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プロローグ【弐】

えー・・・アンドロイドってこんなもんなんでしょうか?(笑)

あれからが大変だった

第一関門が空港のセキュリティゲート

からだが金属だからゲートから出られない

金属探知機は鳴りっぱなし為まいには服まで脱がされやっとの思いで我が母国『日本』に帰ってきた「やっと日本だぁ」

感激のあまり成田空港到着ロビーで叫んでしまい

周辺では冷たい目線と、カップル達には何故か嫉妬の目線を感じなんか気まずくなる

昔と全く違う容姿の事をすっかり忘れていた高間だった

「で、どうするの?K」

今後の予定を聞く

「カイム」

突然話題と違う事を言われて私の(コンピュータ)が混乱する

「僕の名前、カイム・セルフィ」

「へーかっこいいじゃん、カイムだからKだったんだね」

「安直だろ。」

「センス無さすぎだね」

「そこまで言わなくても」

ショボンとするカイムをみて笑う私

今後の事を考えなくてはならない

カイムには何か提案があるのだろうか。そんな期待を本人は裏切った

「さて、どうしようか」

「おぃ、ナニモカンガエテナインカイ」

「ん!何も、世界で一番治安がいいのは、ここだしね」

確に、ここは治安がいいのは確だけど

「そうだ、事務所建てて探偵とかボディーガードとかやりませんか」

「えー面倒」

「僕の衣食住はどうなるんですかぁ」

アンドロイドの私は、陽があれば停止しないし非常用の小型の燃料電池があるから永久的に『食』はいらない。でも、『衣住』はほしいよね

「しょうがないか」

「やった!じゃ僕が所長で」

鼻唄まで歌う彼をにながら私は肩を落とすのだった


【それから数日後】

地元であった千葉県の千葉市にある幕張に事務所を置いた私たちは、まず資金めぐりに励んだ。と言ってもATMのシステムに割り込んでちょっとだけ失敬したのだが、これでお金問題は解決?と思ったんだけど、やはりさすがの日本だけにあってチェックされる可能性があるから余りやらないよういわれた

確に、プログラムでは分かるが人間が介入されると分からないからやらない方が無難そうだ

数百万下ろした私たちは事務所を仮、住基ネットに割り込み偽戸籍をとった、そのまま、幕張にある免許センターで普通・大型・牽引・特殊大型の免許を取った大型を最初にとってから、オフィース雑貨をレンタカーで運び、カイムはガラスなどの繊細な方を、私は机とか重労働の方を運び四日ほどで事務所が立ち上がった


それから数週間がたったがまるで静かな日々が続いた

「誰も来ませんね」

この男、とんでもないポカをしていた

それに気付いた私は

「あ!」

「どうしました!お客ですか」

「カイム、宣伝とかしてないじゃん」

「あーたしかに、でもしなくても来るものではないのですか?」そんなはずないじゃない

「どうしますか」

んーと悩む(-_-;)

「ネットでながせば」

ボソっと呟く私はテーブルに置いてあった和菓子に手をやったが

「それです!真夏さんは電子の精霊なのですから、ホームページなんてすぐでしょう」

「まぁ出来るけど、私全然美術疎いわよ?」


おもいっきり手を叩かれる私は、痛みはないものの悔しさのあまり親指を噛む

「私が構造を書きますから、それにしたがって作って下さい」

「オッケー良いわよ」

「後、その口調なんとかなりませんか、そうだ、これインストールしてください」

研究所から持ってきたのだろう彼がつくった次世代メディアを渡される

これ一枚で両面二層320テラバイト記録できる


何か違和感を感じた私は、性格などを改ざんされるようなプログラムを除去するフィルタをかけた

耳の裏にあるディバイスコネクタにドライブ端子を付けインストールをする

『チュィーン』

たちどころにデータが入ってくるが、予想は的中する。彼をマスターにする命令服従プログラムに各種の言語動作変更プログラム、それにリンクした動作修正プログラムなど、カイムのやりたい方だいのプログラム集だった。でも、以外と使えるかもしれないため、マスターを自分にしてインストールが完了する

『インストールが完了しました』

自分が発しない言葉に戸惑いもしたが、今になっては余り驚かない

「フフ」

不適な笑みを浮かべる彼をピクリとも動かない私が直視する

「さぁ、真夏さんプログラム起動『メイド』モード」

『起動します』

彼の前に立つと

私はニコリ(^ー^)

と笑うと強烈なフックパンチをお見舞いする

彼女が起動したのは、激戦でもわたり抜ける特殊部隊モードだった

「そ、そんな」

混沌とする意識であろうかれに告げる

「残念ね、従事する可愛い部下じゃなくて。使役されるの嫌いなの、でも一応形だけでも、貴方の秘書としていて上げるわ」

先程と口調も仕草も全く違い、今では雰囲気も一級秘書としてやっていけるキャリアウーマンになっていたが、それを彼はみたのか、どうかは知らないが意識を失った

「まったく、誰が運ぶと思ってるのかしら」

ブツブツいいながら、彼をソファに寝かす

女医のプログラムを起動させ、さっき殴った部分を触診する

「打撲っと」

脳内メモリに記録する

表題は『カイム診察記録』

あとは、身体測定ね

先程持った時に体重も体脂肪も取ったし

彼を上から眺め、レントゲン・簡易CT・脳波等36項目を取り結果に『いたって健康』と記した


何もすることがなくなった私はとりあえず寝る事にした

量子コンピュータに睡眠欲と言うのは無いが、『高間 真夏』の人格をそのまま写しただけなため、欲がつくものはあるのだ

だから、擬似的に疲れも溜る

この、睡眠時に関節など痛んだ箇所を修復する時間に当てる



カイムが起きたのは、それから14時間後だった

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