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嵐の訪れは突然に-花園を脅かす-
こうして三浦と金成による人間関係調査が開始された。
三浦はともかく、金成が積極的に関わっているのは以外だった。
5月という事もあって、5月病ではないかという推測から人間関係を洗い始めたらしいが・・・。
これといって悩みになるようなものは見つからなかったようだ。
部活内での信望は厚かった。
家庭内・・・という事はないだろう。
授業参観で娘を溺愛してる親の姿が大森の中で連想された。
そこで、思い出した。
中学時代、大島の悩みだったことを。
これは、いくら三浦や金成が探したところで見つからないだろう。
「(ただ、何かが引っかかるんだよな。)」
「(あいつは、そういう事はしないはずなんだが・・・。)」
大体の目星は付いた。
三浦や金成が見つけられない[目星]のキーワードは・・・
先輩
それも中学校時代まで遡らなきゃならない。
これは・・・面倒だが、オレがやるしかなさそうだな。
すぐに解決すればいいが・・・。