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コード・フェルマータ(終)

急に敵どもが撤退し始めた。とはいえ、それが向かう先には彼らがいる。

減りそうもない敵を、追いかける。

ただひたすら、殲滅し続ける。途中から、何も感じなくなった。

無感情に、機械のように、敵を屠る。

そして、気づく。――おびき寄せられた、と。

「撃ていっ!」

その声が聞こえる、瞬間。俺は、サイドステップを踏み――アンカーを躱す。

だが、数の差もあれ、包囲されているなかで、無傷などとうてい望めるものではない。

右腕、左脚にアンカーが食い込み、血が噴き出る。

痛みが、拡大する。機動性を失った軽装甲のギアなど、当然被弾すれば、すぐに危険区域に入る。

アンカーを引きちぎり、強引に加速する。

「avalanch system red line」

ナノマシン残量が、レッドゾーンに到達。大剣をふるい、まとめて五機ほど持っていく。

だがそれでも、全体の一パーセントに満たない。すぐに包囲網が再建される。しかも、常に負傷者を、後ろに下げ、無傷の兵士を、送り込む。そのせいで、隙が見当たらない。

「アヴァランチよりディーヴァ。こちらは、包囲され、身動きが取れない。救援に迎えるか?」

「すまない――俺たちも今、包囲された。強行突破は厳しい。耐えてくれ。すまない――」

心なしか、彼の声が小さい。

くそっ。助けも来ない。ナノマシンの残量はもうそろそろ限界。敵は大群。――これらのディスアドバンテージをひっくり返す。果たして、出来るか――?

アンカーが射出される。それを紙一重で躱し、直撃コースのものは、投げナイフで進路を少しいじる。そして――アンカーが、食い込む。パワードスーツ兵の腹部に。

それを見るや、距離を狭めてくる。何をするつもりだ?

「はあっ!」

チャンスは逃さない。投げナイフを投擲する瞬間に、神速の早撃ち。

幾重にも重なる、その火線は、一本の巨大な刃。

――ワイヤー、アンカーなどを、吹き飛ばし、鮮血を撒き散らす。

ようやく、増援も止まる。とはいえ、まだ戦力は五割以上残っている。

まだ、戦いは続く。

次は――アンドロイド。それは、一瞬で距離という概念をなくしてきた。

全方位から、爆風をもろに食らう。装甲が弾け飛ぶ。そして刃が、目の前に――

バキインッ!

刃が目の前で砕け散る。今のは――

「アヴァランチ! 無事か?」

「なんとかな。そっちはどうした?」

「その話は後だ。まずは切り抜けるぞ!」

目の前の敵を見据える。躊躇うことはない。こいつらは、自爆するためだけに作られた、ただの機械。時の偶然で、敵になってしまったものたちでは、ない。

再度、装甲を形成する。

「avalanch system dead line」

デッドラインに到達――あともう、一割もない。奴らが――迫る。

蹴とばし、その反動で、加速する。距離を取ると同時、投げナイフを投擲し、誘爆させる。

背後に迫る奴らは、ヴァイアランが破壊してくれた。

俺は、意識を集中させる。動きを読み切り、突貫する。

予想通り、まとまって行動してくるが――甘い。

所詮こいつらは、二次元的な動きに留まっているだけ。三次元的な――立体的な挙動には、対応できない。奴らの頭を掠めるように飛び去る。背後に回り、ハンドガンで破壊する。

――残りは、二割ほど。

ドオウンッ!

ディーヴァの砲撃で地面がえぐれ、アンドロイドがまとめて撃破される。

「こちらヴァイアラン。目標は達成した。撤退する」

「こちらマスター、了解。帰投してください」

「了解」

――こうして、多大な犠牲を生み、俺たちは、目標を達成した。


まだまだ続くので(主にバトルシーンが)、ぜひ読んでいただけるとありがたいです。

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