表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/18

《3》『三毛猫とお姉ちゃん、ときどき座敷わらし』(その4)


【○○○姉さんに花束を♡】

 

《3》『三毛猫とお姉ちゃん、ときどき座敷わらし』(その4)


[三毛猫とお姉ちゃん]の章


3、


渡されたチケットに記されたフードコートは、私達の住むアパートが建つ小高い丘へあがる階段の真ん前にあるお店でした。

私は、商店街ではほとんどスーパーかコンビニくらいしか利用しないのでココに入ったのは初めてだった。

ここってフードコートだったのね。今度から頻繁に使わせて貰おう。


今、お昼休みぐらいの時間帯なので店内は結構混み合っていた。

ただ祝日のせいかサラリーマンとかよりも、やっぱり親子連れや学生くらいの若いお客さんが多い印象ね。


私はアイスコーヒー、ミケタマちゃんにはソフトクリームをチョイスして、比較的空いている外のテラス席のベンチに座った。

ミケタマちゃんの横には、さっきゲットした猫少女と座敷わらしのぬいぐるみがチョコンと座っている。そして、そのぬいぐるみ猫少女に麦わら帽子を被せた。

ゲームセンターで思いっ切り大勢に猫耳を見られてしまったので、もう開き直ってミケタマちゃんの頭に麦わら帽子を被せて隠すのは止めたのだ。

もし騒ぎになったら、先ほどの様にコスプレだと言って誤魔化すつもり。


ミケタマちゃんの前を女の子達が「あの娘可愛い〜♪」と言って通り過ぎて行った。

まぁ、今どきは普通にコスプレ姿で街中を歩いている人も見かけるからね。結局大して騒ぎにもならなかった。

思えば、さっきのゲームセンターの中でだってミケタマちゃん自体はそれほど注目されて無かった。

周りの人たちは、あの女子学生三人の騒ぎっぷりに驚いて振り返っていただけだ。


目の前、ちょい視線をあげるとアパートが見える。

この街は比較的平坦な土地が拡がっていて、アパートが建っている小高い丘のみチョコンと盛り上がっている地形をしている。そのため丘の上に立つと街中が見渡せ、街中からは常に丘の上のアパートが見えるのだ。


私がこの街で、このアパートで暮らし始めてだいたい20年くらいになるのかな?

最初はこんなに長く住む気は無かった。

人間たちの通う大学という物に興味を覚え、ある程度堪能したら何処か別の場所でまた違う何かを体験しようと考えていた。

あのアパートが学生寮だった頃にまりあと出逢わなければそうしていたと思う。

でも、今はこうして妹もできた。


私の隣ではミケタマちゃんが夢中でソフトクリームを食べている。


家族と言っても良い仲間『あやかし』たちとも出逢ってしまった。

たぶん、こんな感じで、私はこの先もココで暮らして行くんじゃないかなと思う。


さて、この後はどうしたもんか?と少し思案していると、ソフトクリームを食べ終わったミケタマちゃんが商店街辺りをキョロキョロと見ているのに気がついた。


「うん?どうしたの。何か思い出せそう?」


「…そうじゃ無くてね。昨日私がぬら爺さんに見つけて貰って、初めてこの商店街を歩いたのは夕方ごろだったの。

だからね、今頃の時間の商店街って、ずいぶん昨日と違うんだなぁって思って……」


ああそうだったけね。つまり昨日のこの時間の彼女が何をしていたのか、本人にも判らないわけか…。

それは彼女自身も気がついた様だった。


「昨日の今頃の私って何してたんだろう…。なんで前の事を何も覚えていないのかにゃ。もしかして本当の私って凄い悪い子で、皆んなに迷惑な事をして、だから、バチが当たって記憶が無くなっちゃったのかな。また悪い子に戻って、お姉ちゃんやわらしちゃんや皆んなにひどい事をしたらどうしよう。皆んなに嫌われたらどうしよう………」


さっきまでご機嫌だったのに、なんか急に変なスイッチが入ってしまった様だ。まったく、もう……。


「バカな事を言ってるんじゃ無いの!大丈夫よ!もしミケタマちゃんが皆んなに嫌われる悪い子になっても、この私が、このお姉ちゃんがビシッと叱ってあげるから安心しなさい。

昨日言ったでしょう。ぜ〜んぶこのお姉ちゃんに任せなさいって!!」


私は(昨日から今日まで、数えて何回目になるのか判らないけど)ミケタマちゃんの頭を優しくナデナデしながらそう言った。


「…うん、ありがとうお姉ちゃん」


安心したのか、ちょっとだけ彼女に笑顔が戻った。

…よし!決めた!ミケタマちゃんの記憶探しは、もう辞めだっ!

何であろうとミケタマちゃんはミケタマちゃんなのよ!

私の可愛い『妹』なのよ!


「うん、よろしい!

じゃあ、そろそろお家に帰ろうか。わらしちゃんにぬいぐるみ持って行ってあげなきゃ。でしょ!」


「あ、うん、そうだった。そうだね、わらしちゃんにこの子持って行かなきゃ!」


そう言ってミケタマちゃんは座敷わらしのぬいぐるみを抱っこした。そして、猫少女と麦わら帽子は私が持ってフードコートを後にした。


4、


二人でアパートに帰って来ると、アパート前の空き地(通称・お庭)が少々賑やかな事になっていた。

わらしちゃんが玄関扉の横にある古いベンチに座っていて、そしてその前には10匹ほどの様々な毛柄のにゃんこたちが集まっていたのでした。


わらしちゃんは、私とミケタマちゃんの姿を見るとニコニコ笑顔で「あ、お姉ちゃんたち、おかえりなさ〜い♪」と手を振った。

そして、にゃんこたちも一斉に「にゃあ〜ん♪」と鳴いて尻尾をぴーんと伸ばした。


私は「え?ここはメルヘンの世界になったのかしら?」と思ったのだけど、しかし、ミケタマちゃんは大興奮!…まぁ、彼女は『にゃんこあやかし』だものね!


「わらしちゃん、この子達はどうしたの?なんでこんなに集まってるの??」と尋ねると、

「この近くに住んでるにゃんこちゃんたちだよ!みんな新しく来たミケタマお姉ちゃんと遊びたいんだって♪」


と答えた。「うん、やっぱりメルヘンの世界ね!」

…という突っ込みは置いといて、どうやらコレもミケタマちゃんのチカラ(能力)みたいだわ。

『近場に居る猫たちと共鳴できる』みたいな感じかしら。

そういえば、さっきの公園に居たママにゃんの反応も早かったものね。うん『にゃんこあやかし』のチカラ恐るべし!だわ。


あと、何気にわらしちゃんも動物の言葉?精神?を理解できるんだ

という事が判った。

彼女は、建物とか場所とかに働き掛けて強力な結界を張り保護するチカラがあるから、たぶん土地神様や精霊様といった存在に近い『あやかし』なのでしょう。その場に居る動物と意思疎通する事なんて簡単な事なんでしょうね、きっと。


そんな推察をしている私の側では、ミケタマちゃんから座敷わらしのぬいぐるみを貰って

「やったぁ~!お姉ちゃんから新しいおともだちもらったぁ〜♪…あれっ?このおもとだち、わたしだぁ!!うれしいなぁ♪うれしいなぁ♪♪うれしいなぁ♪♪♪」と超歓喜モードのわらしちゃんが騒いでいる。


よしよし。ミケタマちゃんも喜んでいる彼女を見て凄く嬉しそうだわ。フードコートで見せた様な不安気な表情より、やっぱりこっちの方が彼女に似合うわよね。


さて、私はこのあとどうしよう?と思いふと視線をあげると、玄関上の2階の窓ガラスからぬら爺と死神の婆さまがミケタマちゃんを凝視している姿が見えた。

という事は、彼女の情報に何か進展があった。ってことかも知れない。

私は、「お庭でにゃんこちゃんたちと遊んでるね〜」と言ってるミケタマちゃんたちに「はいはい。怪我しないようにね」と答えて2階に向かった。



「ご無沙汰してます。婆さま」

私は階段を上がりながら彼女に声をかける。

「ああ、本当にな。お前さんとこうしてゆっくりと会話できるのも

15年ぶりくらいであったかのう」


……これは冗談では無いのです。

そう、私達は人間とは異なる時間の中で存在している。

あの「がしゃどくろ」の一件にまりあが巻き込まれた事件。

あれは、人間の世界では既に15年も前の出来事でありました。


しかし、まりあがあの事件で冥界の住人となったため、私とまりあは15年経過した現在でも当時とまったく変わらぬ姿で友好を深めている。その際、冥界で色々と便宜を図ってくれたのがこの婆さまだった。


伝え聞くところによると、現在では冥界でかなりの高位なランクとなっており、この様に自身が人間界に来る事は滅多に無い。と言う話だったのだけど…。


それはともかく、ぬら爺と婆さま。二人は昔からの古い付き合いでエラく仲が良いのよね。どういう関係なのか凄く気になるのだけど、しかし今はミケタマちゃんの件が最優先事項!


「今さっき、二人揃ってミケタマちゃんを凝視ていたわよね。彼女の情報に関して何か掴めたと言う事かしら…」 


「うむ、おそらく彼女の正体が判ったと言って良いじゃろう。

今、婆さんにその最終確認をしてもらっておったところじゃよ。

どうじゃ、婆さん?」


「ああ間違い無い様だの。あの『あやかし』は、昨日亡くなった人間の娘の魂と、爺さんが言う瀕死の仔猫の魂が合わさった存在だ」


……え、『昨日亡くなった人間の娘?!』


「実はの。昨日彼女を公園から連れ帰り、お前さんに説明した時に伝えて無かった事があったのじゃ。


わしはあの公園を散歩しておったのだが、ベンチの上に何か小さな動物が横たわっておるのを発見した。近寄って見るとそれは、人間が打ち捨てて行ったのか、カラスがどこぞから咥えてきて放ったのか、は判らんが傷だらけで瀕死の三毛の仔猫じゃった。

気の毒に思いわずかでも治療できないものかと手を伸ばしたその瞬間、ナニか光る物が空から落ちて来て仔猫の身体に飛び込んで来おった。

そして仔猫全体が光りに包まれ大きくなり、やがて人型となり現れたのがミケタマちゃんだったのだよ。今日は改めてその現場となった公園のベンチ周りを検証しておったのだが…」


「その続きはアタシが説明しよう。

爺さんがその状況に遭遇する少し前の事だったそうだが、公園の隣に大きな病院があるであろう?」



私たちの通っていた大学が経営している病院だ。かなりの規模を誇る巨大な大学病院で、この街で暮らす住人にとってはいわゆる市民病院も兼ねている存在。私もむかし、学生寮に住む学友の付き添いで何回も訪れた事があった。

 


「昨日、あそこで一人の幼い少女が亡くなっておってな。その少女を担当していた冥界の者が大切に魂を保護した後、送り届けようと病院から空へ上がった。が、その時に保護していたはずの魂が突然手元から消えてしまう事案が起きたそうじゃ。


どういう状況であれ、ひとたび私らが保護した魂がその輸送中に消失する事なぞ前代未聞でな。

運んでいた担当者は、改めて病院の隅々から近辺一面まで懸命に探したのだがどうしても見つける事が出来ず、その報告を受けた冥界では大騒ぎとなった。

私も久しぶりに人間界に赴き、その魂の行方を捜索していたのじゃが、先ほど件の公園で爺さんに出遭いあの『あやかし』の娘についての話を聞き、どうにも怪しく思いこうして確認しに来たわけじゃが……アタリであった様だ。つまり、その仔猫に飛び込んだ光こそがアタシらが捜索していた亡くなった娘の魂だったのじゃ。道理で何処を探しても見つからないワケよ」


二人の話しからミケタマちゃんの正体は判った。…しかし、私は混乱していた。結局これはどういう事なの?これからミケタマちゃんはどうなってしまうの?

私はミケタマちゃんの、あの子のお姉ちゃんなのに、なのに、なのに、サッパリ考えが追いつかない!私はいったいどうしたら良いの!?わたし、わたし、お姉ちゃんなのに!なのに!!



「冷静なお前さんにしては何やら珍しくひどく混乱している様じゃが、ひとつハッキリとしておこうかの。

あの娘に亡くなった者の魂が入っているからと言って、別に冥界に連れて行こうなどとは思っておらんよ。安心せい!」


(え………。)婆さまは笑顔でそう言った。私、傍目で判るほど動揺していたのか………。


「ところで、わしはひとつ気になる事があるのじゃが、ミケタマちゃんの中に入っておるその娘さんの魂の行動は何なのじゃ?

亡くなった娘さんと、あの仔猫とは何か関係があるのかのぉ?」


と、ぬら爺が婆さまに尋ねたとき、大家くんが階段を上がって来た。


「皆さん、こちらにお揃いでしたか。ちょうど良かったですね。先ほどお二人から伺ったミケタマちゃんに関する情報から、彼女の中に居る亡くなった娘さんの詳しいプロフィールなどが判明しました。今、ぬら爺さんが口にした疑問の解答になるかも知れませんね。

あ、ちなみに残念ながら仔猫の方の情報は見つかりませんでした」


そう言いながら彼はパソコンからプリントアウトしたらしい紙を机の上に置いた。


美池珠美みいけたまみ

それがミケタマちゃんの中に居る少女の人間だったときの名前。

あ、だから、「ミケ」「タマ」と言うのを名前として記憶していたのか……。


大家くんが持って来た紙は、この街内で配信されているローカル情報サイトの記事をコピーした物でした。


「これは、約2年前に地域限定の情報サイトで配信された記事のコピーです。

大変ローカルな代物ですが、お聞きした彼女の名前から何とか見つけられました。

当時、地元の子どもたちに『自分の将来の夢』を聞いて回る特集があった様で、その中に彼女へのインタビュー回がありました。どうぞご覧ください」


2年前の記事には彼女の年齢が6歳と書かれている。つまり今の彼女は8歳になるわけか。

しかしその年齢より若干幼い印象がするのは、仔猫の魂が影響してるのかな…。


【それでは、珠美さんの「将来の夢」をお話ししてください。

『はい、わたしの夢は、おかあさんみたいにかわいいお洋服をたくさんつくる事です。


わたしのおかあさんは「みけ」ってなまえの洋服屋さんをしていて、いつもかわいい三毛猫ちゃんがついてるお洋服をたくさんつくっています。お店にくるお客さんもみんな三毛猫ちゃんかわいいって言います。


わたしはからだが弱くて、いつもここの病院にいる事がおおいんですけど、ちょっと元気なときはおかあさんのお店のお手つだいしてます。

お店のまえのガラスの中には、いつもおかあさんが作ったかわいい三毛猫ちゃんのお洋服がかざってあって、いいなあって思って見てます。

わたしもはやく元気なからだになって、お店のまえのガラスの中にかざれるお洋服を作りたいと思います』】


「ねえ大家くん。この子のお母さんの洋服屋って、もしかして商店街にあるあのブティックの事かしら?確か、mikeって店名だったわよね」


「その様です。少し調べてみたのですけど、凄く評判も良く固定のファンも多いお店らしいです。何でも経営者の方が大変な『三毛猫好き』で有名で、自分の造られる服飾品はもれなく三毛猫をあしらったワンポイントやイラスト等を付けてる様ですね。だから店名もそうなのでしょうね。


なお、大変お気の毒ですが、娘さんが亡くなった事からしばらくお店はお休みされるそうです。」


ミケタマちゃんがさっきあのお店を気にしていたのは、ショーウィンドウに飾られていた洋服の猫のデザインが気になった偶然? 

それとも何か記憶の琴線に触れたから?


あぁ、そう言えば、お休みなのにショーウィンドウをライトアップしていたのは、そういう事か………。


「なるほどのう。ミケタマちゃんが持つあの不思議な衣服精製能力は、この人間だった頃の彼女の夢を具象化したものなのじゃろう。魂となって冥界に向かう際に瀕死の三毛猫の身体に飛び込んで来たのも、この強い想いから「自分が救けたい」と思ったのじゃろうな。


今思えば、昨日わしらの前で变化した三毛猫の姿はわしが公園で見かけた三毛猫と同一であったのう。と言っても变化した姿は大層綺麗な姿であった。

つまり、彼女は無事に瀕死の三毛猫も救ったと言う事じゃよ」


「どうしましょう。この結果を本人に、ミケタマちゃんに教えますか?」


その大家くんの問いかけに答えたのは婆さまだった。


「やめておいたほうが良い。

今のあの娘の中では人間の魂と猫の魂とが寄り添うように存在しておってな、現在は『不完全なあやかし』状態なのだが、今に混ざり合ってひとつの魂となる。そうなると、人間だった頃の記憶も猫だった頃の記憶も消えて行き、やがて『完全なあやかし』として存在して行く事になる。そんなあの娘には、過去の記憶や記録は混乱を招くだけの邪魔なモノとなるからの」


「…そうですか、判りました。それでは、彼女の目に触れる前にこういったモノはすべて処分してしまいましょう」


そう言って彼は窓ガラスからミケタマちゃんを見つめた。

この先も『あやかしモドキ』で在り続けるしか無い彼にとっては、これから『完全なあやかし』となって行く彼女には格別な想いを感じているのかも知れない。


「さて、ではワタシは冥界王に事の顛末を知らせに行かねばならぬでな。これで失礼させてもらおう」と言って婆さまの姿は消えて行った。

残った私たち三人は、言葉も無くプリントを見つめる。   


そのプリントに記された記事の最後で「それでは最後に、将来どんな服を作りたいか教えてください」というインタビューに応えて彼女はこんな夢を語ったていた。


【『わたし猫ちゃんが大好きなの!だからそれを着ると可愛い猫ちゃんになれて、たくさんの猫ちゃんといっしょに「元気に遊べる」ような服をつくりたいな♡』】


そして記事には当時の彼女を写した写真が添えられていた。

それは、猫のぬいぐるみがたくさん並んだ病室のベッドらしき場所で、彼女のお気に入りだと言う『(どこかで見た様な)猫少女のぬいぐるみ』を笑顔で抱きしめている姿だった。




「キャ〜!」「にゃあ〜ん!」

建物の前では近所の猫たちと走り回ってはしゃいでいるミケタマちゃんとわらしちゃんの姿があった。

それを3人は2階の窓から眺めていた。


「そっかぁ……ミケタマちゃん、ちゃんと夢を叶えられたんだねぇ。良かったねぇ……」


お姉ちゃんは、しみじみとつぶやいた。


「ほんとに、本当に良かった…………」



ーーーーー


後日、ゲームセンターでミケタマちゃんをモフモフして可愛がっていた女子高生たちが、街のSMSに「商店街のゲーセンにすんごく可愛いネコ耳コス少女がいたよ♡大っきなぬいぐるみ抱えて綺麗なお姉さんと一緒に居たの。ほっんとに可愛かったなぁ♡♡」と書き込みした事で「あ、私も見た!商店街を綺麗なお姉さんと歩いていた!」「綺麗なお姉さんとフードコートでソフトクリーム食べてたよ!」とかとか次々と書き込まれて話題になり、街中で盛り上げったのは別のお・は・な・し。


そして、『綺麗なお姉さん』本人がその書き込みをプリントアウトして「綺麗なお姉さん」の部分にピンクのマーカーを引いて毎晩ニヤニヤ見てるのは、秘密♡




第3話『三毛猫とお姉ちゃん、ときどき座敷わらし』(了)





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ