第8話
あれから1年がたった。
この1年はいろいろなことがあった。とりあえず、DHFの建物が建て始められ今のところ70%ほど出来たところだろうか。これも、軍備を削ったおかげである。しかも、イギリスの信用回復にもつがった。しかし、海軍はどうやら納得がいかないからクーデター騒ぎもちらほら聞こえたが皇帝の一言で一応収拾は取れてきた。
また、フォードを招いた結果大幅に企業の業績が上がったりもした。ちなみに各国からピックアップした研究者たちは施設が出来るまで国内の研究所で研究してもらっている。さらに、規格統一されたことにより丈夫で安心して使えるドイツ製品の売れ行きが良くなることは今後楽しみだ。
さて、軍は予算が減らせさてしまったが人員整理や機械化を進めた結果かなりスマートな軍の形が見えてきた。特にフォードがドイツ国内に工場を持ってきた結果ダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト社などの自動車会社が大きく業績を争う中で成長していくということも非常に楽しみである。
しかし、ここまで来るまでにやはり貴族達の抵抗があった。そこで、抵抗勢力だが皇帝の勅令により抑え込むか法律である程度抑え込むことが出来つつある。しかし、あまり締め上げるのは良くないの少しずつ影響力を弱めていくことにする。
そして、俺が興した会社なんだがどうやらかなり業績がいいらしい。というのも、もともとTシャツはあまり販売されていなかったということが大きかったのだろう。特にこの夏は業績を伸ばしていきたい。ちなみに、自分が社長だが経営については優秀なユダヤ系の人に任せてはいる。監視役として、第三者機関をそうせつもした。
それと、前に発見されたパソコンや専門書を読んだ結果、パソコンにはロケットのシュミレーションソフトやCAD、基礎的な軍艦や戦車・飛行機の設計図(主にエセックス型空母や大和型戦艦・H型戦艦に伊400型潜水艦。戦車では、パンサーやT-34現代のM1A1やレオパルド。戦闘機ではFw.190やB29)があった。しかし、この時代ではあまりにも斬新すぎるので受け入れたれないと思う。そこで、直属の機関を設立してあったのでその中で特に優秀な数名をパソコンや専門書で勉強させることとした。
「ふぅ、なんかあっという間に時間がたってしまったな。」
「そうですね。あっ、この後は各大臣たちとの打ち合わせとなってます。」
あっ、この人は例のパソコン発見者です。なんか、とある貴族のメイドをしていたそうですが情報漏洩の原因になるといけないので今は自分の秘書官をやってもらってます。どうやら、彼女は文書管理能力やスケジュール調整能力がすごい高いようで今ではなくではならない人です。(笑)
「それじゃあ、行くとしますか。」
そして、会議室につくといつものメンバーたちが座って待っていました。
「さて、今回の議題は…」
そして、来年にオーストリア=ハンガリー帝国に侵攻することを提案した。
表向き理由としてはドイツ人の保護として本音は地中海の航路と労働資源の確保を呼び優秀な人材・企業の獲得にある。しかし、侵略者として迎えられるのは嫌なので情報局による工作によって民衆はこちら側に引き入れておきそして、暴動が起きた時一気に攻め込んでいく。とまぁありきたりのパターンではある。
「しかし、それでイギリスやフランスは黙っているでしょうか。」
「確かに。そこで、早めにイギリスと交渉に入る必要がある。ここで、太平洋の領土をある程度イギリスに格安で売りつければ何とかなるだろう。」
「しかし、それでは我が国の利益が…」
「遠いところにあってもしょうがない土地はいらない。むしろ、オーストリアのほうがよっぽど利益になるのではないか。」
と各大臣は利益について計算し始めた。そして、各大臣はそれに同意した。
ここで、陛下に案件を持っていき裁可をしていただき正式にオーストリア=ハンガリー帝国侵攻作戦が軍に立案された。
作戦発起は1902年1月20日となった。
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