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四大美女と完璧イケメンとその親友  作者: 星宮 誠二
一学期
30/82

淳の独白

藤本と天宮先輩をわざと傷つけながら振った後、僕は曇り空の中を一人とぼとぼと歩いていた。


僕がわざと彼女たちを傷つけながら振ったのには勿論、理由がある。僕たちと翔斗は以前ある約束をしているのだがそれが関係している。その約束の内容とは・・・


必要以上に翔斗を目立たせない代わりに影でなら仕返しをしても構わない。というものだ。


なぜこんな約束をしたのかというと、中学校のある事件以来、翔斗は目立つことを毛嫌いするようになった。そうなってしまった理由は僕の口から言うことは憚られるので今は話さないで置こう。


突然だが、僕は翔斗に助けてもらったことがある。


自慢ではないが僕はこの容姿のせいで昔からよく告白を受けていた。しかし、そのせいか一部の男子から恨みをぶつけられ、僕のことを好きな女子たちにバレないように陰湿な虐めを受けていた。そこで僕を助けてくれたのが翔斗だ。


翔斗は僕のことをいじめている人たちに真っ向から殴りかかっていった。僕はその背中を見てとてもカッコいいと思った。それ以降、僕のヒーローは翔斗ただ一人だ。


しかし、それが駄目だった。


いじめられている僕を翔斗は守ってくれたが翔斗を守ってくれる人はいなかった。気付いたときにはもう遅く、以前の活発で元気な翔斗はいなくなってしまった。


僕は心を鬼にして以前の翔斗から笑顔を奪った奴らに全力で報復した。それでも、翔斗が心の底から笑ってくれることはなかった。だからせめて僕たちだけでも翔斗の味方で居続けようと澪と話し合った。


僕たちは高校に入ってから翔斗の笑顔を取り戻そうとしたがそのことに気付いた翔斗にあの約束を取り付けられた。それ以降、今日のようなことは約1年間続いている。


翔斗に助けられたあの日から僕は心にある決意をいつでも持っている。それは・・・



”僕は翔斗と翔斗の信じるもの以外は信じない”

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