コード・デクレッシェンド・ツー(2)
すみません。長くなりました。
――拠点へと到着し、敵を捕捉する。
「前進しろっ!」
言うなり彼は、撃ち抜く。進入路を作り、そこに俺が飛び込む。
「はあッ!」
一刀のもとに切り裂く。破片が飛び散る。と。
「敵機、急速接近中! 注意しろっ!」
「了解」
バックステップ。もともとの位置に、大きな穴ができる。パーソナリティはなくとも、ギアだ。火力は、ほとんどの兵器を上回る。
「avalanch system auto limit over」
様子見として、パーソナリティを展開せず、突貫。
火花が散る。だが、速度で無理やり押し切り叩き斬
サイドステップ。すぐ横を弾丸が通り抜けた。もう一機?ち、二対一はきつそうだな。
「ヴァイアラン、援護を――」
いや、無理だ。そこには、エリズベルがいた。
「くそっ、なぜこのタイミングで?」
とにかく、目の前の奴らに集中する。再度突撃。今度は、けん制のナイフを投げつつ迫る。今度はフォーメーションの隙をつき、腕をもらう。血を浴びつつ、もう一閃。バランスを崩させたところで、一度引く。そうこうに筋が通り、血が噴き出す。肌を掠めた。
だが気にせず俺は、先ほどの装備を形成し、連射。そして、放出。荒れ狂う銃弾が飛び交う。未だ経験が浅いのか――次々と血を吹き出している。対応に追われているところを、斬る。一機を無力化。もう一機は、撤退していた。
「アヴァランチ、救援を――うわあああッッ」
「どうした! 今行くぞ!」
重火器を形成しつつも向かう。彼を捕捉。重傷だと判断する。
「エリズベルッ!」
憤怒のままに、荒れる、荒れる。その鉄の嵐が奴の体を切り刻む。
「ぐっ――仕方ねえか」
奴の機体が光る。パーソナリティが展開される。と同時に、奴が視界から消える。
「何ッ!」
気配は、背後。振り向きざまにロングソードを形成し、受け止める。
「さすがか。今の出かれると思ったんだがなあ?」
その愉悦に満ちた、狂気。それが、俺の肌をなでる。スラスターを全開にし、速度で押す。だが、かけた力を逃がされ、前のめりになる。
「がはあッ!」
刀が突き刺さる。
「ちょっと狙いが外れたかな――?」
余裕の態度で言う。これが奴の本気か?一撃は重く、機動は軽い。やりにくい相手だ。
「avalanch system auo personal limit over open」
パーソナリティを起動し、最適化された装甲を呼び出す。相変わらずの超高機動型。徐々に奴の間合いを見計らい、傷を付けていく。そして、戦況が少しだけ動く。
お互いが、お互いの刀を、矜持をぶつけ合う。力と、力の勝負が始まる。
お互いに血を撒き散らすが、気にしない。ほぼすべてを武装に回し、斬り続ける。
「てめえ、やるじゃねえか」
「るせえ。そっちこそ早く死ねよ」
お互いにらみ合い、速度で押し合う。だが。
バキインッッ! お互いの刀が真ん中から折れる。
「ちっ、今日のところはこれまでか」
そう言うなり去っていく。追うことはできない。
「ヴァイアラン! しっかりしろよっ!」
「あ、ああ……大丈夫だ。心配かけたな……」
だが、その声に覇気はない。パーソナリティは展開されたままなので、修復する。体の一部が機械に覆われる。
「ありがとよ」
「問題ねえ」
とりあえず、少しだけ休む。回復を待ってから行動する。
機械で覆われたところが無くなったのちに、装備を再形成し、刃こぼれをなくす。
「サードフェーズへ移行する」
「了解」
二人は飛翔し、去っていく。あとには、兵器の残骸だけが残された――




