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《2》『死神さまに微笑みを♪』 (その1)


【○○○姉さんに花束を♡】


《2》『死神さまに微笑みを♪』(その1)



序、


私は「砂かけ」と言う名前の『あやかし』です。

親しい人からは「砂かけ姉さん」とも呼ばれてますね。


『あやかし』としての私固有のチカラ(能力)は「瞬時に砂や土を召喚して自由自在に操れる」というモノで、自分から離れた場所にある砂や土も思い通りに扱えます。ゲームとかに出てくる「土魔法」ってヤツですね。


一応断っておくけど「砂かけ婆あ」じゃ無いですからね!

なんか人間の間では「砂かけ」と言うと「婆あ」と繋げるのが一般常識になってるみたいだけど、何でこんな美人で若い姿の私が「婆あ」扱いされるのよ!(全部、あの有名な漫画作品のせいよね!)


ちなみに『あやかし』と『妖怪』は、ほぼ同義と思ってもらっても構わないのですが、広く『妖怪』と呼ばれる方の中には特定の個体を持たない「怪異現象」のみという物や、一種の怨念(思念)だけという者も居る事から、そういう存在とは区別する意味で私たちは自分たちを『あやかし』と呼んでいます。


また、原則として私たちには「老い」「寿命」という概念が無いので、事実上不老不死な存在なのであります。己の姿かたちを自由に変えられるチカラ(能力)を持っている『あやかし』では無い限り、何年生きていようがその見た目が変わる事はありません。


さて、そんな見た目が変わらない『あやかし』である私は、もう何年もの長い年月を人間世界で暮らして来ました。

人間の世界は刺激に溢れていて、本当に面白いですよねえ。

私は、好奇心の赴くままに人間界で様々な仕事や生活を体験してきたのですが、今現在は大学生として学生寮に住み込み学友達との楽しい日常を謳歌しています。

もちろん学友達は私が『あやかし』だとは知りません。


なお、学生としての私は「砂野さの 砂子すなこ」と名乗っています。(ツッコミ不要)


1、


只今、午後11時近くの真夜中。

私と学友のまりあ(学生寮で隣室に住んでいる可愛い眼鏡っ娘)は、二人で学生寮の1階の大部屋に設置されているテレビ前のソファに陣取り、今から放送されるTVアニメを観賞するために待機しております。


「ふ〜ん最近のTVアニメって、こんな夜中に放送しているのね」


「むしろ最近は夕方のゴールデンタイムよりも夜中に放送する作品の方が多いくらいだわね。

と言っても、子供向けアニメでは無くて私の様なヲタク向け作品ですけどね!」


と、キラキラと瞳を輝かせて嬉しそうに語るまりあ嬢。

そんな彼女は、女子大生であると共に大ヒット作品を描いている「売れっ子漫画家」でもあリます。

なんと高校生でデビューして、今までかなりの人気作品を描いてきたらしい。

ペンネームはそのまんま「まりあ」で、学友のみんなは彼女の事を「まりあ先生」と呼んでいます。


で、これから二人で観賞するTVアニメは、そんな「まりあ先生」の漫画をアニメ化した作品で、彼女にとって初のTVアニメ化作品。その第1話がこれから放送されると言うワケで「お願い!この記念すべき瞬間を私と共に見届けて!」と言う彼女の熱いリクエストに応えてご一緒しているのでした。


ーーーーーー


さて、そんなこんなで無事にアニメ観賞が終わった頃合いに、彼女の胸ポケットの折り畳んだ携帯電話の着メロが鳴りだした。

彼女はソファから立ち上がり窓際で会話を始める。

そこが一番電波の通りが良いらしい。


(この着メロの曲は、まりあ が最近CDを大音量でかけてるアレね。何だったかしら?

え〜とえ〜と、あ!あれか!

確か能力者が大勢集まっている学園が舞台のアニメの主題歌で……。 )


なんて私が思っていると、電話を終えた彼女が戻って来た。


「やぁゴメンゴメン!今観たアニメ版の監督さんからの電話だったわ。

私は原作者だってえのに、原稿描くのに追われて記念すべき第1話の完成試写会に行かなかったもんだから、今の放送を観ての感想やら意見やらを聞いてきたのよ」


「ねぇ、コレって前に まりあ が貸してくれたコミックスの漫画をアニメ化したんでしょう?

私が読んだ漫画の内容とは随分違っていたみたいだけど…」


そんな疑問を何気なく口にした瞬間、彼女の瞳が(さっきより更に)キランと輝いた!


「そう!そうなのよ!まだ連載中で完結していない漫画作品をアニメ版はワンクールで完結させなきゃいけないので、監督さんが原作のストーリーを再構成していてね!それで………」


(まずい。なんか触れてはいけないスイッチを押してしまった様だわ!「まりあ先生」の喋りが早口になって終わらなくなってきた……。どうしよう…………。)


と思案していると再び彼女の携帯電話から着メロが鳴りだした。

おや?今度は先程とは違うメロディだわね。

あぁ、でもこの曲は知っている。

日曜日の夕方に放送しているTV番組のテーマ曲で、数人が色違いの衣装を着て座布団に座っているアレのヤツよね。


で、また彼女は窓際で会話を始めたのだけど、今回はなかなか終わらない。話の口調からすると相手は友人みたいだ。

手持ち無沙汰になった私は、ソファから立ち上がって部屋の奥に設置されている自販機コーナーの前に立った。

カップ麺・菓子パン・缶飲料なんかの自販機が並んでいるのだけど、カップ麺と菓子パンは売り切れね。残念。

仕方無く缶コーヒーを買って立ち飲みしていると、やっと彼女の電話が終わった。


「砂ちゃん ゴメン。私、明日の午前の1限から出る事になったんでもう寝なきゃいけなくなっちゃった。アニメの詳しい感想は明日聞かせてちょうだい!」


「あら、明日は午前は休んで午後の3限からって言ってたのに、急にどうしたの?突然、学習意欲が湧いてきたの?」


「いやいやいや、勉学のためじゃ無くてね。授業のあとに学友有志が集まって今回のアニメ第1話の反省会をするの!」


「アニメの反省会?確か まりあ は直接アニメの制作には関わって無いんじゃなかったっけ?」


「そうよ。ぜ〜んぶ監督さんやアニメ制作スタッフさんに丸投げしちゃったのよねえ。

で、じゃあ何で?と思うでしょうけど、まぁ反省会と言っても実際は作品を観ての感想や気付いた点・問題点なんかを話し合う意見交換会なのよ。

次の監督さんや制作スタッフさん達との打ち合わせに、原作者自ら反省会で出た感想・意見を視聴者の声として届けてやるつもりですわ!」


「ふうん〜なるほど。じゃあ明日の健闘を祈るわね。おやすみなさいませ『まりあ先生様』」


「えへへ、ありがとうございまする。砂ちゃん もおやすみなさいませ。ではでは~」


そう言って彼女は手のひらをヒラヒラさせて部屋から出て行った。

やがて、遠ざかって行くスリッパのペタペタという足音も消え、辺りはシーンと静けさに包まれた。

私は近くの丸椅子を引き寄せて座った。


「砂ちゃん かぁ……。私が『あやかし』だと知っても、あんなふうに親しく友達付き合いしてくれるのかしら………。」


ふと、壁のデジタル時計を見ると午後11時50分と表示している。

深夜ではあるが、ココは若者たちが大勢集まって生活している大学の学生寮であるので本来ならまだまだ夜ふかし勢が騒いでいる様な時間帯である………はずなのだが、実は今この学生寮で暮らしている学生は、もう私と まりあ の二人しか残って居ない。


この学生寮は、既に40年以上使われてきた古い木造のボロい建物なので、私たち以外の学生達は今回新たに完成した鉄骨造りの綺麗な学生寮に移ってしまっているからだ。

一応こちらの建物も当分は学生寮として残すそうだが、まぁ好き好んでコチラに住みたいと思う学生は居ないでしょうねえ。


「おやおや、誰かが部屋の明かりを点けっぱなしにして行ってしまったのかと思うたら、こんな時間に珍しい人物が独りで居るではないか」


不意に部屋を覗いた人物に声をかけられた。

ぬら爺 。正確には「ぬらりひょん」という名の老人で私と同じ『あやかし』だ。彼はこの学生寮の管理人として建物が出来た頃から住み込んでいるらしい。


普通に考えたら年数的に可怪しいと思うでしょうけど、それが彼のチカラ(能力)でありまして、

「自分の存在感を希薄にして周囲の人間を欺く」そして「自分に関わる記憶や物理的な記録までも曖昧にして書き換えてしまう」のだとか。


「悪用したらトンデモなく怖くてヤバいチカラ」だけど、本人にそんな気はサラサラ無いらしい。

人間世界で皆んなと楽しく平和に存在し続ける事のほうが断然良い!だそうだ。

もちろん『あやかし』である事は内緒で。


「あら、今夜はあの新しい学生寮に泊まって来るのかと思ったわ。

もしかして追い出されてきたの?」


そう、今夜は件の新しい学生寮で完成記念パーティをしていて、そちらに移った学生達が「今夜は夜通し呑み明かすぜ!」と騒いでいたのよね。で、今まで学生寮の管理人としてお世話になってきたぬら爺もゲストとして招待されていたはず。

ちなみに、新学生寮は警備会社が管理するそうで、ぬら爺とのお別れ会でもあると聞いてたんだけど。


「馬鹿を言うでないわ。あまりに騒ぎが過ぎるので付き合いきれんから撤収して来たところじゃ。

ぼちぼち草木も眠る丑三つ時にもなろう真夜中だというにあ奴ら元気な事この上ない。まったく仕方無い連中じゃよ」


そう言いながらも何だか嬉しそうな表情をしているぬら爺。


「おやおや『妖怪の総大将ぬらりひょん様』が情けないわねえ」


「誰が『妖怪の総大将』じゃ!

こんな気配を消すくらいしかチカラが無い老いぼれが総大将なぞ務まるワケなかろう、アニメとやらの観過ぎじゃよ。」


それは私も同意見。何で「ぬらりひょん」が総大将って事になったのかしらね?


「それを言うならお前さんも『砂かけ婆…………』」


私はギロリと睨んで、ぬら爺に向かって突き出した手のひらの上に砂の山を呼び出した。

まりあ の漫画ならおそらく背中にゴゴゴゴとでも効果音が書かれているわね、きっと!


「おおコワいコワい!そんな物を投げつけられたらタマランので退散するとしようかの」


もちろん私も冗談なのでパッと手のひらの砂の山を消した。

フッと笑って顔を引っ込めようとしたぬら爺だったが、「おおそうじゃ」と言ってコチラに向き直った。


「それでは『妖怪の総大将』として一つだけ秘密指令をつかわそう。部屋を出る時は必ず忘れずに電燈を消して行っておくれ。よろしく頼むぞい『砂かけ』お嬢様」


「はいよ了解。『総大将様』(笑)」


私は飲み終わっていた空き缶を回収ボックスに放り込んで、部屋の中をぐるりと眺めて確認してから電燈を消して2階の自室に向かった。


2、


今日は まりあ の付き添いで、私達が住んでいる街からちょっと遠出して、都心にある出版社に来ている。

(例のアニメ化された作品を連載していた雑誌を出していた会社だそうだ。)

先月、TVアニメ版も好評のうちに全話放送終了し『まりあ先生』の原作漫画も惜しまれつつ連載完結を迎えていた。


で、本日は次回作の打ち合わせなのだそうだが、「砂ちゃん も一緒に来て!」と言われ強引に連れ出されて来た。

漫画制作の素人で部外者である私が「そんな重要な場に同伴して良いの?」と聞くと「砂ちゃん なら別に構わないわ。作者の私がOKしてるんだもん。無問題よん♪」との事。良いのだろうか、それで……。


まぁ結論から言うと、まりあ と編集者の二人は私の存在など全く無視して意見やら構想やらを熱く語り合って「二人だけの世界」に突入してしまったので、まさに無問題でありました。


暇な私は仕方無く編集部内を見渡して観察していたのだが、その時部屋の奥からコチラを伺っている奇妙な視線を感じた。

姿は見えない。しかし『あやかし』である私の目にはハッキリと見えている。

出版社の編集部には場違いな黒いフード付きコート姿の老婆が居たのだ。

彼女は私と視線が合うとパッと消えてしまった。……『あやかし』か?しかし、私には異なる印象を感じた。何者なのだろうか?何故、コチラを伺っていたのか?

私が『あやかし』だからか?……違うな。彼女の視線はおそらくまりあに向いていた。私は相変わらず語り合っている二人を見つめた。………が、特に気になる事は無い、と思う。

これでも私は『あやかし』としては「それなりの存在」なので、異変を読み取る感覚は鋭い。しかし、とりあえず今は何も感じない。


それっきり老婆は現れず、打ち合わせも終了した。と言う事なので、編集部を後にした私と まりあ は、近場にある最近流行りの小洒落たレストランで昼食を摂ってから『まりあ感涙』のヲタク向けショップのあるショッピングモールに向かった。


私が彼女に突き合わされたのは、実は編集部での打ち合わせでは無く二人でココに来る事だったのでありました。ウキウキと店内を物色する彼女とは裏腹に、私は二人が編集部を出てからズッと付いて来る存在に注意を払っていた。

先程と同じく姿は見えないが、編集部に居たフード付きコート姿の老婆と同じオーラを感じる。

やはり、まりあがターゲットの様だ。


私は「ちょっとお花摘みに行って来るねえ〜」と まりあ に声を掛けて店から出て、サッと柱の影に居る老婆の前に高速移動して彼女の腕を掴んだ!〜 実体がある!幽霊とかの類いでは無い様だわ。

突然目の前に現れ腕を掴まれた彼女はフードの中で驚愕な表情を浮かべた。


「はあい、お婆様♪私のお・と・も・だ・ちに何かご用かしらあ?」


私が笑顔でそう告げると、彼女は抵抗もせずにフードを外して顔を見せた。


「やれやれ、やはりお前さん『あやかし』だったのかい。私の姿も見えていた様じゃったな」


やはり『あやかし』とは違うな。私達が持っている妖力とは異なるオーラを感じる。何者なんだろう。


「いつまで『か細い老人の腕』をその怪力で掴んでおるつもりじゃ。逃げたりはせんよ」


「ちょっと!何が怪力よ!失礼しちゃうわねえ。ま、話が進まないからソレは良いわ。それでお婆様はどちらさんなのかしら?まりあ に何の用事があって付いてくるのかしら?」


「アタシは冥界王に使えとる者じゃ。人間どもは『死神』などと不吉な名前で呼んでおるがな」


「『死神』……?え?つまり私の大親友まりあ の命を狙って来たの?!残念ねえ、私がそんな事はさせないよ!私に捕まったのが運の尽きってヤツよね!!覚悟しなさい!!」


私は空いている右の手のひらに砂の山を召喚した!


「待て待て待て!!話は最後まで聞かんかっ!!それは大きな誤解じゃ!そもそも『死神』なんて名前は人間が勝手に付けた物だし、あのでっかい釜で人の命を刈り取るなどと言う馬鹿げた行いも人間の勝手なイメージでしか無い。ハナからアタシらは人間の命を奪うチカラなぞ持っとらん!

アタシらは、亡くなった遺体から抜け出た『魂』が迷わず冥界に行ける様に案内しておるだけなのじゃ。単なる案内人に過ぎん」


なるほど『あやかし』とは異なるオーラを感じるのはそのため?


「ええい!だからその物騒な砂の山を引っ込めんか!」


なんかちょっと可哀想に思えてきたので、とりあえず砂の山は引っ込めた。


「で、なんでまりあを狙っているのかしら?理由によっては…」


「では理由から先に答えてやるがの、実はあの娘は近いうちに死ぬやも知れぬのじゃ」


……え?何を言ってるの? まりあ が死ぬ?私の思考が止まる。


「じゃがな、具体的な余命を教える事は出来ぬが、冥界で把握しておるあの娘の『本来の死期はまだまだ先』なのじゃよ。しかし数日前から『死亡予定者目録』の表記であの娘の名前が表れたり消えたりを繰り返しておる。

つまり、あ奴にこれから予期せぬ出来事が起こり、その結果次第で生死の行方が確定すると言う事なのであろう、と冥界の主である『冥界王』が判断してアタシに見守る様に指示したのじゃ。

何が起こるのかは判らんが、アタシとしても防げるものなら救ってやりたいと思うておる。だからこうして見守っておるのじゃ!」


……老婆の目は真剣だった。

嘘や、その場限りの言い逃れを騙っている様には感じられない。

だとするなら、本当にまりあの身に危険が迫っていると言うの?私のチカラで、その危険からまりあを護ってあげる事はできるの?そもそも、いったいどんな危険が……。


そんな事を頭の中でグルングルン考えていると、


「砂ちゃ〜ん、どうしたのぉ?お花摘み混んでるの〜?」


まりあが心配して近づいて来た。


「良いか。お前さんもシッカリ見守っておれ。常にあの娘の近くに居るお前さんの方が確実じゃ」


そう言って老婆は歩いて離れて行った。まりあが見てるので姿を消すのは控えた様だ。


「あぁ、ごめんね。あのお婆さんが探しているお店を見つけられなくて案内してたのよ」


「そうなんだ。ここのショッピングモールはやたら広くて、まさにダンジョンだものねぇ」


まりあは呑気にそんな事を言って笑ってるけど、私は引きつった笑顔を返すのが精一杯だった。

この瞬間にも危険とやらが迫っているかも知れないのだから。


とは言え、そんな事は彼女に微塵も思わせるつもりは無い。


「ところで気に入った物は見つかった?何か買ったみたいね」


まりあは何やら大事そうに袋を抱えていた。


「う〜ん、残念ながら私の欲しいアイテムは無かったわねぇ。でも、コレを見つけたわ!はい、砂ちゃんに贈り物♡」


そう言って抱えていた袋を私に渡してきた。軽いけど抱える程度の大きさの品物って何かしら?

「中を見ても良いの?」と聞くと「どうぞどうぞ。気に入ってもらえると嬉しいな」と言うので袋を開けてみた。中身は………。


白髪頭で着物姿のお婆さんのぬいぐるみ。コレってもしかして、あの漫画やアニメに出てくる有名なキャラクターの『砂かけ婆………』


「ほら、砂ちゃんって苗字と名前に『砂』が付いてるから縁があるキャラクターじゃない?

砂ちゃんのイメージキャラとしてピッタリだと思うのよ!

それによく見ると何だか可愛らしい顔つきだし、砂ちゃんの部屋って女のコっぽい物がなも無いから、ぬいぐるみ一個ぐらい飾っても良いんじゃないかと思って!」


「そ、そうなんだ。ありがとう。大切にするわね。じゃあ、帰ったらさっそく部屋に飾らせてもらうわ!」


「うん、そうしてちょうだい!

…でも砂ちゃん。ワタシどうして砂ちゃんにヘッドロックかまされているのかしら??」


「イヤねえ。嬉しくてハグしてるんじゃない♡」


「え〜と、たぶんコレはハグじゃあ無い気がするんだけどぉ。

あ、ちょっと痛いかも知れないわね。ね、砂ちゃん?あの、あの、ギブ、ギブ〜ッ!!」

 

まりあと一緒に居ると本当に楽しい。私はこの先も変わる事無くこうしてズッと一緒に居たい……。



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