コード・フェルマータ(4)
と。
「ちっ――また増援! 少しは考えやがれ!」
振り向きつつもロングソードを形成。地面を蹴り、加速。視界が、ぶれる。だが気にせず突っ込む。あれだけの数がいる。当たらない道理など、ない。
感触、そのまま通り過ぎる。だが、もう第二陣が迫っているのが見えた。このままでは、挟撃される。
「くそっ! やるしか、ないのか……?」
仕方がない。決意を固める。加速し、第一陣の方に入り込む。小さい隙間に体を捻じ込み――そして同時に、サブアームを形成し、全方位に刀を配置。斬り付ける。
――連撃、連撃、連撃。その暴風に巻き込まれた奴らから崩れ落ちる。と、
ひゅんっ――! 空を切る音。隣にいた、アンドロイドが砕け散る。
(レールガン……! どんな扱い方だよッ!)
味方の犠牲すらも気にしないやり口に、戦慄。とても、まともじゃない。
彼らは、今頃大丈夫だろうか? 一瞬彼らに連絡するか躊躇するが――やめる。
恐らく彼らも今頃こうなったいるだろう。
圧倒的な性能差。それを、数が少しづつ縮めていく。天と地ほどの差を、徐々に、徐々に、埋めていく。汗が流れ落ちる。精神面も限界。疲労も、そろそろ、限界だろう。一体、どのくらいの時間が経ったのか、まるでもってわからない。
それでも、剣を振るい、敵を減らす。その時。
「大丈夫か?」
彼らが来た。
「いや辛いな。援護を頼む」
「了解」
そうこうしているうちにも、装甲を形成する。だが。
「avalanch system dead line」
ナノマシンが底を尽きかける。
それでも、戦線は離脱しない。彼らの砲撃で、敵は数を減らしていく。
これが、仲間か。
これが戦友。
そう思った。だからこそ、援護しないわけには、いかない。視界の隅でのそりと動くレールガン。それに向かって、加速。体の細胞を、ナノマシンに変えながら。
「はああああっ!」
「アヴァランチ! 危険だ――ッ!」
だからどうした。俺は加速して、彼らの視界から消え去る。
反応の鈍った、パワードスーツ兵を叩き斬り、アンドロイドどもを一太刀で屠り、そしてレールガンを破壊する。
「avalanch personal finished」
パーソナリティ展開が終了される。
そして同時に、戦闘が終了する。
「大丈夫か?」
「問題ない」
「待たせたな!」
ディーヴァが帰還する。これで、セカンドフェーズは終了。




