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四大美女と完璧イケメンとその親友  作者: 星宮 誠二
二学期
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56/82

文化祭1日目(前編)

メイド服と執事服の作成のためにクラスの大半がダウンするというアクシデントが起こったものの、俺たちのクラスの催し物は何とかなりそうだった。現在は、裏方の皆が飾りや食材などの最終チェックを行っているところだ。


「いよいよだね。」

作業の様子を見ていると、隣に澪が来た。


「あぁ、そうだな。」

俺もそれに答える。


ちなみに、文化祭は2日間行われる。1日目が校内のみでの発表。2日目が一般の方たちも参加可能になる。今日は1日目なので校内のみでの発表になる。


(面倒なことにならなければいいが。)


「どうかしたの?」

澪が何か感じたのかそんなことを聞いてきた。


「・・・いや、何でもない。」

俺は心の片隅に僅かな不安を抱えながらごまかした。



”まもなく文化祭1日目の始まりです!みんな~、準備はいいですか!?”

校内放送で文化祭実行委員長の3年生の女子生徒の声が聞こえたと思ったら、その言葉のすぐ後に校内中で返事の声が響き渡った。


”は~い、皆の返事はしっかり聞こえてきましたよ~。ではっ!文化祭1日目の開始です!”

文化祭1日目の開始の合図が校内中に響き渡った。


「それじゃあ、文化祭1日目。頑張っていこう!」


「「「おぉ~!」」」

クラスの文化祭実行委員の掛け声に続いて奉仕役の面々が一斉に気勢を上げる。




『オーダー入りまーす!』


『コーヒーまだ!?』


『メイドさーん、注文お願い!』

開始の合図がなってから30分もしないうちに『メイド&執事喫茶』は超満員になっていた。


「これは、予想外だな・・・。」

俺はタオルで額の汗を拭いながら呟く。店内は大盛況という言葉ですらも生温いほどの人で溢れていて、廊下にも長蛇の列が出来上がっていた。俺を含めた奉仕役の面々も休む暇なく客を捌き続けている。特に澪と淳が男女ともに大人気でさっきから働きまわっていた。


かくいう俺もかなりキツイ状況だった。

「ご注文はお決まりになられましたか、お嬢様?」


「はっ、はい。じゃあ、これとこれをお願いします!」


「私はこれでお願いします。」


「かしこまりました、少々お待ちください。」

バイト中の接客スマイルで少しアレンジした口調で注文を聞いていくのは精神的にもかなり来るものがあった。俺は注文の内容を書いた紙を厨房に渡してから開いている椅子に座り一息つく。店内は冷房がガンガン効いているにも関わらず、俺の汗は絶えなかった。


「お疲れ様。」


「そっちもな。」

椅子に座っているところにやっと一息付けたのか飲み物を持った淳がやってきた。俺は使っていた椅子を淳に譲る。


「ありがと。」

淳は俺に礼を言ってから椅子に座り深く溜息をつく。学校ではいつでも笑顔を振りまいている淳が周りの事を気にせずこういう事をするのはかなり珍しかった。


「すごい反響ぶりだね。」


「あぁ、正直これは予想していなかった。」

俺たちは客でいっぱいの店内を見つめながらしみじみ呟く。


「時坂君!」

5分ほど経つと、テーブルの方から淳の呼ばれる声が聞こえた。


「それじゃあ、行ってくるよ。」


「休憩は細目にとれよ。」

俺の忠告に淳は「うん、わかってる。」と答えてから人で溢れるテーブルに向かっていった。その後、そう時間も経たないうちに俺もテーブルの方に戻った。



それから2時間ほど時間が経ち、あと少しでお昼休憩と言うところで俺の近くでこんな声が聞こえた。


「っ!やめてください!」

どうやら、俺の嫌な予感は的中したようだ。




たくさんのご意見ありがとうございます。詳しいことは秘密とさせていただきますが作風はこのまま変えないで行こうと思います。これからもたくさんの感想をお待ちしています。

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