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公爵家の隠し子だと判明した私は、いびられる所か溺愛されています。  作者: 木山楽斗
第七章 日常編

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気になる態度(イルフェア視点)

「だけど、サガード様がルネリアのことが好きだったとして、姉上は何が言いたいんだ?」

「あのね、ルネリアが彼のことをどう思っているのか、聞いておきたくて」

「ああ、そっちか」


 私が二人に聞いてみたかったのは、ルネリアがサガード様のことをどう思っているのかということだ。

 サガード様はわかりやすいのだが、彼女の方はよくわからない。その部分について、二人と話し合ってみたいのだ。

 だが、二人がサガード様の好意に気づいていなかったということは、それはあまりわからないのかもしれない。

 しかし、ルネリアもサガード様の話はしていたので、それを二人がどのように感じたかは聞けるだろう。そこから、何かわかる可能性はある。


「ルネリアがサガード様に好意を寄せているか、か……まあ、少なくとも、悪印象は抱いていないんじゃないか?」

「そうよね……それは、私もそう思うわ」

「恋愛的な好意を抱いているかどうかは、難しい所だな……そうも思えなくはないが、単に友達とも思えるし……」


 ウルスドは、大方私と同じくらいの認識のようだ。

 ルネリアは、サガード様と比べてわかりやすい様子はない。それがないということは、好意を抱いていないとも考えられる。

 だが、ルネリアは彼のことを語る時は楽しそうだ。友達として話しているとも考えられるが、好意を抱いているからそうなのだと考えられない訳ではない。


「エルーズはどう思う?」

「……僕は、ルネリアも少なからずサガード様に好意を寄せていると思うよ」

「え?」

「あら……」


 そんな中、エルーズはそのようなことを言ってきた。

 どうやら、彼は私達とは違い、確信的なものを持っているようだ。


「それも今日わかったことなんだけど、ルネリアが友達とケリーと別れる時の会話から、どうもそのように思えるんだ」

「そうなの?」

「うん、ケリーからサガード様に好意を抱いているかを聞かれて、ルネリアは怯んでいたんだ。少し怪しい態度だったよ」

「そうなのね……」


 エルーズの言葉に、私は思わず笑みを浮かべてしまった。

 エルーズは、鋭い部分がある。そのため、彼の認識は当てになるだろう。

 ということは、ルネリアはサガード様に好意を抱いている可能性が高いということだ。それは、中々楽しそうな状況である。


「なるほど、ありがとう。それはいい情報だわ」

「姉上、なんでそんなに楽しそうなんだよ……」


 エルーズのおかげで、良い情報が得られた。

 これは、これから色々と動いていくかもしれない。そう思い、私はまたも思わず笑みを浮かべてしまうのだった。

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