コード・フェルマータ(2)
「くそっ、こいつらっ!」
手段に事欠いて、特攻とは! 被弾すら恐れず、数で押す。そしてまとわりつくのか!
こんなとこで――
「ヴァイアラン!」
白い光が、アンドロイドを吹き飛ばす。爆発する瞬間、バックステップで軽々と躱して見せる。
「助かった」
「問題はない。だが、これは、本拠地を制圧しなければ――」
「ああ。わかっている。行くぞ」
そして俺はヴァイアランと進撃する。ディーヴァは無事か?
――その頃。
まとわりつこうとするアンドロイドどもをまとめて吹き飛ばす。一向に数が減らない。
支援を要請したいところだが――この数では、いかんせん厳しいだろう。それなら、司令を出す本部を叩くまで耐えきらなければ――
そう決心する――が。
ガウンッ!
榴弾の爆発で誘爆する。
「ガハッ!」
「dyeva system yellow line」
くそ、アンドロイドだけでなく、タンクまで使うってのか。
「随分とご丁寧なエスコートじゃないか!」
軽口を叩く。まあ、敵の数は変わりはしないだろうけどさ。
包囲網を突破し、タンクに――肉薄。
すぐ横を榴弾が飛び去る。この一瞬で!
ザウンッ! ガウンッ!
口径の違う二門――斉射。
そしてすぐにリロードし、一射、二射、三射!
まとめて三両撃破。
まだだ。まだここを引き付けて、あいつらに――