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EP2

今、俺は絶賛ピンチ中だ。俺の目の前にはどうみても人間ではないヤツが手に剣を持ちこちらを睨んでいる。


(は?無理無理!!!)と思っていると後ろから声が飛んできた。


「壱夜!あんたなら殺されても誰も困らないから、ソイツなんとかしてよ!!」とクラスの女子の中でも、リーダー的存在の黛詩織が叫んだ。

それを機にクラスメイト達が「そうだそうだ!!」と異口同音に叫びだした。


俺は一瞬後ろを振り返ったが、すぐに前を向いた。目の前の凶悪そうなヤツがいつ襲ってくるかわからないからだ。ヤツはこちらの観察をやめたのかゆっくり近づいてくる。口を凶悪に歪めながら…

俺は、自慢じゃないがボッチだったから【観察眼】だけは誰にも負けない。ずっとクラスメイト達を見てきた。ボッチだからこそ身についた能力。その俺が言う。目の前のヤツのから感じられる殺気はヤバい!


(こいつら!!人をなんだと思っている!!!)怒りがこみ上げてくる。が、ともかく目の前のヤツをどうにかしなくてはならない。


ヤツが剣を振りかぶり走ってきた。剣を振り下ろす。右に跳んだが避けきれず左の肩先を切られた。鮮血が飛ぶ。


(いてぇ!!)もしかしたら痛くないかもしれないとどこかで期待したがあっさり裏切られる。ヤツは体勢をととのえこちらへ向き直っている。


(どうするツ!)と思ってよく見るとヤツの後方に大樹の枝であろう物が落ちているのが目に入った。


ヤツがこちらへ走りだす。と、同時にこちらもヤツに向かって走り出した。ヤツが剣を振り下ろすと同時に前へ転がり攻撃を回避。その勢いで枝を取る。

それを手にヤツが体勢をととのえる前に走り出し、頭めがけてフルスイングする。鈍い音がしてヤツは剣を離し横に吹き飛ばされて倒れた。ヤツはピクリとも動いていない。俺は剣を手に取りそのまま地面に座り込んだ。


(はぁ…疲れた。こんなことは二度とごめんだ。)


と、そこへ佐藤がヤツのところへ向かった。


「こんなやつなら俺でも楽勝だったぜ!コイツマジ弱すぎんよ。」


さっきまでビビリまくっていたのによく言う。と思ったが口には出さない。そこで俺は違和感に気づいた。


(あれ?ここ異世界だよな?俺は今コイツを倒した。なら、レベルが上がってもよさそうなものなのに一切変わった感じがない。そんなものなのか?そもそもヤツは本当に死んだのか?何かがおかしい。)


佐藤がヤツの横へ行き、クラスメイト達の方を向いて手を広げた瞬間だった。死んだと思っていたヤツがパッと起き上がり佐藤の首目がけてかみついた。


「ああああアアアアツ!!!!」佐藤が叫びながら暴れ振りほどこうとしている。クラスメイト達は突然の出来事に呆然とするだけだ。辺りに佐藤の血が大量に飛び散る。

俺は疑問を感じていた分早く行動できた。暴れている佐藤の横へ行き、首をかんでいるヤツの首を横から刺した。ヤツは力なくドサリと仰向けに倒れた。どうやら今度は本当に死んだらしい。


佐藤は何かを叫びながらクラスメイト達の方へよろよろ歩いている。クラスメイト達は「大丈夫か?」と口々に言いながら佐藤のもとへ駆け寄っている。


「レベルアップしました、おめでとうございます。」と声が聞こえた。俺はハッとして辺りを見回すが誰もいないし、クラスメイト達も声のことに気づいていない。みんな佐藤の心配をしている。


(なるほど、頭の中に直接聞こえている。という感じか。)


「また貴方は初めて撃破されましたので、ボーナス特典があります。」


その内容はこうだった。①…手持ちのスキルの中から一つ選びそれをカンストすることができる。②…何に使うかは教えられないが特別なアイテムを貰える。


まず①に関してだが、ステータスを確認してほしいとのことだったがやり方がサッパリわからない。と思っていたらご丁寧にやり方の解説までついていたので早速確認してみた。

多分あとから修正入れます^^;

長かったのでEP2、EP3にわけます。

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