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600字小説シリーズ

チート転生者の行く末は? ───600字小説シリーズ

作者: 黒目夜

『あらすじ』

 俺は最強無敵のチート転生者、ドラゴンを倒した事でこの国で英雄扱いされてるぜ! そんな俺には、美少女の性奴隷ハーレムが有るのは当然だ! 人生勝ち組でもうヤりまくりよっ!




 ────そんな俺は彼女達の変化を見落としてしまい、気づいた時には手遅れだったんだ。 

 『女神様からチートイケメンにして貰って転生して、エルフやケモ耳、お姫様に奴隷メイドでハーレム造っちゃってる俺TUEEEー☆ マジチート~~!!!』


 ……………《あの方》に会うまでずっと俺はそう思っていた。





 《あの方》は人の心を魅了する。かつては俺に夢中で…………


『ご主人様のだーいすきなお寿司をつくりましたっ、どうですか~♡』

『僕のおっぱい触っても良いんだよ………♡』

『ご主人様、その………抱いてくれませんか♡』

『…………ご主人様の邪魔者は全て排除してあげますわ♡』




 黄色い声を上げまくっていた美少女ヒロイン達。

 ところが今では…………




『お寿司? 《あの方》は魚類苦手だからダメですっ♡』

『僕のおっぱい触ろうとしちゃダメっ、これはもう《あの方》のなの♡』

『吐き気がします、抱きついて来ないで下さい。 ……………私の体はもう《あの方》のモノなんですよ♡』

『《あの方》に悪影響を与えるなら排除しますわよ? ご主人様♡』




 この有様である。ああ、俺の愛したかつての彼女達ハーレムはいったい何処へ行ってしまったんだ……………


 ────《あの方》に大切な美少女達を取られてしまったのだ!




『はい、私の可愛いベイビーちゃん離乳食ですよ~』

『僕のおっぱいしっかり吸って、早く大きくなるんだよ~』

『やっと悪阻が収まりました、ママ頑張るから元気に産まれてくるのですよ』

『もう大丈夫ですわよ、今からママがオムツを変えてあげますわ!』




 そう、《あの方》とは子供の事だ。

 いやー、魔力の伸びが良い乳児の時に鍛えまくった大量の魔力、竜を殴り飛ばせる程の生まれつきのチートボディ、笑顔を向けるだけで女を雌に変えれるイケメンフェイス、《魅了》や《転移》などのチート能力スキル。こんだけのチートが在ったら、…………もうヤりまくりよっ!


 そして、その結果がコレ───エルフ嫁のお腹にいる子で九人目───である。



 最初こそはボテ腹セックスや搾乳プレイをさせてくれた嫁達だったが、今では子供優先で妊娠してない時まで余り相手をしてくれなくなってしまった。 …………昔は、魔物が出てきた時以外はずっとご奉仕してくれていたのに。





 まあ、子どもに夢中に為ってるだけで寝取られた訳じゃないし許してやるか~。さあて、そんな事よりも外で女の子引っ掛けよ~と。 …………昔と違って束縛ユルいからセフレ作りたい放題なんだよな~(笑)



 





 翌朝、俺はまだベッドで眠っているセフレを放置して帰宅した。



「「「「ご主人様、お帰りなさい」」」」

「魔物退治してたら遅くなっちゃって、ゴメンゴメン☆」

「「「「…………そうですか」」」」

「あ、わりいわりい、今度から気をつけるからさ~」

「「「「けっこう(だよ)です(わ)!」」」」

「へ?」

「ご主人様、コレを…………」

 

 ん? ファースト肉便器のメイド嫁が何か紙を持ってきた。




(離縁状)

『ご主人様の家庭を顧みない行動にはもうウンザリ! だから、私達4人はご主人様との夫婦関係を解消させて貰います。 ───追伸、親権は私達が持ちますので気にせず愛人と遊んでれば?』




「な、何だよこれ!? …………お前らは俺無しじゃ生きてけない雌豚だろっ?」 




「キモご主人様~、それは昔の話で今の僕達は立派な母親だよっ!」

「出産の日まで浮気し、子どもに一切興味を示さないクズご主人様にはもう愛想が尽きましたわ!」

「可 愛 い 可 愛 い 赤ちゃんの体内を魔力で掻き回し、『魔力訓練』を強要するような外道ご主人様はお断りです………………」

「あなたとの冒険で得た最大の教訓って『人間の価値は内面で決まる』なんですよ、クソゴミご主人様」



「「「「私達は出て行きます。ですから、二度と私達に関わって来ないで下さい(クズ)(キモ)(クソゴミ)(外道)ご主人様!」」」」



 


 その後、彼女達は家族愛に満ち溢れた素敵な旦那様達───子ども達も彼らを『お父さん』と呼んでいた───に引き取られていった。



 クソッ、俺の何がいけなかったんだ!?


 ───許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない………………




「復讐してやる」







 それから10年後、子持ちの美人若奥様のみを狙った子殺し人妻レイプ事件が世間を賑わす事になるのだが、慈愛に満ちた家庭で育った少年少女達の手によって阻止された。




チート能力を使ってやりたい放題する、結構!

沢山の女の子を堕として性奴隷ハーレムする、よい構わん!

ヤるだけヤって出来た子どもには一切愛情を示さない、これは違うでしょ!




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― 新着の感想 ―
[一言] 寿司が贅沢な料理のイメージではちょっと安直です
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