あらすじ(ネタバレ注意)
一年前に起きた、瀬名城博物館の爆破事件。原因不明とされるその事件の真相を追うため、そしてその現場で出会った化け物の正体を探るため、当時警官だった柳葉剣人は父や祖父の家業であった探偵の仕事を継ぐことに決める。三代に渡って築き上げてきた人脈を駆使し、助手の柊木祐海と共に一年間探偵として食いつないできた彼は、ある日景山コーポレーションの元会長、景山典弘からの依頼を引き受ける。調査することになった彼の屋敷は狂気に支配されており、剣人はそこで怪物に襲われる。逃げ惑う中で、剣人自身も怪人へと変身し、それら脅威を退ける。以降も襲いかかる怪物と渡り合う中で、彼は瀬名城市の平和を脅かすその怪物達と戦うためのヒーローとなることを決意する。それでも甘ったれたところのある彼は、人の抱く恐怖が具現化した存在である怪物達、テラーに対して幾度と無くヒーローとしての戦いに挫折しそうになる。その度彼は仲間や親友に叱咤され、ヒーローとは、自分とはどうあるべきかを見つめなおしていく。その中で、剣人は狂気に支配された人々を助けながら、瀬名城市を狙う脅威に立ち向かっていくのだった。
一方、人々の集合的無意識によって構成された世界、アニマ・パンタシア界に住まう、人々の無意識によって切り離され、独自の意志を持つようになった恐怖意識テラー。彼らは肉体を持つが故の人間達の恐怖、死を汲み取り、精神世界と肉体世界を合一し、死のない高次世界へ導くための戦いを始める。その過程で目指されるのが、アニマ・パンタシア界と現実世界との接続であった。テラー達はアニマ界に迷い込んだ景山典弘、明徳らを捕らえてその肉体を奪い取ってこの世に具現化し、大企業景山コーポレーションを乗っ取り、その科学力によって二世界の科学的接触をもたらそうと企むのだった。