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ファルダーミール-明日の世界-  作者: ほむほむ
序章
4/46

なかなかなトイレ

 さて、先程目があった女子には後で声をかけるとして。本来の目的のトイレにいこうかね。


「そんじゃ、トイレ行こうか」


 そう言うと、西城はアニメの話を止めてトイレに向かって歩き出した。


「お、そうだったな。トイレに行くという目的をすっかり忘れていたよ」


 こいつアニメ大好きだもんな。

 将来は、2次元と結婚するんだとか、胸を張って俺に言って来たぐらいだし。

 2次元と結婚するのならあなたのイケメンスキルを私に下さい。

 わりと、マジメに。


 なんてことを考えながら歩いていたら、男子トイレについた。

 見た目は何処にでもあるトイレの入り口だが、ここの学校のトイレはひと味違う。


 なんと、わざわざトイレに入室するために学生証をつかって、認証しないといけないのだ。


 《学生証の認証をお願いします》


 このように、トイレの入り口に立つと機会音声により学生証の認証を促される。


「いつものことながら、変わってるよな、うちの学校のトイレ。何故、トイレだけに学生証の認証機能つけたし」


「あれだろ、トイレが無駄に豪華だからだろう」


「まあ、確かにトイレらしからぬ場所になっているもんな」


「だな、エアコン完備、Wi-Fi完備、飲み物を入れておける大型クーラーボックス完備とまだまだ色々あるしな」


 そう、何故か我が校はトイレが無駄に凄いのだ。


 ちなみに、男性のトイレに小便器はない。


 なぜなら、男女どちらのトイレも、全て洋式だからだ。


「じゃ、入るか」


「そうだな」


 俺たちは学生証を胸ポケットから取り出し、入り口の横にある液晶パネルに3秒程、触れさせる。


 《認証完了しました、どうぞお入り下さい》


 やっと、入れる。


 そして、トイレのなかにはいると。


 なんということでしょう、まるで高級ホテルのようなLEDシャンデリアに、これまた高級ホテルにあるような洗面台があるではありませんか。

 それに、優雅なクラシックも流れているではありませんか。


 おっと、いけない。

 つい、某、劇的ビフォーア○ターの番組のようにトイレの内装を紹介してしまった。


「トイレじゃないよな、どう見たって」


 とか、西城が言っているが俺は気にせずに便器がある所まで向かう。

 そこそこ、トイレのなかは広く、広さは約25畳程である。

 どのような形をしているかというと、長方形型のリビングを想像していただけるとわかるだろう。

 で、肝心の用をたすための便器は、一番奥の部分にある1畳程の広さで5つに壁で区切られたところだ。


 そして、便器のある所の扉を開けて入ろうとすると。


 《最高の一時をお楽しみください》


 いらぬ一言だぞ、このやろう。

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