迫る欲望
少しここから過激なエチ描写がありますこと
(と言っても期待して頂けるほど大したものではございません)、ご容赦くださいませ
なぜ走り出して行ってしまったのかは分からない
調査と言っても基本は現実的な事件などではないのだから
情報を集めるならネットなのだろうが...
こうやって火がついてしまった俺は自身でも分からないようなことを
衝動的にやってしまうのだ
気付けば教室に向かっていた
よくよく考えれば昨日と同じような一日が今日も過ぎたことに嫌気が差して、
逃げるように同好会の方に向かったために荷物を教室に置いてきてしまっていたのだ。
そんなことを無意識に考えて自分は向かっているのか...?
いや、違う
俺が教室まで走ったのは
バンッ!
と乱暴にドアを横に開ける
そこにはやはり、黒田 奈々がいた。
直感的に自分も彼女の存在を察知していたか
「あ、やっと来たんだ~ じゃあ、帰ろっか!」
この時点で不気味だ、帰りの会が終わってから軽く2時間は掛かっている。
彼女は窓から差す夕日を受けて、大事そうに俺のバックを抱いて席から立った
「...ずっと待っててくれたの?」
「うん、そうだよ? だから帰ろうって!」
彼女は軽い足取りで近付いてくる
自然と俺の体は退く。
「待って!」
ガランとした教室に俺の声が響いた。
手を前に制す
いきなりの事に彼女も止まった
「何で俺をわざわざ待ってたの?
もう、話し相手もこの教室には誰もいないんだし、
さっさと帰れば良かったんじゃない?」
冷たい言い方だが、彼女の真意を測るにはこれしかない
「ん~? そんなの彼氏を待つのは当たり前でしょ~?」
そう言いつつ一歩一歩近付いてくる。
今や目の前の彼女がただの人間でさえない存在となると緊迫感も段違いだ
「あ! 分かった!」
破裂音をさせて彼女が手を叩いた
「まったく...カイリはエッチだなぁ~」
な、なにを言っているんだ?
何のことだ?
「この教室には誰もいないからって...誘ってるんでしょ?」
その言葉は甘美なようで、俺を戦慄させた
咄嗟に後方のドアを一度確認する
いざって時は逃げるしかない。
この前のように...襲ってくる可能性は十分ある。
躁病特有の性欲の亢進...
あれはカモフラージュなのか...?
それともまだ本体の病状に引っ張られてあんなことをするのか...?
それが今、起ころうというのか...?
「仕方ないなぁ...」
彼女はおもむろに服を脱ぎだした
俺の顔面は紅潮ではなく蒼白に染まった
襲われた感覚がフラッシュバックする。
身体を浸食される感じが背筋を走り、遂には背を向けて逃げ出そうとした
「フッ...」
背後の彼女から低く笑う声が聞こえた
すると目の前のドアが閉まった...!
見間違いじゃない!
誰かが見えたわけでもなく勢いよくドアは自動で閉まってしまった!
「こんな姿にしといて...逃げないでよ」
彼女の舌なめずりに鳥肌が総立ちとなった
まあ、屋上のシーンでも多少はあったのですが...




