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四大美女と完璧イケメンとその親友  作者: 星宮 誠二
二学期
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77/82

久しぶり(後編)

放課後に藤本と話をしてからはや1日が経過していた。


「へぇ、僕がいないうちにそんなことがあったんだ。」

淳はなんだかおもしろそうな話を聞いたといった感じで俺の話を聞いている。その話というのはもちろん昨日の藤本の話である。


「で、翔斗はその話を受けるの?」


「まぁ、頼まれた以上しょうがないだろ。」

ちなみに、俺たちは今、移動教室のため校舎間を移動中である。


「あら、田宮君に時坂君じゃない。」

すると、後ろの方から俺たちに声がかかった。その声を聴いた瞬間、俺は思わず逃げ出したくなったが何とか思いとどまりその声を発した張本人に向かって挨拶をした。


「こんにちは、天宮先輩。」


「どうもっす。」

淳に続いて挨拶をする。


「えぇ、こんにちは。田宮君とこうやって話すのはかなり久しぶりね。」

この言葉遣いからわかる通り俺たちに声をかけてきたのは四大美女が一人『天宮 要』である。(通称”お嬢様”)


「田宮君、少しいいかしら?」

すぐにでも立ち去りたいと思っている俺に向かってお嬢様は死刑宣告をしてきた。


「うっす。」


「それなら、僕は先に失礼しますね。」

淳は無慈悲にも俺を助けようとはせずに目的の教室へ向かっていった。


「あんまり時間がないので手短にお願いします。」


「ふふっ、そう時間は取らせないわ。」

お嬢様は何故か楽しそうに笑った。今までの会話のどこかに面白い所でもあったのだろうか。


「そう身構えなくても大丈夫よ。今日は世間話程度しか話すつもりはないから。」


「なら、なんで呼び止めたんですかねぇ。」

俺はお嬢様のよくわからない言葉に自然と毒を吐く。


「やっぱりあなたと話すのは楽しいわね。」


「俺は真っ平ごめんですね。」

お嬢様の心意はわからないがここで黙ったりしたら負けな気がして反論し続ける。


「いえね、私は正真正銘のお嬢様だから同じ3年生でもほとんどの人が怖がってしまうのよ。知っているかしら、あなたのように私に平気な顔で毒を吐く人は表面上ではほとんどいないのよ?」

これにはさすがの俺も驚きを隠せなかった。つまりお嬢様の周辺には互いに冗談や毒を吐きあえる友達がいないようだ。


「大変なんすねぇ。」


「ほら、今だって。」

無意識で吐いた毒をお嬢様はすかさず指摘してくる。


「おっと、口が滑りました。」


「ふふっ。それよりもいいのかしら?」

そんな他愛もない話をしているとお嬢様は急に時計を指さした。それと同時に授業の始まりを告げるチャイムが校舎中に鳴り響いた。


「もう時間はかなり経っているわよ。」

そう言い残すと、お嬢様は教室に入って行った。


「それは早く言えよ!」

俺は猛ダッシュで廊下をかけ始める。教室の方から「ふふっ。」と言う耳につく微かな笑い声が聞こえたが俺はそれに気づかなかった。




「そういえば、『クソ虫』って呼ばれなかったな。」

俺は全力で廊下を駆け抜けながらそんなことを思った。その後はもちろん廊下を走ったのと授業に遅れたので2度怒られた。



せぬ

はい、お久しぶりのお嬢様ですね。ちょっと変わったかな?

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― 新着の感想 ―
[一言] ちょっとじゃなくてけっこういい人になった。
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