


「山…… 」

合言葉を唱えどすこいを停止させる。

普通に戻ったらしい。だが突撃態勢はそのまま維持。

これでは何のために元に戻したか分からない。


「どすこい! どす…… 」

ガン!

腹ペコ魔人のタケの一撃で大人しくなったどすこい。

「いい加減にしろ! 」

続けてダメ押しの一撃でどすこいの戦意を喪失。

「タケさん…… 分かりましたよ。戻りますって」

通常モードに戻ったどすこいは驚いたことに言葉を発した。

まるで魔法が解けたかのよう。


あっさりどすこいの復帰が決まる。

これで無事解決かと思ったら謎の集団に囲まれる。

「どすこいは俺たちのものだ! 勝手に連れて行くな! 」

誰かと思ったらフニャフニャ銀行の奴らじゃないか。

囲むとすぐに何かを投げ始めた。

これは金…… それだけではなく銀貨まで。

さすがは銀行だけあって太っ腹。


どすこいを連れて行かないように必死だがアッキー&ダーゲンで対抗。

最後には腹ペコ魔人のタケの必殺技・ハイプレスできれいにする。


こうして危機を切り抜けた俺たちはどすこいからちゃんこをゴチになる。

ちゃっかり銀貨を懐に五枚ほど。


帰路に就く。


                  続く

また来週!






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