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魔術使いの成長譚  作者: 水無瀬
Episode1-魔術学園-
6/114

-1-

――――

「つ、ついた……ってかそもそもなんでこんな遠いんだよ」


冬夜は目的地である聖鳴学園の最寄駅まで来ている。

彼が疲れるのも無理はなく、一般的に魔術学園は周囲への影響を考えて、郊外に建てられるのだ。

この学園も他の例にもれずちゃんと郊外に建てられている。

唯一救いがあるとすれば冬夜の住んでいる場所からは1時間程度で来れたことだろう。

場所によっては1時間以上かかることも珍しくはない。


「さてここまで来たのはいいけどこっからどう行こうか。

あの教師にはタクシーに乗ること進められたけど金もったいないし運動がてら歩いていくか!」


その判断が間違いであったことに気がつくのは1時間近く歩いてからになる。

30分程度歩いたところで心が折れそうになるも惰性で歩き続け、ようやくたどり着けたのだ。


「お、おかしいだろ!なんで駅から……というよりこの学園のつくりはおかしいだろ!」


冬夜はあまりにも起こったことが理解できず、よくわからないしゃべりになってしまう。

彼がこう思うのも当然のことで、魔術学園の中でも特に風変りなこの学園は街1つ丸々使用しているのだ。

そのため”学園”の敷地内に入るだけなら駅を降りてすぐ、と言うより駅がすでに敷地内なので入るだけならとても簡単にできる。

しかし、学園そのものとなると話が変わり、駅からだと車に乗ってから20分ほどかかる。

そこを徒歩で行けば誰だって疲れるというわけだ。


「ったくこんな馬鹿みたいなつくりの学校よく建てられたな。」


ようやくたどり着いた学園の正門をまじまじと見つめながらつぶやく。

ここまで風変わりな割に学園の正門や見た目自体は普通の学校とさほど変わらない。

唯一違うとすれば校舎の広さだろう。ここまでの規模の学校はそうそう見かけない。

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