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コード・アクセント(2)

「ふはははははっ!」

奴が現れる。

「蓮沼幸樹ッ! てめえ」

ディーヴァがそちらに向く刹那。砲身が真ん中からたたき割られる。

「何ッ! くうううぅっ!」

「俺は、蓮沼幸樹じゃあない――エリズベルだ」

それと同時に、連撃。何とかバランスを保ってはいるが――

「させるかああっ!」

刀の軌道に入り、受け流す。そのままの勢いで、体当たりをかまし甲板に打ち付ける。

「何を見ている?」

背中を滑り落ちる、冷や汗。後ろに感じる、殺気。

「ガハッ!」

背中から血を撒き散らす。そして――さらに攻撃を食らう。アンカーが突き立てられ、銃弾で風穴を開けられる。そしてついに――

「avalanch system yellow line」

システムが一部機能しなくなる。

「お前ら――邪魔なんだよ。何が世界平和?夢見てんじゃねえよ。お前らだって、わかるだろう? 人間の本質だなんて」

「うるせえっ! 貴様が、お前が――それを言うなあぁッ!」

ディーヴァが突貫する。

「やめろ、ディ――」

どす。刃が、彼を貫き。血が滴り落ち。

「き、さ、まあああぁぁぁっっ!」

冷静沈着を地でいく彼らしくない。味方を、また失う恐怖が具現する。

ビットが、銃弾が荒れ狂う。しかも、狙い違わず。

「ぐうっ! うぜえっ!」

「アヴァランチ、ディーヴァの援護を頼む」

「了解」

最高速で吹かす。

「ディーヴァ! しっかりしろっ!」

「あ、アヴァランチ……?」

よかった。息はある。右手を出血した部分に押し当て、ナノマシンを送り込む。

「avalanch system personal open」

パーソナリティを展開し、ナノマシンを人体へと変えていく。

「すまねえ。少ししくじっちまった。とりあえず、奴のパーソナリティはわかった」

「兵器を自分の一部とする」

そう青文字で表示される。アヴァランチと似たもの――しかし、えげつなさが違う。これは、明らかに戦うことにのみ特化しすぎている。

「わかっただろ? つまり奴は自由に使い続けるんだ。お前のように制限もなく、な」

「ああ。だからこそ排除すべきである、と」

ヴァイアランは善戦してるが、無限に補給されるのと、有限なのでは明らかに不利すぎる。

「アヴァランチっ! 手を貸せ」

「わかった――だが大丈夫か?」

「弱音は後。今はこいつを――」

言葉を切り、再び攻撃に移る彼。俺も最高速で肉薄し、近接戦を仕掛ける。

ギインッ! 火花が散り、お互いの装甲を照らす。と同時。

「まさか、パーソナリティを忘れちゃねえよな?」

奴の周りに。ああ、ああ。どす黒く染まった奴のナノマシンが集まる。だがそこに。

「パーソナリティ、展開――狙撃するッ!」

ヴァイアランの弾丸が食い込み、その動きを凍結させる。いや、ナノマシンで固めた。

それを見て。

「avalanch system personal limit over」

両腕をナノマシンにし、その高密度のナノマシンの塊を、腕に形成。無理やり補給する。

「へえ。さすが、か。だが甘いっ!」

肉薄――だが。瞬時に展開される武装。多数のスラスターが追加された、翼。機動性は、理論値を超える。

背後に回ると同時に、アンカーを打ち込む。至近距離すぎて、少し深めに刺さる。

紅い花が咲く。そのままの勢いで、体当たりし――ヴァイアランに任せる。

ガウンッ! ガガウンッ!

三連射。すべて命中し、奴の装甲を包み、鉄の杭を刺していく。

「がはあっ! て、てめぇ……」

力尽きたように伏せる。

「――なーんてなあっ!」

背後からの声。

「なっ!」

何もないはずのところから、奴は現れた。

「おしいなあ。。ま、あともう少しだな」

意味不明なことを言うなり、撤退した。

「奴は撤退した模様。ディーヴァが大破。指示を乞う」

「こちらマスター。敵部隊が本土に接近中。直ちに撤退を!」

「りょ、了解!」

あわただしく俺らは動く――


相変わらずですが、シーンが長い。どうにかならないものか?

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