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吸血姫異聞  作者: 染井めそ
一章:転生
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貴女のために


 いつも思っていました。

 貴女にこの身を捧げられたのなら、と。

 貴女は僕に死んで欲しくないからと、いつも僕の申し出を断っていましたね。

 貴女を満たしたい。

 美味しかったと言ってもらいたい。

 貴女の一部になりたい。

 だから、貴女に血を啜られている者達に強く嫉妬していました。

 貴女を満たせるのに。

 貴女に美味しいと言ってもらえるのに。

 貴女の一部となれるのに。

 何故どいつもこいつも、恐怖を顔に貼り付けて死んでいくのでしょう。


 何故、僕じゃダメだったんでしょう。

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