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四大美女と完璧イケメンとその親友  作者: 星宮 誠二
二学期
64/82

修学旅行班決め

「うーし、今から修学旅行の班と部屋決めをするぞー。」


「先生ー、修学旅行先ってどこなんですか?」

すると、クラスの男子からそんな質問が上がった。


「あれ?お前らに言ってなかったっけ?」

先生の疑問にクラスのみんなは首を縦に振る。


「えー、今年の修学旅行の行き先は『北海道』だ。」


「「「おぉ~。」」」

先生の言葉にクラスのみんなは喜んでいるのか悲しんでいるのかよくわからない声を上げる。


「とまぁ、話を戻すぞ。班は男女3人ずつの計6人班で部屋は4人部屋だからな。後は勝手に決めろ。」

そう説明すると、先生は教室の端に置いてあった椅子に座って携帯をいじりだした。すると、教室の中が一気に騒がしくなった。その中心にいるのは勿論、淳と澪だ。


『と、時坂君!一緒に組まない?』


『成宮さん、俺たちと一緒に組まないか?』


『『えっ、えっと・・・。』』


(相変わらず大変そうだな、クラスの人気者は。)

そんな光景を尻目に俺は眠いので腕を枕に顔を伏せる。


「私は翔斗君と組むから。」「俺は翔斗と組むから。」

伏せようとして額を机にぶつけた。その言葉によって先ほどまで騒がしかった教室が嘘のように静まり返った。


「・・・。」

痛む額を手で抑えながら2人の方に視線を向ける。


「「・・・。(ニコッ)」」

2人は示し合せたかのように同時に笑顔を向けてきた。


「・・・勘弁してくれよ。」

俺は笑顔を浮かべたまま近付いてくる2人から視線をそらしながら億劫な気分になった。


結局、俺たちの他にはじゃんけんで勝ったクラスメイトが入った。


「よろしくな、田宮。」

そう挨拶してくるのは淳が選んだ『加藤かとう けん


「最近はよく縁があるね。」

と言いながら俺に手を振ってくるのは文化祭の時に少しだけ話した佐々木さんだ。


「よろしく~。」

そう手短に言うのは何かと関わりが深い海原さんだ。ちなみに、部屋の方も淳と一緒だったりする。


「大体決まったみたいだから次の説明するぞー。」

そう話すのは、先ほどまで教室の端で携帯をいじっていた先生だ。


「一応、クラスごとに行く場所が一か所だけ決まっててなこのクラスの行く場所は『時計台』だ。」


「「「おぉー。」」」

先生の言葉に再びよくわからない声が上がる。


「それじゃあ、言うべきことは以上だ。気を付けて帰れよー。」

そう言って、先生は教室を出ていった。その後の教室では先ほどの班決めの時ほどではないが会話の声が絶えなかった。


「何で、連絡くれないのかなぁ?」

俺も帰ろうと荷物をまとめ、席を立とうとした時すぐ近くから声がかかった。声を発したのは先ほども会った佐々木さんだった。


「あぁ、悪い。忘れてた。」


「正直だなぁ。そこは、隠したりするところじゃないの?」

俺が正直に答えると佐々木さんは苦笑いを浮かべる。


「私があげたメアドが書いてあるメモはどうしたの?」


「あ~」


「・・・なくしたんだ。」

俺が何とかごまかしの言葉を考えているうちにバレてしまった。


「しょうがないなぁ。」

そう言って、佐々木さんは懐から携帯を出してきた。


「?」


「携帯出して。今、ここで連絡先交換するから。」

促され携帯を出し、連絡先を交換する。しばらくすると、ピロリと完了した音が聞こえた。


「それじゃあ、今日の夜に連絡するから忘れないでね!」

そう言って、佐々木さんはどこかに去っていった。

かなり登場キャラが増えてきましたね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 北海道かー。 いいですよね。 飛行機か、それとも新幹線か。 それでイベントが変わってくる。
[一言] あっ採用された… 佐々木さん翔斗に対して最初から普通に接してきてるし、アリじゃない?澪は闇深案件ぽいから素直に幸せにはなれなさそうだし
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