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第十五話.マヤさんの黄金郷に求めるものは?

「ところで、キツネさんとマヤさんはどうして黄金郷の探検にでようと思ったんですか?」

「んー……」


小休止のタイミングで、ルシアが問うた。荷物を地面に置いて椅子がわりに座っているマヤが返事をする。


「お金?」

「お金かぁ……」


身も蓋もない。けれど黄金、ゴールドといえばお金のことが一番最初に頭に浮かぶ。だって黄金郷だしね。家も家具も、そこに住む住人すらも黄金でできていると言われる黄金の都市。お金にしたらどれほどの価値があるのか。


「冒険者らしく、フリーでお金を稼いだりしなかったんですか?魔法使いなら引くてあまたじゃないですか」

「働きたくない。人間嫌いだし、指図されたくないから」

「なるほど」

「他人に命令されなくて、お金がいっぱい欲しい」

「はぁ」


誰だってそうだ。横で黙って聞いていたキツネがわははと笑い始める。


「マヤが好きなのは人間が作る酒と食い物だけ、人間は嫌いだよな」

「それはそう」

「そうなんですか」


マヤは口の下に人差し指を持っていって何事か考えたあと口を開いた。


「でもルシアは割と好き」

「ありがとうございます」


気をつかってくれたのだろうか。掴みどころのない彼女だが、良いところもある。横からキツネが出てきた。


「スイカとルシアとどっちが好きだ?」

「スイカ」

「スイカの皮とルシアだったら?」

「ルシア」


なるほど、スイカの皮以上、本体以下か。


「キツネはスイカの皮以下」

「はい」


ついでにキツネも切られた。左右に振れていた尻尾が下にさがる。


「それで、キツネさんは?」

「んー?」

「キツネさんは何で黄金郷に?」


しゅんとしていた表情がぱっと戻る。しばらくしてから口を開いた。

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