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War battle  作者: るる
8/12

8話 作戦

 注射を打ってから五分が経った、やっと目が覚めた。


「うう」


 私たちはその間、話し合いをした。

 真彩の声に気づいて私は駆け寄る。


「まーやん!」

「えへへ」


 笑いながら自分で体を起こした。


「真彩、まだゆっくりしとけ」


 花岡が体を支えるともう元気になったのか飛び跳ねる、その様子をみんなが見て、喜んだ。


「私は不死鳥なのさ!」


 私は真彩に飛びついた。


「まーやん! ごめんね! ごめんね!」


 泣き噦る私の頭を優しく撫でる、その手つきはお母さんに似ていた。


「私こそごめんね! みんなに心配かけて、でももう大丈夫!」


 花岡が立ち上がり話を始めた。


「じゃあ真彩も大丈夫そうだし、移動するか」


 みんなが立ち上がる、すると花岡が真彩に一言。


「俺らは決心ついたが、お前はどうする?」


 一度悩んだ様子を見せたがすぐに答えた。


「私は大丈夫なのさ」


 安心した様子で話を進める。


「わかった、なら今から近くのショッピングモールに向かう」


 家の近くにショッピングモールがある、そこにみんなで突入すると言うことだ。

 案の定、反対意見は出た。


「待て翔太、だが、そこは人が多いだろ? この中で一人いなくなるかもしれないぞ?」


 敵が多いと危険度も高い、だが花岡は自慢げに言う。


「俺たちなら大丈夫だ!」


 学校でもみんなを引っ張り中心となる生徒、ゲームの世界でもそれは変わってないと思い、感心していると真彩がちょっかいをかけてきた。


「ゆあたん、翔太のことが」


 私は慌てて否定したがその話が他の人にも聞こえていて、マアルとザキは花岡に嫉妬の目を向けた。


「とりあえず向かうぞ、俺が先頭、真彩と甘城は真ん中で、最後尾はマアル、じゃあいくぞ」


 私たちは家を出て厳重警戒しながら進んでいく。


---


「ここから何分で着くんだ?」


 ザキが横に来て話を始めた。


「うーん、この距離なら二十分はかかるかな?」


 真彩は歩くのが嫌いなのか駄々をこねる。


「ええええ、私は歩きたくないのさ!」

「ならここで置いて行こうか?」


 私は真彩にちょっかいをかけた。

 顔を赤くして反論する。


「置いていかないで!」


 その様子を変な目で見つめるザキ。


---


 歩いて十五分が経っただろうか、とうとうショッピングモールの頭が見えた。


「あそこだな」


 花岡が指を指すと真彩が喜びを爆発させる。


「やった! やっとだああ」


 すると花岡が足を止めて音を聞く。


「どうしたの?」


 私がそう問いかけると向かいにある家に指をさした。


「敵だ、5人いる」


 みんながナイフを取り出す、私はナイフを持つ手がとても震えている。


「作戦だが何かいい案あるか?」


 すると案を思いついた真彩が作戦を伝える。


---


 作戦会議


「何かいい案があるのか?」


「ええ、だれかこの壁よじ登れるひといる?」


 ゆっくりとマアルが手をあげる。


「ならこの作戦できる」


 そういうと真彩はナイフを扉に刺すように指示する。


「ナイフをそこから突き刺すと、一人は確実にやれる、その叫び声により敵が降りてくるだろうから、壁から二階に上がったマアルが奇襲をかける」


「なるほど、まさか二階からくるとは思わないよな、その間俺らは下で囮か」


「ええ」


 ザキが前に出てきて準備をする。


「お前らは後ろに俺らで囮になる」


 ザキからそんな言葉が出てくるなんて思わなかった。


「わかった、じゃあ作戦を始めましょう」 


---


 そしてその作戦を実行する、花岡や扉にナイフを突き刺す。


〈グサ〉


 それと同時に叫び声が。


「ぐあああああ」


 外からでも聞こえるくらいの音を立てて階段を降りている。


「大丈夫か!」

「くそ、敵か! どこからだ!」


 その間にマアルが二階へよじ登る。

 登り終えると窓から合図を出す。


「よし、行くぞ!」


 そして扉を開けると敵が四人下に集まっていた。


「くそ! やれ! 俺らが生き残るぞ!」


 私と真彩は一番後ろにザキと花岡がナイフを持ち敵と睨み合う。

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