日常の終わり
さて、戻ってきてから。
「おー。お前料理出来たんだなぁ」
目を丸くしながら、生物兵器開発係ことディーヴァが言う。
「そりゃあ少しは、な」
ただいま作っているのは、チャーハン。正直に言うと、楽だから、だ。
そんな時。
「あーっ、ポテチ味違うって。のり塩だって言ったでしょ!」
マスターがそういう。そういや樹里亜もそうだったなと思いつつ、
「じゃあ自分でいけよ……どんだけ俺が大変な思いしたと思って――すみません、なんでもありません」
なんか途中で睨まれたので素直に謝り。
その後十五分ほど経ち。生物兵器、ではなく普通のチャーハンができた。うむ、当然。
「うまいな」
「料理は、これから任せた」
マスターに続いて、ヴァイアランも。
「え?」
「いや、だから、任せた、と」
「おかしいだろ?そもそも交代交代でと」
「いや、生物兵器が食えるならいいぞ」
それは、ムリ。あれはガチでやばい。
「仕方ない、のか?」
「そういう話だ」
なぜか、料理担当は俺に回され――挙句その他掃除等までやらされそうだったので、走って逃げた。
そんな、平和そうな日常を過ごしたのち。作戦までの時間は、迫る――
次から三章に突入します。




