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ヘタレの努力家  作者: りばーしゃ
王都への道〜鬼の少年〜
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ダメだこいつなんともならねぇ

朝起きてのプロテイン、仕事帰っきてからのプロテイン、そして寝る前のプロテイン。


やだ毎日たのすぃ。


そして花粉シーズン到来。アレルギーの俺死亡。



(※昨日と前書きほぼおんなじだったので書き換えますただ。記憶力ニワトリかよ)




『何だよあんたッ!?何もんだよ!!?』




『どーどー。落ち着け落ち着け』




『落ち着けるかっ』




 むきゃー。そんな表現が的確な気がした。


 道中を【滑歩(かっぽ)】でぶっ飛ばして来た俺とシラタマとルギくんの三人は湖近くの村へと到着。


 そして村の前にてこの憤慨(ふんがい)である。


 褐色の顔を紅くさせてぷんすこと騒ぐルギくんはまさに子鬼(こおに)といったところか。


 はっはっは。元気そうでよろしい。




「お前達、そこで何をしている」




 かしゃり。




 軽く、硬い物が擦れるような音と共に聞こえる低く、警戒するような声。


 ふと気付くと左側、町のある方面に軽い武装をした男が立っていた。


 地味目な黒の色合いの服装に茶色の皮の胸当て、両腰のベルトにもまた茶色の皮のポーチを付けている。


 硬そうな短い茶色の髪はまるでこの男の性格を表しているように切り揃えられ、その少し厳つい顔をさらに際立たせているように感じられた。




 歳は大体三十半ばといった所だろうか。 


 融通の効かなそうな頑固な職人のような顔をしている。


 ぶっちゃけ苦手なタイプ。


 一応腰にはロングソードを一本装備しているが、冒険者とは違うようだ。


 門兵見たいなものだろう。




「あー、すいません。このぼーずがちょいと移動手段に不満があったみたいで……どもどもすいません」




『何言ってんだこのおっさ──モゴモゴ』




 ぺこぺこと門兵らしき人に謝りながらルギくんの口を塞ぐ。


 はいはい、ルギくんはややこしくなるから黙っていようねー。




「【ジーナ語】だと?……貴様、何処から来た」




 門兵らしき人が眉を潜めながら俺の事を怪しげに見つめた。


 鍛えられた腕は組まれ、鋭い眼光は明らかに俺を敵視しようとしている。




「牙狼族の村からですよ。このぼーずが湖で倒れていたので助けたんですがこの衣服じゃあ動き辛いなとこの町に来まして……」




 こいつはいかんと事のあらましを簡単につらつらと述べる。


 やな予感がするなー。ルギくんモゴモゴしない。こそばいから。




「牙狼族の村だと?貴様、馬鹿にしてるのか?ここからどれだけの距離があると思ってる。まさか貴様が──そこに直れい!」




──ッ!!




 疑問を浮かべた顔から一転。


 何かを思い出したかのように門兵はその腰の左側に付けたロングソードを抜き放ち、剣幕と共に俺へと迫り来る。




「──ッだぁ!?あぶねーな!おい!ぼーずにも当たるじゃねぇか!!」




 鈍い衝突音が一つ、その場に響いた。


 振り下ろされたロングソードは──




「ッ!?馬鹿な!素手で受け止めるだと!?」




──俺の左手によってがっちりと受け止められていた。




 この世界にて成長を遂げた俺の身体にただの刃物は通らない。


 それはアルの拷問のような実験によって強制的に分らされている。


 さらに、だ。


 ヴァサーゴさんの修行によって気の修行を学んだ事によって身体に気の膜を張り、頑丈な防御力も得る事も出来た。




──故に、『この程度の武器なら』恐る必要もない。




「…なんて…力だ…貴様…ッ!…本当に何者だ!」




 門兵が両腕に力を込め、なんとか振り解こうとするがそれが叶う事はない。


 俺の手に捕らえられたその鉄の塊は悲鳴のような軋む音を上げながら強制的にその場に縛られた。




「…あのよぉ?そっちがそう言う気ならこっちもその気でやるぞ?」




 左手の力を抜かずに右手でルギくんを俺の後ろへと下がらせる。


 すまんね。危ないからの。




『………』




「にゅっ」




 指示に従いながら後ろへと下がるルギくんに、俺の頭の上から避難するようにシラタマがぴょいんとその白髪の頭へと飛び移った。


 この唐突の出来事にルギくんは大人しく従ってくれていた。




 二人とも偉い子ねー。このおっさんに爪の垢でも飲ませたいわー。シラタマには爪無いけど。




「…おのれ【異世界人】め…この町にはお前達のような蛮族は入れさせんぞ!!この門を預かった者としても!!」




 眉間の皺を更に深くさせ、門兵が左手を離したと思ったらその腕を後方へと振りかぶる。




 ダメだこりゃこのおっさん話聞く気さらさらねぇわ。


 なんか能力を使う気か?




『おい!なんか仕掛けて来るぞ!大丈夫なのかよアンタ!!』




『いーから、いーから。後ろに下がっときなはれ』



 後ろで叫ぶルギくんの緊迫した声が聞こえるが、ひらひらと右手を振って答えた。


 そしてロングソードから手をびたりと離さないまま、おっさんの左手を見据える。


 既に門兵からおっさんへと格下げされているがそれはしょうがないと思う。




 後ろへ振りかぶったって事は能力は【放出系】か?


 放出系の能力ってレアなんじゃ無かったけか、姉御も放出系だったし…たまたまか?




 などとこの状況に合わない呑気な思考をしているとおっさんの左手が薄い青色の光を纏い始めていた。




 あ、やばい。こら『来る』わ。


 とりあえず気を高めて弾けるようにしとこ。




 体内の気を右腕に集中し、いつでも弾けるように準備。おらいつでも来いや。




「…普段なら一般人には使わないが使わせて貰うぞ……こ──」




 来る。そう身構えたその時だった。




──ッ───!!




「「!?」」




 響き渡る一つの柏手。


 その音と、続く声に俺とおっさんの行動が止まった。




「──はい、そこまで。二人とも戦闘をやめて貰おうか」




 なんじゃいなんじゃい。

カナタ


「誰だ、誰だ、誰だ〜」




シラタマ


「ふにゅにゅにゅにゅにゅにゅ、にゅにゅにゅにゅ〜」



ルギ


「おかしい、今戦闘パート」

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