表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術使いの成長譚  作者: 水無瀬
Episode1-魔術学園-
18/114

-13-

「冬夜あんたこれからどうするの?」

「どうするもこうするも特に決まってないけど……」


部屋を出て少ししたところで唐突に陽菜がそんなことを聞いてくる。

来たばっかの冬夜にとってはこの辺に何があるのかもわからないので何も決められない。

更に言うなら一人になった途端、また彷徨う自信がある。


「そんなことだと思ったわ。じゃあお昼にしましょ?」


文句はないわよねと笑顔で語りかける。

冬夜は恐怖心から黙ってうなずくことしかできなかった。


「何だ学食か……」

「そのがっかりした感じは何よ。いらない期待でもしてたのかしら?」


陽菜に連れて行かれた場所は学校の学食。

しかも面白味のかけらも感じられないどこにでもあるような学食だ。

他と違うところがあるとすればちょっとばかり広いところくらいである。

今日はまだ休みであるからか、この広い学食にいる生徒は少数であり、それぞれ散り散りに座り昼食や会話を楽しんでいる。


「期待なんてしてないけどさ……いやちょっとね……」

「そのリアクションから期待してないって言われても説得力のかけらもないわよ」


陽菜にはそういったものの多少は冬夜でも期待していた。

久しぶりにあった幼馴染なんだからちょっとでもいいことがあってもいいと思ってたからだ。


「まぁ陽菜にそこまで期待するだけ無駄か……」

「何か言ったかしら?」


冬夜は何でもないよと言っておとなしく陽菜についていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ