13、王宮の方たち
頭に花を咲かせたままのクローディアス、騎士団ですれ違った団員がみんな振り返っていく。
「おい!第二隊長見たか?頭の上花畑になっているぞ!」
「お前、昨日の夜会の話を聞かなかったのか?第二隊長、少女とダンスしていたんだぜ!」
「いいのか?それって・・・。」
「俺はいいと思うな!第二隊長、嬉しそうだったし!」
「でも少女じゃ、何年か待って結婚だろうな・・・。」
「いや、さっき団長室で、大声で話していたの聞こえちゃったんだけど、あの娘、24歳だってさ!」
「「「ええええ~~~!!!」」」
「結婚は半年後だって!」
「第二隊長の顔のゆるんだの見ちゃったよ!激レア~!」
第三王子ユーアティリオは、騎士団長室で独りごとを言っていた。
「ふぅ。それにしても、さっきはびっくりしたぞ。」
なんということだ!彼女が24歳だなんて!
彼女のいた日本とは、不思議な国だ!
クローに聞いて、ついびっくりして大声を出してしまった。
それにしても、クローも結婚か・・・。
兄達は妻帯者だが、私は姉王女が婚姻したあとだろうな。
私も、そろそろ大事な女性とめぐりあいたいものだ・・・。
国王様も王妃様も、報告を受けていた。
「これで伯爵家が落ちついただろう。先日は本当にびっくりした。」
「よかったですわ、陛下。可愛らしい少女でしたけど、成人してらしたのね。
じっくりお話を聞きたいわ。伯爵家夫人達ともどもお茶会にお呼びしなくては。」
「そういえば異国のことも聞いていないな・・・。
それぐらいは(伯爵が許可すれば)できるだろう。
そうだ、ミィルティレーンの婚姻も進めなくては。
ユーアティリオは、クローディアスと同じ歳だ。
あいつにもそろそろ、嫁をもらわないとな。」
「そろそろミィルティレーンに諦めてもらいましょうね。ホホホ。」
「いや~!次期公爵なんて、嫌い~~!」
「フフフ。私を好きなくせに。大丈夫。君のことはよくわかっているからね。」
ミィルティレーンの悲鳴が、お城を駆け抜けた・・・。
短くなってしまいました!(´Д`;)ヾ ドウモスミマセン
次は、ラブラブなクローとチェリーのはなしです!




