コード・スタッカート(2)
「グッジョブ、だが、油断するな」
「OK」
「avalanch system rimit normal」
システムをナチュラルに。
第四波は、来なかった。そのまま進撃する。
そして目の前に広がるそれを見て、言葉を失った。
そこには、要塞。農場らしき場所を取り壊し作ったのだろうか。
ともかく、破壊する。
「待て、アヴァランチ。それは――」
地面から、ワイヤーが突き出る。そのまま、脚に――巻き付きは、しない。無理やり回避する。その先にも、トラップ。回避していくが。
「敵部隊接近!総員戦闘態勢へ移行せよ!繰り返す――」
「しゃーがねぇ。やるぞ」
意図せず、戦闘に突入する。また空が、黒になる。
先ほどの戦闘でデータは取った。より最適化された武装が形成される。
「空は任せろ。地上は頼んだ!」
「了解。アヴァランチ、目標を撃破する」
「ラジャー。俺が援護に回る、進めっ!」
スラスターを吹かした二つの流星は、敵陣奥深くまで突っ込んだ。
数を投入するということは、同時に攻撃が当たりやすくなるということだ。
一太刀で二桁ほど減らされていく。
空も、同じ。ヴァイアランのビットが、荒れ狂う。狙い違わず破壊していく。
その時、それが動いた。
「アヴァランチっ!」
突き飛ばされ、ディーヴァにそれが当たる。と同時。大爆発を起こす。
装甲に阻まれるのなら、内部から破壊してしまえばいい。
そういうことだ。形状自体はアンカーのまま。だが、違うのは、中に爆薬が仕込まれている、ということ。
「くそっ。すまない」
「ああ、それより――面倒なことになったぞ」
目の前には、タンクやらドローンやら。
俺たちは固まらず、距離を開ける。その間を、榴弾が、徹甲弾が通り過ぎる。
そしてアンドロイドが放った銃弾が――躱そうとしたディーヴァに突き刺さり、血飛沫を上げる。明らかにおかしな弾道をした、その武器。
少しだけ、視力に強化を入れる。
そして、またさっきと同じことをする。
榴弾、徹甲弾ではなく、透明な、糸に注意を向ける。
「ディーヴァ、ヴァイアラン! 奴らは――ぐはあっ!」
くそっ。銃弾を食らう。血が失われる感覚。とりあえず、刀を振るい、糸を切ってから再形成。そして。
「糸に沿って銃弾を放っている」
「まじかよ。何とか対応させる」
さっきの連絡を伝え終わったところで、加速。
恐らくは、その透明なワイヤーに俺らを引っ掛け、そして撃っているのだろう。
レールガン持ちをまとめて撃破しつつも、左手にハンドガンを形成。
「これでも、くらえっ!」
丁度砲身から飛び出る寸前の榴弾に命中、砲身をぶっ壊す。
「最適化、終了――ディーヴァ、目標を破壊する」
圧倒的な弾幕――いや、黒い壁が、アンドロイドに迫る。
イナゴの大群のごときそれは、全てを食い荒らす。
空はもう、快晴だった。なんだかんだありつつも、本陣への突入には成功した。




