表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/75

コード・フェルマータ(5)

「マスターから伝言。無茶するなよ、だとさ」

「わかった」

多分さっきのだろう。エネルギーたるナノマシンが十分でない中でむやみに使うのは、確かに危ない。とりあえず、補給を受け。

「行くぞ」

俺たちはスラスターを吹かし飛び去る。ナノマシンの残滓が消えていく――


――本拠地。今度こそ、爆破されていない。しかし、異様な光景。

アンドロイドが大量に製造され、コンテナに積み込まれる。

「まず、アヴァランチ。お前が突っ込み、その隙に俺らが行く」

「了解」

スラスターを最高出力。蒼い尾が後ろに広がる。

「コ、コンタクト!」

さあこい。とはいえ、こっちもだいぶ辛いからな――たとえ補給を受けたとしても。

最小限の動きで、そいつを屠る。と同時に、サイレンが鳴り響く。

そして群がっているコンテナの中から、アンドロイドが大量に吐き出される。

パワードスーツ兵も大量に湧き出る。どこにそこまで、と思いつつも。前を向く。

一気に加速。アンドロイドを蹴り飛ばし、投げナイフを投擲。そのままタックルをかまし、体勢を崩させたところに、一閃。赤い花を咲かせる。

白い装甲に、血が纏わりつく。そのまま通り去り――地面に穴を開ける。

再度加速し、戻す刀で叩き斬る。

「ヴァイアランよりアヴァランチ。制圧まで持ちこたえてくれ」

「了解」

敵の数が、倍増する。減る気がしない。パーソナリティも、まだリロードが終わってないし、そもそも今でさえ危ない。

今は、耐える。減らすことよりも先だ。

ハンドガンを形成し、連射。前衛を撃破する。だが、まだほど遠い。だが、諦めるわけにはいかない。ここでやめたら、誰が後を継ぐというのだ?俺たちはただ、戦争という蓑の中で、平和を目指す。それだけだ。

心にその言葉を刻み、駆ける。

(めんどくせえ、接近して――!)

危険な賭けに俺は出る。

「――あああああッッ!」

一言叫び、力いっぱいにたたきつける。吹き飛ばされたアンドロイドが敵の一角を薙ぎ払う。その穴に駆けつつも、

「はあッ!」

ナイフを形成し投擲。左右との距離を取る。そしてそのまま目の前の山をグレネードで粉砕する。

これでもまだ、半分ぐらいだ。というところで、

「アヴァランチより、ディーヴァ。敵が撤退し始めた」

「了解。こっちはそろそろ制圧が終わる。追撃しろ」

「了解」


これからは多分、この時間帯に投稿すると思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ